2013年4月22日月曜日

2013年度総会が開かれました

 

 21日は時ならぬ雪に見舞われて寒い一日となりましたが、近隣の9条の会の代表にもご列席いただいて、「湯の町湯沢平和の輪 総会」が例年通り湯沢公民館3階会議室で開かれました。(総会は13:30~14:15)
 
 議事はA4判11ページあまりにわたる詳細な議案書に基づいて効率的に進められ、全項目が原案どおり拍手で承認されました。
 
 総会の後半では、記念講演会として新潟県9条の会事務局長の工藤和雄弁護士を講師にお迎えして「憲法をめぐる新たな情勢と9条の会の活動について」のお話をしていただきました。(記念講演 14:30~16:00 の概要は別の記事をご覧ください)


 以下に総会で採択された議事の内容について、議案書から主な事項を抜粋してご紹介します。

1.2012年度の活動概要
 (1)例会他 
    4月 定期総会、8月 映画「1枚のハガキ」鑑賞会、1月 新春平和の集い
    上記の特別企画月以外では月例会を開催(計9回)
 (2)平和キャンペーン
    4月 桜祭り時、10月 秋収穫祭時に計2回実施
 (3)湯沢町(役場)との交渉・懇談
    6月 町長・教育長に非核平和取り組みに関する要望書提出
    6月 町長・教育長と上記の件で後日懇談会
    7月 総務課に成人式に関する提案書を提出
 (4)各種イベントへの有志参加
     7月 原発ゼロにいがた県民大集会
     9月 新潟県弁護士会主催 憲法講演会
    11月 湯沢中学校平和教育講演会
    11月 映画「いのちの山河-日本の青空Ⅱ」上映会
     2月 映画「渡されたバトン-さよなら原発-日本の青空Ⅲ」試写会
     2月 新潟県憲法センター2013年度全県学習・交流集会
     3月 柏崎刈羽原発の廃炉を求めるつどい
     3月 なくそう原発トーク集会
 (5)新潟県9条の会9条セミナーへの代表派遣
     第1回~第3回の全回に派遣
 
2.活動の評価・反省と課題の整理
 (1)総会、例会、「通信平和の輪」の定期(毎月9日)発行、平和キャンペーン等の会の骨格となる活動が定着し、地域からも組織の存在が認知されている。
 (2)平和と憲法の学習を定期的に行い、確信を持って活動が出来るように努めた。
   (3)湯沢町への提案や要請活動を行い実りのある結果が得られた。今後も積極的に行っていきたい。
 (4)ホームページが開設された。今後充実に努めながら会の活動に生かす工夫もする。
 (5)「私の戦争体験」は37回まで発行できた。今後も継続に努める。
 (6)会員や「通信」読者の拡大がこのところ足踏み状態になっているので拡大に努め必要がある。
 (7)会の特別企画でアトラクション「獅子舞」と「江戸里神楽」をやっていただいて大変に好評だったので、今後会員がその講習を受けるなどして楽しみながら会の活動にも生かしていくようにしたい。
 (8)近隣の9条の会との連携を図ってきたがその必要性はますます高まってきた。今後もその強化に努める必要がある。
 
3.私たちをめぐる情勢の特徴
  (事務局で抜粋要約
昨年末の衆院選で自民党は衆院の過半数を占め、それに維新の会、みんなの党の改憲勢力を合わせると3分の2以上を占める事態となった。7月の参院選でもしも改憲勢力が3分の2以上を占めることになれば日本国憲法はかつてない危機にさらされる。
野田政権以来の稚拙な政権運営で中国・韓国・北朝鮮との緊張関係が生まれたことも、改憲勢力が9条改憲を進める上での格好の材料になっている。
既に両院の憲法審査会が稼動している(外堀を埋めた)が、改憲勢力は改憲の発議要件を現行の「両院の3分の2以上(憲法96条)」から「過半数」に変える(内堀を埋める)ことを策動している。それに加えてアメリカからの強い要求に応えて、憲法で禁止されている「集団的自衛権の行使」を実行する「究極の解釈改憲」にも踏み切ろうとしている。
日米安保条約を廃棄して9条を守り生かすのか、それとも9条を改悪して米軍とともに戦争をする国に変えるのか、いま未来に責任を負った歴史的選択を迫られている。
 
4.2013年度活動方針
以下に議案書から骨子を抜粋します
 (1)重点を置いて取り組む課題
   イ 9条を持つ日本国憲法の素晴らしさを深く学び広める
   ロ 「集団的自衛権ノー」の世論を広げる
   ハ 「96条改憲(改憲要件の緩和)ノー」の世論を広げる
 (2)具体的な活動の進め方
   イ 月例会などの骨格となる活動をしっかり継続し、内容の充実をはかる。
   ロ 平和と憲法についての基本学習を大切にしながら、時々の動きに噛み合った実践的な学習にも力を入れる。
   ハ 「非核平和のまち」づくりに向けて、町への提案・要請活動を積極的に行う。
   ニ 憲法に多くの人々の目が向く「憲法記念日」を重視し、日本国憲法の素晴らしさやそれを守り活かすことの大切さを広くアピールする取り組みを行う。
   ホ 緊迫の情勢にふさわしく会員や「通信」読者を増やし、「平和の輪」を大きくしていく。
   ヘ 戦争体験を引き継ぎ平和の礎にしていく取り組みを継続する。
   ト 伝統芸能とのコラボなどで“平和のアピール”力の向上に努める。
   チ 「九条の会」、「県9条の会」、魚沼地域各「9条の会」との相互協力・相互連携に引き続き取り組む。
 
5.2012年度一般会計収支決算
収入:120,213円(内繰越金60,160円、募金59,753円)
支出: 43,340円
残高: 76,873円(次年度繰越金とする)
 
監査人の野口雅男さんから、会計簿、証拠書類がすべて揃っており会計は正確に処理されている旨の監査報告がありました。
 
6.総会アピール
総会アピール案が朗読され全員の拍手で承認されました。
アピール文は近日中に全文を掲示し、併せて題字下「平和の輪について」のページにも収録し ます。
 
7.その他 
    4月29日の平和キャンペーンに使うグリーンリーフに記載する文章の案が、世話人から提案されました。
   文案中、“国民が憲法で国家権力をしばる”の部分は重要なのでもう少し敷衍したほうが良いという意見が出されました。その一方で、出来るだけ文章は簡潔にするという要請もあることなので、世話人の方でその辺を見合わせながら結論を出してもらうことになりました。字の大きさや書体をどうするか、そして一部を太字にする件については、豊富な経験をお持ちのある会員の方にお任せするすることになりました。