自民党の高市政調会長が6日朝のTV番組で、「憲法は国家観に関わるもの。国家観による政界再編が最後の正しい姿だ」と述べ、憲法改正に慎重な公明党を牽制する一方で、同じ番組に出演した維新共同代表の橋下氏とともに夏の参院選で憲法改正を前面に掲げる考えを強調しました。恐るべき改憲前のめりの両者の姿勢と言えます。
5日付で「維新綱領の石原の駄文を断ずる」と題する痛快なブログが載りました。
石原氏のことを痛烈に罵倒していますが、簡潔ながら深い考察に裏付けられていますので、産経新聞の記事とともに紹介します。
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高市氏「国家観で政界再編」 改憲めぐり公明との連立解消示唆
産経新聞 2013年4月6日
自民党の高市早苗政調会長は6日の読売テレビ番組で、憲法改正に関し「憲法は国家観に関わる。常に選挙の争点になるべきで、国家観による政界再編が最後の正しい姿だ」と述べた。さらに「私は憲法改正のために国会議員になった。私たちは絶対何が何でもこれをやり抜く」と訴え、夏の参院選で憲法改正を前面に掲げる考えを強調。憲法改正に慎重な公明党との連立解消もあり得るとの認識を示した格好だ。
一方、高市氏は、憲法改正を掲げる日本維新の会の綱領については「国の歴史と文化への誇りなど、価値観が一致するところが結構ある」と賛同。同じ番組に出演した維新共同代表の橋下徹大阪市長は重ねて改憲の必要性を強調した。
維新綱領の石原の駄文を断ずる
そりゃおかしいぜ 獣医さんの嘆き 2013年4月5日
(一部を抜粋。詳細はURLをクリックして原文をご覧ください)
(前 略)
・・・・ 日本維新の会綱領の冒頭の、石原慎太郎の文について、見直して見たいと思う。
「日本を孤立と軽蔑の対象におとしめ」日本がどこと孤立しているというのであろうか?どの国が日本を軽蔑の対象にしてているのか?現実を越えた石原の思い込みである。
「絶対平和」 平和の実現には、困難な現実がいつも立ちはだかる。厄介なのは、紛争する国家のどちらにも正義があり理念があることである。平和を実現させるためには、極めて崇高な理念が求められる。日本国憲法の理念を、絶対平和と切り捨てる考えは、平和を求めないと同義語である。
「非現実的な共同幻想」とは、むしろ紛争国家の双方がそれぞれが抱く”正義”であるといえる。紛争をなくすためには、こうした相互の無理解による対立こそなくすべきなのである。平和を希求することこそが、最も求められることなのである。
「国家、民族を真の自立に導き」 こうした理念は、あらゆる国家がもち、互いを認めないがために、紛争が絶えないのである。国家や民族に固執することが、”共同幻想”なのである。・・・幼少時叩き込まれた軍国主義、大和民族の絶対思想が干からびて離れないだけである。 (後 略)