NST新潟総合テレビが「新潟5区・米山氏に聞く(1)(2)」を報じました。
米山氏はありのままを率直に語りながら、「それだけに」何処にも綻びがないという見事なインタビューになっています。飾ることをしないで正直に話しているからでしょう。
多くの人たちが奥さんの作家・室井佑月さんの存在が大きかったと認めているように、米山氏ご本人も「助けられた」としてそのことを正確に評価しています。
TeNYテレビ新潟は、シリーズ【妻たちの衆院選】のトップで妻の室井さんを取り上げました。併せて紹介します。
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新潟5区・米山氏に聞く(1)
夫婦で挑んだ選挙戦 勝利の舞台裏を直撃! 知事に未練は?
新潟総合テレビ 2021/11/04
新潟5区で初当選した米山隆一さんに、NSTのスタジオにお越しいただきました。
まずは米山さんの選挙戦を振り返ります。
衆院選で首長経験者3人の三つ巴の戦いに勝利した新潟5区の米山隆一さん。
これまで過去4度国政に挑戦するも勝利を手にできず、2016年にようやく知事選で勝利します。
しかし、自身の女性問題でわずか1年半で辞職。
それでも去年5月に作家・室井佑月さんと結婚し、選挙戦では、妻の力も借りて戦いました。
【作家・室井佑月さん(街頭演説)】
「こんなんじゃ(コメを)作っても作っても赤字になってしまいます。もう黙っていらんこってね」
さらに…
【立憲 森裕子 参議院議員】
「室井佑月さんと結婚して、ふるさとのために頑張ると決意を固めてくれました。どうか皆さんのお力を!」
【社民 福島瑞穂 党首】
「米山隆一さんを、なんとしても押し上げて欲しい。その思いで長岡にやって参りました」
事実上の野党統一候補として、公示前から早くも野党幹部が集結し米山さんをバックアップします。
【米山隆一さん(街頭演説)】
「(自公政権では)自分たちや仲間、お金持ちだけが優先されて、本当に頑張って働いている、頑張っている皆さんが放っておかれる。そんな政治はもう終わりにしようじゃないですか」
5度目にしてようやく掴んだ国政選挙の勝利。
【米山隆一さん(当選後のあいさつ)】
「この勝利は本当に嬉しいんですけども、もっと嬉しいのは、私が今まで話してきた政策や未来像が実現できた時だと思います」
ここからは米山さんに、野党共闘の力を見せつけた選挙戦の舞台裏などを、詳しく聞いていきます。
Q 勝因はどんな点にあった?
「今回3人が立候補し、保守分裂という構図になった。選挙戦ってやっぱり構図が非常に大きい。その構図に助けられた部分は率直に言ってあると思います。そしてもちろん野党統一ということで、野党のみなさんの力を結集できたことがもうひとつの大きな要因。そして最後に妻の協力も大きかった」
Q 妻・室井さん力はどのように感じたか?
「助けられましたね。こうやって画像になると、私が言うのもなんですが華やかになるじゃないですか。それが人を呼んだと思います。妻は同年代の女性に非常に人気があるんですけど、一般的にその年代の女性って、一般的にですよ、一般には政治に関心がそれほどない方が多いと思う。その層の方に関心を持っていただいて、知って頂くきっかけになって、支持を広げるきっかけになったと思う」
Q 知事辞職から3年、この期間はどのように過ごしていた?
「最初の1年くらいは、引きこもりに近い。それこそ『どうしたものか、この際消えてしまいましょうか』位のことは思います、人間ですから。ただそう思っていても、考えることは政治のことだし、SNSでつぶやくことは政治のことばかりだったので、『自分は政治がしたいんだな』と思った。その気持ちをみなさんに伝え始めて、そうしたら少しずつ支持してくれる人も増えて、最終的にここまで来られた。本当に支えてくれたみなさんに感謝しています」
Q 新潟5区の有権者からは背中を押された結果になった。信任を得たという点で「みそぎ」は済んだと考えている?
「それは全く関係ないと思う。私が当選したから、自分がやったことが変わるわけではない。それが消えるわけではないし、消したいとも思っていないです。でも逆に、だからといって『私が政治をしてはいけない理由』もないといいますか。むしろ、受け取ったみなさんの声をしっかりと生かして全力で頑張っていくということだと思います。過去は過去、過去は変わらない。でも未来に対しては全力でやっていきたい。みなさんの声を生かせる政治家になっていきたい」
Q 知事に未練は?
「未練はない。未練ではないですが『チャンスがあればなんであれ、もちろん』と思っていますよ。そんなこと言うとザワザワってしているかもしれませんが。そういうことではなくて。やり残したことは沢山ありますし、ひとつの行政の形ですから。知事職って本当にチャンスなんですよ。時の流れで、そういうことがあればもちろん『私としては』とは思いますが、それは多くの人の声があって初めてのことなので。『そんな都合のいいこと言いやがって』と言われると困る。そういうことではなく『もし天命があれば』ということ。決して天命を待つという意味ではなく」
後半に続きます。
新潟5区・米山氏に聞く(2)
勝因を徹底分析! 国政での野望は?
新潟総合テレビ 2021/11/04
衆院選新潟5区で初当選した無所属・米山隆一さんがスタジオに生出演。詳しく話を聞いていきます。
まずは新潟5区の選挙戦について、FNNの出口調査の結果をもとに分析します。
米山さんに投票した人のうち、最も多かったのは立憲民主党の支持層で3割ほど。次いで多かったのは自民党支持層でした。
政党別に見ても自民党の支持層のうち25%は米山さんに投票していて、森さんよりも多い結果となりました。
Q この結果について米山さんはどう感じている?
「私の実感とそんなに離れていない。私はもともと自民党で出ていた時期があった。自民党関係の方と知り合いになって、その方との付き合いもずっと続いていた。私の選挙での主張も、地域の一般的な声に応えようと主張してきた。それが響いて支持をいただいたと思う」
Q 米山さんは初出馬の衆院選では自民党。12年と13年には日本維新の会から出馬し、その後は民進党にも所属しました。所属政党の変遷についてお聞かせください。
「これよく言われるんですけど、自分から自民党を抜けようと思ったわけではない。まず自民党で出て、2回選挙落ちて、公認争いがあって『次は公認されませんよ』と言われた。そのとき自民と維新の会は仲がよいスタンスだったので、維新の会に行った。そしたら維新の会が分裂して、東と西に分かれた。私は党を移ったわけではなく、東に残って、その東が当時の民主党と合併して民進党になった。私はそこにいただけ。党は一回しか移っていない。自分から移ったわけではなく、新潟5区で公認されないならと、活路を見出しに行った。そこはしょうがないんじゃないかと自分では思う」
Q 今後、政党に所属する考えは?
「やがては党に入ると思います。多数をとって理想を実現していく、政策を実現していくのが民主主義なので。どこに入るかはこれから関係のみなさんとよくご相談して決めようと思います。いまの所は(政党は)未定。」
Q 野党党首や、政権交代をしてゆくゆくは総理大臣など、国政での野望はありますか?
「あらゆる政治家は、総理大臣を目指すべきだと思います。可能性はともかくとして、目指さない人は『だったら政治家やらなきゃいい』と思うくらい全員が目指すべき。そういう意味では、私だって目指しています。現実的にはどこになろうが、掲げている政策、特に私は医療や年金・介護、社会福祉に力を入れたいと思っていますので、立場はどうでもよいのでそういう改革が実現できればいい」
Q 最後に県民との約束をお願いします
「みなさんが安心して暮らせる医療、年金、介護、社会保障を実現したい。今言わなかったことも全部、地域を存続させるということ。新潟5区、新潟県で、みなさんが安心して暮らしていける環境をつくっていきたいと思います」
きょうは新潟5区で初当選を果たした米山隆一さんにお越し頂きました。
【妻たちの衆院選①】
米山氏を支えた室井佑月さん 激戦の舞台裏・新潟5区
TeNYテレビ新潟 2021/11/04
衆議院選挙の舞台裏をシリーズでお伝えしています。
候補の夫とともに戦った「妻たち」に光をあてます。
夫を国政へ送り出したい。それぞれの決意を胸に挑んだ夫婦共闘の選挙戦を追いました。
1回目は、新潟5区です。
夫婦としての門出の日。
念入りに髪をセットする夫に、白無垢姿の妻。
新潟5区で初当選を果たした米山隆一さんと妻で作家の室井佑月さんです。
去年電撃結婚した2人。神前で夫婦の契りを交わしました。
結婚するときは選挙に出るとは言ってなかったという米山さん。
【妻の室井佑月さん】
「好きになっちゃったからどっちでもいいと思ったんですけどこんなに巻き込まれるとは思ってませんでした」
その言葉とは裏腹にひとたび選挙が始まれば・・
<室井さんの演説>
「もう長岡の住民になりました。皆さんがよくなる政治をいたします。私がさせます!」
妻として臨む初めての選挙戦。
有権者に駆け寄るときも夫婦2人で・・
街頭演説でも夫婦そろってマイクを握ります。
つかの間の食事休憩も2人がそろうとまるでデートのようです。
2018年、女性問題で県知事を辞職した米山さん。そのことを妻に聞いてみると―。
【妻の室井佑月さん】
「皆さんの信頼していただいた1票を受けてそれを放り投げてしまったのは最悪だと思っています。だからこそ、今度は私が支えたい」
夫婦で手を取り合って臨んだ最後の訴え。
<室井さんの演説>
「皆さんのためになる正しい政治がしたいんです。お願いします。お願いします。どうか米山隆一を勝たせてください。米山隆一を助けてくださいどうかみなさんよろしくお願い申し上げます」
あとは選挙当日にふたりで吉報を待つだけでした。
“夫婦共闘”でつかんだ初当選でした。