2024年10月16日水曜日

自民58議席減・自公で過半数割れの衝撃!政治評論家・野上忠興氏が予想

 日刊ゲンダイに、政治評論家・野上忠興氏による衆院選予想記事が載りました。

 結論を列挙すると、自民は解散時から58減の198議席。公明は4減の28議席。自公で計226議席となり、過半数の233議席を7議席割り込みました。裏金非公認で当選の4議席を追加公認したとしても、計230議席で過半数に達しないという予想です(非公認候補の当選は10人中4人)。
 地域別では、自民は新潟と大阪で全滅、北海道は12区以外全滅、東京も負け越しという予想です。自公の合計が過半数を下回るのは12年末に第2次安倍政権が発足してから初めてになります。
 自民党の減分がどこに回るかですが、野上氏の予想では、立憲が52議席増、維新が6議席増、国民が4議席増、れいわ・社民が各1議席増です。
 因みに、自民党の情勢調査で『最悪のケースでは議席減が120超』だということです。
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自民58議席減・自公で過半数割れの衝撃 評論家・野上忠興氏が予想
                         日刊ゲンダイ 2024/10/15
 超短期決戦の“裏金隠し衆院選”は15日公示。27日の投開票に向け、選挙戦に入った。自民党派閥の裏金事件をきっかけに「政治とカネ」への不信感が渦巻く中での選挙だ。言行不一致の二枚舌政権は信任されるのか、非公認・比例重複なしの44人の裏金選挙区の当落は──。本紙連載中の「総選挙全289区当落予想」を担当するなど、選挙予測に定評がある政治評論家・野上忠興氏に現時点での各党の議席数を予想してもらった。自民は58議席減、自公の与党は過半数(233議席)割れの惨敗と出た

■石破政権で“お灸票”が増える
 石破首相(自民党総裁)は13日、就任後初の街頭演説で、真っ先に公明党の石井代表の選挙区(埼玉14区)に入った。裏金事件の大逆風を受け、解散時まであった自民単独過半数を維持するのは困難な情勢。“公明頼み”で目標に掲げる「自公で過半数」をクリアしたいということだろうが、それも危うい
 選挙は、小選挙区289、比例代表176、計465議席を争うが、野上氏の議席予想は【表】の通りだ。自民は解散時から58減の198議席。公明は4減の28議席。自公で計226議席となり、過半数を7議席割り込んだ。裏金非公認で当選の4議席を追加公認したとしても、計230議席で過半数に達しない。石破首相の責任論や選挙後の政権の枠組みを巡って大騒ぎになりそうだ。
「公認をめぐるゴタゴタで、自民党が裏金事件を反省していないことがあらためて露呈し、自民離れに拍車がかかった。『自民には入れたくない』という“お灸票”が増え、選挙区内で一番勝てそうな野党候補に集まるでしょう」(野上忠興氏)












■自民の情勢調査は「最悪のケースで議席減が120超」
 裏金選挙区ついては、非公認候補の当選予想は10人中4人。萩生田光一元政調会長(東京24区)や下村博文元文科相(東京11区)は厳しい。比例重複なし34人は20勝14敗の予想。参院から鞍替え出馬の丸川珠代元五輪相(東京7区)は苦しい戦いだ。
 地域別では、自民は新潟と大阪で全滅北海道は12区以外全滅の予想。東京も負け越しだ。
「自民党関係者によれば、党の情勢調査で『最悪のケースでは議席減が120超』と出て、選挙担当者が大慌てしているそうです。重要閣僚の現職大臣も落選危機という驚きの結果でした」(野上忠興氏)

 14日森山幹事長は、裏金前議員が当選したら役職に登用する考えを示唆。これで自民は、さらに議席を減らすんじゃないか。