ガザ侵攻が開始されてから1年、イスラエルのジェノサイドに対する抗議行動が全国各地で実施されました。東京都渋谷区では「ジェノサイドの1年、抵抗の1年」をテーマに呼びかけられた行動に、1200人が参加。雨の中、「フリー・パレスチナ」「パレスチナの解放を」とコールしながらパレードしました。
しんぶん赤旗とレイバーネット日本の記事を紹介します。
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「パレスチナの解放を」 ガザ侵攻1年 全国各地で抗議
しんぶん赤旗 2024年10月6日
イスラエルによるパレスチナでの占領と虐殺に抗議する人たち=5日、東京都港区
イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への侵攻開始から1年になるのを前に5日、ジェノサイド(集団殺害)に対する抗議行動が全国各地で実施されました。東京都渋谷区では「ジェノサイドの1年、抵抗の1年」をテーマに呼びかけられた行動に、1200人(主催者発表)が参加。雨の中、「フリー・パレスチナ」「パレスチナの解放を」とコールしながらパレードしました。沿道では共感して飛び入り参加する人や、涙を流しながらピースサインを振る人もいました。
参加したハニン・シアムさん(27)は、「ガザのジェノサイドから1年。その抗議のために参加しました。イスラエルによる抑圧は76年以上の年月があります。もっと政府に訴えていかないといけない」と話しました。
2015年に来日したパレスチナ人のモハメド・バラジャンさんは、ガザに家族がいるといい、「メディアで取り上げている様子はわずか1%程度だけです」と指摘。「みんなテントで暮らしているし、食べ物もなく90%の人は生きられない」と訴えました。
神奈川県から参加した女子大学生は、「学校で紛争地が多いことを習っていたが、実際に見てとてもショックを受けた。何かしたいと思いSNSを見てデモに参加した」と述べ、一緒に来ていた友人も「パレスチナ情勢を止めないといけない。自分ができることはデモで声を上げることだと思う」と話しました。
ガザへの虐殺をやめろ! 沈黙するな!~パレスチナ連帯で渋谷デモ
レイバーネット日本 2024-10-05
堀切さとみ
→動画(11分)
10月5日。東京・渋谷でパレスチナのための全国連帯アクションが行なわれた。雨の中、国連大学の横にある都民の城に、長い長い列が出来た。
「一年たっても虐殺は止まらなかった。まさかこんなに長く続くなんて」「とにかく何か行動したくてやってきた」 老いも若きも、そして子どもたちも、国籍を超えた人々が集まった。
デモの出発時間である14時を過ぎても、なかなか前に進まない。いったい幾つの梯団があるのか。どこまで行けば先頭にたどり着けるのか。
「フリー、フリー、パレスチナ!」「虐殺やめろ」「東京、東京、沈黙するのか?」「するなよ黙認! 黙るは殺人!」
思い思いのプラカードを掲げ、パレスチナの歌をうたう梯団も。沿道の注目は高く、特に海外の人たちがエールを送っていた。
ガザでは殺されたうちの七割が子どもだと言われている。デモに参加する中には、お父さんに肩車された子どももいた。「パレスチナの子どもの未来を返して」と手描きしたプラカードを掲げていたのは小学六年生だった。学校でパレスチナのことを教わって、今日のデモに参加したという。