アイヌ民族やマイノリティーへの暴言などでたびたび批判を浴び、物議を醸してきた杉田水脈・前衆院議員について、自民党山口県連は7日、比例単独候補としての3回目の公認申請をしましたが 9日の段階で認められず 10日、杉田氏は立候補を辞退しました。党の内規では比例単独は連続2回までとなっているので当然の成り行きでした。
何故山口県連が 内規に反する公認申請をしたのかについては不明ですが、長周新聞の記事:「お布施、持って行ったのか?」(コラム狙撃兵)では、それは杉田氏が 絶大なる権力を持っている山口県連幹部の柳居俊学氏のもとへ「土下座でもなんでもするような勢いで柳居詣でをくり返して取り入っていた」からでは、と伝えています。
東京新聞のオンライン記事によれば、東京造形大の前田朗名誉教授らは7日、自民党に対し、差別発言に加え、派閥裏金事件で多額の不記載があった杉田氏を公認しないよう求める共同声明を出すとともに、オンライン署名を開始し、10日午後8時現在、わずか3日で1万1000筆余が集まりました。
毎日新聞の10日14時付のオンライン記事によれば、杉田氏は9日の取材に対し、「比例単独は3回目となるし、今回は大変厳しい」として、公認されなくても来年の参院選へのくら替え出馬など「あらゆる可能性を検討する」と、政治活動を続ける考えを明らかにしていました。
そして同紙の10日22時付のオンライン記事は、杉田氏が比例単独候補としての出馬を辞退する意向を党幹部に伝えたと報じました。
自民党山口県連への熱心な働きかけが水泡に帰したわけですが、これまでの彼女の発言は余りにも品位に欠けるものだったので、アイヌ民族やマイノリティーの皆さんはじめ、良識ある人たちはホッとしたことと思われます。自民党と彼女を推薦人に選んだ高市氏らは大いに反省すべきです。
「まるこ姫の独り言」、「東京新聞」、「毎日新聞(2点)」の4つの記事を紹介します。
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自民党、杉田の一次公認見送り? きっぱり「非公認」にするべき
まるこ姫の独り言 2024.10.10
あのレイシストであり裏金議員である杉田水脈を公認するのかが話題になっていたが、そもそも自民党の選挙のルールとしては「比例単独は2回まで」となっていることを考えたら、杉田は公認される可能性は極めて低い。
が、ゴールポストを平然と変える自民党の事だから、何が起きるか分からない。
皆の注目が集まる中、自民党の判断は・・・
>裏金処分の杉田水脈氏の1次公認見送り 自民党、衆院選比例中国 10/9(水) 19:35配信 中国新聞デジタル >自民党が9日発表した次期衆院選比例中国ブロックの1次公認で、党山口県連が申請していた杉田水脈氏の公認は見送られた。 |
追加で申請した吉田は公認された。
この人は安倍明恵のお気に入りでもあるから公認は当然だろうけど、杉田は裏金は1500万以上、そして役職停止処分も受けている。
が、それを差し引いても「比例単独は2回まで」の自民党ルールは高い壁となって杉田にのしかかっている。
と、心ある国民は思っているが、まともじゃない自民党の考える事は良く分らんから・・・・
杉田は「比例単独は2回まで」をもう使い切っている。
自民党ルールを無視してまで、裏金+統一教会+レイシスト議員を公認したら、自民党はますます信用されなくなる。
しかし、自民党はなんで「第一次公認見送り」なんて気を持たせるようなことをするのか。
杉田に「比例単独は2回まで」ルールを伝えて、自民党公認で出馬はできないと言えばそれで終わりだと思うが。
しかし杉田は杉田でこんなツイートを
>先日シェアした有田芳生氏の投稿にあった「反杉田水脈署名」。呼びかけ人の面々をご覧ください。
慰安婦、基地反対、科研費、反原発、ジェンダー等等のいつもお馴染みのメンバーです。この方々、10年くらい前から全く変わってないのでは?
毎回、毎回、お疲れ様です
色んな団体から嫌われている自分をアピールして恥ずかしくないのだろうか。
「杉田水脈氏は衆議院議員にふさわしくありません」ちなみに私も10月8日に署名した。
杉田水脈氏に「国会議員の資格なし」 衆院選を控え問われる自民党の人権感覚、公認しないよう学者らが気炎
東京新聞 2024年10月11日
衆院選で自民党の公認を求めていた杉田水脈(みお)前衆院議員(57)。アイヌ民族やマイノリティーへの発言でたびたび批判を浴び、要職を更迭されるなど物議を醸してきた。「国会議員にふさわしくない」と異例の署名活動も立ち上がった。自民党の人権感覚が問われている。(木原育子)
「圧倒的マジョリティーに支えられている首相なら、全ての人たちを守ると、考えてもらわないといけない」
10日、参院議員会館であった集会。東京造形大の前田朗名誉教授(人権論)が気炎をあげた。
◆「公認しないで」オンライン署名に3日間で1万1000筆
前田氏らは7日、自民党に対し、差別発言に加え、派閥裏金事件で多額の不記載があった杉田氏を公認しないよう求める共同声明を発した。並行してオンライン署名を開始。わずか3日だが、10日午後8時現在、1万1000筆余が集まっている。
その杉田氏。この集会の開催を知ると、すかさずX(旧ツイッター)に「あなた方がいくら騒ごうが、私にはなんの影響もありません!」「お疲れ様ですっ(笑)」と投稿し挑発。自身のユーチューブ動画でも裏金議員の処分を巡り「決まった形がまた覆るっていうのはどうかな」と石破茂首相に疑問を呈しつつ、地元の山口県で説明に回り、理解を得たと強調した。
◆法務局が人権侵犯を認定したあともお構いなし
あらためて杉田氏はどういう人物か。
2017年衆院選で比例中国ブロックから出馬し、3期。2016年に開かれた国連の委員会に、民族衣装を着て出席したアイヌ民族や在日コリアンを侮辱する投稿をブログでし、のちに法務局に人権侵犯を認定された。2018年には月刊誌「新潮45」に同性カップルを念頭に「『生産性』がない」と持論を展開し、休刊に。2022年には性暴力被害者を侮辱する投稿をし、総務政務官を辞任した。
裏金問題では今年1月、半年間の党役職停止に。不記載額は1564万円。処遇が注目される中、今月7日、杉田氏が所属する自民党山口県連が党本部に公認申請した。
どんな議論があったのか。県連の友田有(たもつ)幹事長は「個別取材には答えられない」としたが、県議らからは思わぬ言葉が返ってきた。
◆公認申請をした自民党山口県連、「異論なし」と県議が証言
ある県議は「異を唱える人はいなかった」と証言。他に「印象と違って優しくて明るくて好かれている」「安倍(晋三)さんにかわいがられた人。山口では『強い女性』の象徴」との声も。県連幹部の1人は「党本部から女性を出してと言われていた。人権侵犯もあったが意見を集約し、こうした結果になった」と認めた。
自民党は9日、第1次公認候補を発表したが、杉田氏の判断は先送りした。
◆差別か反差別か「衆院選の最大の争点だ」
ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「少し過激でモラルがなくても、自民の3割を占める保守層の存在は大きい。取り込むために杉田氏が必要との意見は党内にある」と話す。「保守派の再編が起きている」として、杉田氏の公認問題は政局化しているとみる。「選挙結果によって高市早苗氏ら保守層がまとまれば、石破降ろしをしかねない。杉田氏に公認を出せば、首相の懐の深さをアピールできる」
国民の感覚と離れた党内論理のようだが、それでいいのか。冒頭の集会に登壇した評論家の佐高信氏はこう糾弾した。
「差別か反差別か。杉田氏が今回の選挙の最大の争点だと思っている。ヘイト横行の中でくさびを打てるかどうか、非常に重要な局面だ」
裏金処分の杉田水脈氏、「あらゆる可能性検討」 参院選も視野
毎日新聞 2024/10/10(14時)
衆院選(15日公示、27日投開票)で、自民党山口県連が党本部に公認申請をしている杉田水脈前衆院議員(57)は9日、毎日新聞の取材に対し、公認されなくても、来年の参院選へのくら替え出馬など「あらゆる可能性を検討する」とし、政治活動を続ける考えを明らかにした。
政治資金パーティーを巡る裏金事件で、清和政策研究会(安倍派)に所属していた杉田氏は、2018~22年に安倍派から受け取った寄付計1564万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、党役職停止6カ月の処分を受けた。
一方、県連は7日、比例中国ブロック単独候補として杉田氏を党本部に公認申請したと発表した。ただ、杉田氏は17、21年の衆院選で比例中国ブロックの単独候補として上位に登載されており、自民党は内規で比例単独での立候補は原則2回までとしている。
このため、杉田氏は「(比例単独は)3回目となるし、今回は大変厳しい」とし、県連の申請が認められる可能性は低いとの認識を示した。
そのうえで、「自民党へのご縁を頂いた安倍晋三元首相の遺志を今だからこそ、しっかり引き継いでいかなければいけない」と述べ、党公認候補としての出馬にこだわって、来夏の参院選も視野に入れていることを明らかにした。
石破茂首相は9日、裏金事件に関わった議員の処遇について、参院選でも今回の衆院選と同じ基準で判断する考えを示した。これに対し、杉田氏は「地元も含め、私を応援してくれる人々がいる限り変わりはない」とした。
裏金事件で、国会の政治倫理審査会(政倫審)で弁明しなかったことについては、「検察の取り調べを受けて不起訴となった後だし、『派閥の指示に従った』ぐらいのことしか言えない」などと釈明した。
杉田氏は23年秋、アイヌ民族や在日コリアンに関するブログへの投稿内容を法務局から「人権侵犯」と認定されている。このことについては「なぜ差別したことになるのか。私は一切理解できない」などと主張した。【畠山嵩】
杉田水脈氏、衆院選不出馬へ 比例単独を辞退する意向
毎日新聞 2024/10/10 (22時)
自民党の前職、杉田水脈氏(比例中国ブロック)が、衆院選(27日投開票)で、比例単独候補としての出馬を辞退する意向を党幹部に伝えたことが判明した。
杉田氏は政治資金収支報告書への不記載があり、4月に党の役職停止6カ月の処分を受けた。一方、党山口県連は比例単独候補として党本部に公認申請しており、党執行部は比例名簿に登載するか検討していた。
杉田氏はこれまでの毎日新聞の取材に、比例単独で出馬できない場合、来年の参院選へのくら替え出馬など「あらゆる可能性を検討する」と政治活動を続ける考えを明らかにしている。
(後 略)