2021年11月15日月曜日

第66回日本母親大会in沖縄 が初のオンラインで開催されました

 第66回日本母親大会in沖縄(同実行委員会主催)が13コロナ禍による1年の延期を経て、初めてのオンライン開催されました。

 1954年にアメリカがビキニ環礁で行った水爆実験によって、日本漁船の第五福竜丸が被ばくしたことを契機に、「原水爆禁止」「核戦争から子どもを守ろう」署名運動や集会などの行動が急速に高まったなかで556月、最初の大会が開催されてから66年になる今年は、初めて沖縄が開催県になりました。
 前大会以降、コロナ禍のため、大会準備や地方大会の開催は困難に直面しましたが、「歩みを止めない」「柔軟にやれる形を工夫して」と新たな挑戦が広がりオンライン開催にこぎつけたもので1万2000人超が参加しました。複数の小規模会場を結ぶハイブリッド方式などもおこなわれ、これまで出かける条件のなかった人若い人が参加することができました。
 主催者あいさつで米山淳子さん(新日本婦人の会会長)女性たちの声と行動がジェンダー平等を総選挙の大きな争点に押し上げたと述べ、「政権交代で私たちの要求実現をと、さらに求め続けていきましょう」と呼びかけました。
 沖縄県の仲山忠克弁護士「生命の尊厳が保障される社会をめざして」と題して記念講演を行い、「生命の尊厳を保障するために憲法9条を死守し、改憲策動に終止符を打つことは喫緊の課題です」と語りました。
 また「沖縄のたたかい」「コロナ禍のもとでのたたかい」など「今日の運動」が紹介されました。
 次の大会は来年101516両日埼玉、群馬両県で開かれる予定です
 しんぶん赤旗の記事と12日付主張「日本母親大会 命と平和を守る原点が今輝く」を紹介します。
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改憲・基地ノー 熱い連帯 日本母親大会in沖縄 初のオンライン開催
                       しんぶん赤旗 2021年11月14日
 第66回日本母親大会in沖縄(同実行委員会主催)が13日、初めてオンラインで開かれました。エイサーや琉球舞踊、戦跡など沖縄の文化、歴史に触れ、岸田政権が進める米軍辺野古新基地建設などに反対するたたかいを学び、熱い連帯の思いを一つにしました。
 1万2000人超が参加。大会決議、「子どもたちに核兵器も基地も原発もない平和で明るい未来を手渡そう」との大会アピールと、特別決議「憲法9条を守り、憲法が生きる社会を実現するために」を採択しました。
 同大会代表委員の米山淳子さん(新日本婦人の会会長)は主催者あいさつで、女性たちの声と行動がジェンダー平等を総選挙の大きな争点に押し上げたと指摘。「政権交代で私たちの要求実現をと、さらに求め続けていきましょう」とのべ、戦争はしないと誓った憲法を守り抜くたたかいをさらに大きく広げることを呼びかけました。
 沖縄県の仲山忠克弁護士が「生命の尊厳が保障される社会をめざして」と題して記念講演。自民党政権の改憲策動は非戦国家から戦争国家への国家改造計画だと告発し「生命の尊厳を保障するために憲法9条を死守し、改憲策動に終止符を打つことは喫緊の課題です」と語りました。
 沖縄戦の戦没者の遺骨が眠る土砂を新基地建設に使うな、南西諸島の軍事要塞(ようさい)化反対などと訴える「沖縄のたたかい」、生理の貧困、保健・医療従事者、農民、業者、青年らの「コロナ禍のもとでのたたかい」、日本政府は核兵器禁止条約に署名・批准をとの被爆者の訴えなど「今日の運動」が紹介されました。
 玉城デニー沖縄県知事が激励のメッセージを寄せました。
 次の大会は来年10月15、16両日に埼玉、群馬両県で開くと発表されました。


主張 日本母親大会 命と平和を守る原点が今輝く
                      しんぶん赤旗 2021年11月12日
 第66回日本母親大会in沖縄(同実行委員会主催)が13日に開かれます。コロナ禍による1年の延期を経て、今回は初めてのオンライン開催です。沖縄の米軍基地反対などのたたかいと連帯し、全国の運動を結ぶ場となります。

核廃絶と沖縄連帯掲げ
 日本母親大会の出発点は、1954年にアメリカがビキニ環礁で行った水爆実験によって、日本漁船の第五福竜丸が被ばくしたことに対する女性たちの怒りと平和への強い願いでした。広島、長崎に続く3度目の核兵器による被害に対し、「原水爆禁止を」「核戦争から子どもを守ろう」と署名運動や集会などの行動が急速に高まり、そのうねりの中で55年6月、最初の大会が開催されました。
 母親大会が掲げてきた核兵器廃絶の課題は、日本と世界に広がった世論と運動の力でついに今年1月、核兵器禁止条約が50カ国以上の批准で発効するという重要な成果を得ました。しかし自民・公明政権は、被爆国の政府でありながら批准を拒否しています。憲法9条改憲も狙っています。今に引き継がれる平和を求める広範な女性の粘り強い歩みを、さらに発展させていくことが重要です。
 今年の大会は初めて沖縄が開催県になります。母親大会は一貫して沖縄県民のたたかいと連帯してきました。第1回大会には、当時まだ米軍占領下だった沖縄の代表は参加できませんでした。翌年の第2回大会では瀬長亀次郎沖縄人民党書記長(後に日本共産党副委員長)が参加し、沖縄の実情を報告しました。長年のたたかいで祖国復帰をかちとり、現在も辺野古の米軍新基地建設など基地の押し付けと重圧に抗する島ぐるみのたたかいが続く沖縄の運動と連帯し、学び合います。沖縄の歴史、文化、魅力に触れる企画も準備されています。記念講演は沖縄県の仲山忠克弁護士による「核も基地もない平和な未来を子どもたちに」です。
 自公政権のコロナ失政による感染急拡大の中で、女性たちは職を失い貧困化し、DV・性暴力被害にあい、自殺者も急増する事態となりました。女性に矛盾と困難を背負わすジェンダー不平等の構造をただすことは急務です。ジェンダー平等を求め、命とくらしを守る運動は前進しています。大会では、医療や自治体、業者、農民、教育、青年など、各分野でのたたかいが交流されます。
 前大会以降、コロナ禍のため、大会準備や地方大会の開催は困難に直面しました。しかし「歩みを止めない」「柔軟に粘り強く」「やれる形を工夫して」と全国各地で新たな挑戦が広がりました。手探りのオンライン開催複数の小規模会場を結ぶハイブリッド方式や若い世代の「オンラインしゃべり場」などの取り組みで、これまで出かける条件のなかった人が参加できたり、若い人が力を発揮したりするなどの成果があり、「苦労はあってもやっぱり母親大会はいいね」との思いも広がっています。

若い世代にバトンつなぐ
 歴史ある母親大会の歩みと運動のバトンを若い世代に引き継いでいくことも大切な課題となっています。取り組まれてきた全国各地の努力や工夫、経験を踏まえて、さらに前にすすめ、世代をつなぐ大会として今年の母親大会が成功することを願っています。