2024年10月25日金曜日

裏金非公認に2000万円 公認と同額 自民本部が政党助成金(しんぶん赤旗)

 衆院選の自民党議員の予想当選者数は投票日が近付くほど減っているということです。自民党のダメさ加減が、日を追う毎に知れ渡ってきたということでしょうか。

 自民党派閥の裏金事件で非公認となった候補が代表の党支部にも、党本部から総選挙公示直後に政党助成金2000万円が振り込まれていたことが22日、しんぶん赤旗の取材でわかりました。しんぶん赤旗が入手した、自民党の森山裕幹事長から支部会計責任者あての「支部政党交付金支給通知書」(9日付)には、「衆議院総選挙の公認料及び活動費として、支部政党交付金を支給します」とあり、支給額は計2000万円。内訳は「公認料」が500万円、「活動費」が1500万円となっています。
 23日付、24日付のしんぶん赤旗の記事を紹介します。

 併せてまるこ姫の独り言の記事「『自民、非公認候補の支部に助成金2000万円』腐りきった自民党」を紹介します。
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裏金非公認に2000万円 公認と同額 自民本部が政党助成金
                      しんぶん赤旗 2024年10月23日




自民党の森山裕幹事長から支部会計責任者あての「支部政党交付金支給通知書」




 自民党派閥の裏金事件で非公認となった候補が代表の党支部にも党本部から総選挙公示直後に政党助成金2000万円が振り込まれていたことが22日、本紙の取材でわかりました。裏金づくりという組織的犯罪に無反省な自民党の姿が浮き彫りとなっています。

 政党助成金は国民の税金が原資です。本紙は、自民党の森山裕幹事長から支部会計責任者あての「支部政党交付金支給通知書」(9日付)を入手。ここには、「衆議院総選挙の公認料及び活動費として、支部政党交付金を支給します」とありました。
 支給額は計2000万円。内訳は「公認料」が500万円、「活動費」が1500万円となっています

 裏金づくりで自民党非公認となりながら、党支部長のままの候補者が8人います。本紙は8人が代表の政党支部に取材。ある支部の会計責任者は「他の支部のことはわからないが、党本部から党勢拡大のための活動費ということで2000万円が振り込まれた」と認めました。
 自民党本部は9日に1次公認候補を、11日に2次公認候補を発表しました。非公認支部の会計責任者によると、党本部から届いた13日付の文書には「公認料」の文言はなく、2000万円を「党勢拡大のための活動費」として振り込むという内容だったといいます。政党交付金用の口座に総選挙の公示直後に振り込まれていたといいます。
「党勢拡大の活動費ということで、選挙には直接は使っていない。事務所の職員の給与や事務所の費用など間接的には選挙に使っているといわれれば、そうかもしれないが…」と説明しました。
 自民党本部は、本紙の取材を拒否しました。(矢野昌弘)


非公認に2000万円 自民・森山幹事長認める 裏金議員を“裏公認” 本紙特報に衝撃広がる
                      しんぶん赤旗 2024年10月24日
 裏金づくりで自民党非公認となった候補者側に同党が政党助成金2000万円を衆院選公示直後に振り込んだという本紙の特報(23日付)が衝撃を広げています。自民党の森山裕幹事長は23日、党支部への「活動費として支給した」と認めました。石破茂首相は非公認を「政治への信頼を回復するため」と説明していましたが、事実上の裏公認であり、有権者をだました形です。

【写真説明】(添付省略)自民党の森山裕幹事長が総選挙公認候補の党支部に出した通知。10日付で公認料と活動費計2000万円を振り込むと記載されています。

 本紙は、非公認候補が代表を務める自民党支部の会計責任者の証言を報道。この会計責任者は、「党本部から党勢拡大のための活動費」として公示直後に政党助成金2000万円の振り込みがあったと証言しました。政党助成金は税金が原資です。森山幹事長は23日にコメントを発表し、「党勢拡大のための活動費として支給したものです」と認めました
 自民党は公認候補の支部に、公認料500万円と活動費1500万円の計2000万円を10日付で振り込むと通知。森山氏は「候補者に支給したものではありません」としていますが、実際には非公認の支部にも公認支部と同額の2000万円を振り込んでいます。
 本紙の調べでは非公認となった11人のうち、上杉謙太郎(福島3区)、中根一幸(埼玉6区)、三ツ林裕巳(埼玉13区)、平沢勝栄(東京17区)、小田原潔(東京21区)、萩生田光一(東京24区)、細田健一(新潟2区)、高木毅(福井2区)の8氏が自民党の支部長のままでした。
 本紙の特報をうけ、「日経」「毎日」「共同」などが「しんぶん赤旗」が報道したとして速報。インターネットサイト「ヤフー」のリアルタイム検索で「政党助成金2000万円」が一時話題のキーワード1位になり、X(旧ツイッター)でもトレンド上位となりました

有権者だます行為
 神戸学院大学の上脇博之教授の話 自民党は6月の政治資金規正法改定で裏金づくりの防止策を講じなかった。裏金政党が裏金議員を裏公認した形だ。公認とは政党として信頼する候補であり、非公認とは党として認められない候補のことだ。非公認の無所属候補に、裏で政党しか受け取れない政党助成金を渡していた。有権者をだます行為だ。


「自民、非公認候補の支部に助成金2000万円」腐りきった自民党
                         まるこ姫の独り言 2024.10.24
ここまで腐っていたとは・・・

自民党の悪賢さ・悪辣さは知っていたつもりだったが、もう絶句するほど身勝手な論理。
なんだかんだ言って、非公認候補も身内のつもりなのか選挙費用を与える自民党。
これでは非公認にしてペナルティを与えた意味がない。

石破は耳障りの良い事を言っていたが、いつもながらバカな国民は何とでもなると思っているのか。

それにしても、森山幹事長は嘘つきであり誠意のない人間だ。

自民、非公認候補の支部に助成金2000万円 「活動費」と説明
                     10/23(水) 12:44配信 毎日新聞
>共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が23日の朝刊で、自民党が派閥の政治資金パーティー裏金事件で非公認となった候補が代表を務める党支部にも、党本部から政党助成金2000万円を振り込んだと報じた。
>赤旗によると、党は9日付で、森山裕幹事長から支部会計責任者あてに「支部政党交付金支給通知書」を送付。通知書には、政党助成金から2000万円の支部政党交付金を支給すると記載し、振込日は10日としていた。非公認候補の支部には、13日付で2000万円を党勢拡大のための活動費として振り込むとの内容の文書が届いたという。

また共産党機関紙の赤旗のスクープだ。 
大手メディアと違って、権力者に忖度は絶対しない新聞だけに信頼がおける。
最近、ほとんどが赤旗から権力の腐敗を知ることになる。
それにしても赤旗の後追いしかしない大手メディアは恥ずかしくないのか。
たまには自前でスクープしたらどうか。
         (写真2枚省略)
と言っても、政権の顔色ばかり窺って来た大手メディアにはその気はなさそうだが。

話戻って、自民党の税金私物化はどこまでもとどまるところを知らずという事だ。

自民党は裏金議員に対して、ペナルティを課すことにしたが、その中身がこれほど国民を欺く内容では、ますます自民党に不信感が募る。

選挙にかかる費用を、裏金議員にも支給していたとなれば「ペナルティ」は世を欺く姿にしか過ぎない。

しかし展開が速い。

今日の石破は「非公認にも2000万円」は報道が悪いと怒り心頭だ。

石破首相「報道に憤り覚える」 非公認候補側2000万円支給
                      10/24(木) 11:02配信 時事通信
>石破茂首相(自民党総裁)は24日、広島市で街頭演説し、派閥裏金事件を受けて衆院選で非公認となった候補側に自民党本部が2000万円の活動費を支出したことについて、「政党支部に出しているのであって、非公認候補に出しているのではない。
>報道に誠に憤りを覚える」と述べた。「報道、偏った見方に負けるわけにはいかない」とも語った。

ホラ、また被害者面しだした。

安倍「こんな人たちに負けるわけにはいかない」
石破「報道、偏った見方に負けるわけにはいかない」

やっぱり安倍の亡霊が憑りついている。
被害者意識満載だが、自分たちの蒔いた種だから・・・・

偏見も何も、政党支部=裏金議員の選挙事務所で、選挙期間中に2000万円もの大金が動けば、誰だって選挙費用だと思うだろうに。

しかも石破も森山も、活動費に使うために出した金で、選挙費用には使っていないと言っているが、金に色は付いていないのにどうやって確認・判断するのか。

それにしても非公認と言って来た裏金議員にも資金提供は非公認の意味がなくなる。
自民党は屁理屈こねてでも自分たちの都合ばかり主張しているが、石破が叫べば叫ぶほど政党としての信頼はなくなって行く。

どうせ選挙期間中は口当たりの良い事ばかり言うだろうが、選挙が終わった途端、手のひら返しをする政党のいう事など、何一つ信用できない。