同収容所の閉鎖はオバマ大統領が1期目に当選を果たして早々に言明したものですが、いまだに実施していません。
アメリカの2回目のイラク侵攻の理由はすべてデッチ上げで、何の正義もなかったことはいまや世界的に明らかにされているのにもかかわらず、一体何故なのでしょうか。
ところで第一次湾岸戦争のきっかけになったイラクによるクウェート侵攻を、米国がたくみに誘導したとも思われる会話が、最近インターネットに(再)掲載されました。
イラク侵攻の8日前に、米国のイラク駐在大使(女性)が大統領官邸でフセインと行った会話です。この事実は当時「文芸春秋」誌にも掲載されましたが、まだインターネットが普及していない時代だったのでほとんど話題にはなりませんでした。
朝日新聞の記事とともに紹介します。
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グアンタナモ収容所「即時閉鎖を」 国連弁務官が非難
朝日新聞 2013年4月6日
【ニューヨーク=春日芳晃】国連のピレイ人権高等弁務官は5日、声明を発表し、キューバ・グアンタナモ米軍基地内の収容所におけるテロ容疑者らに対する米国政府の扱いは「国際法の明確な違反だ」と非難し、同収容所を即時閉鎖するように訴えた。
声明によると、収容されている計166人の約半数が出身国への送還や第三国への移送が決まっているにもかかわらず、今もなお拘束されていると指摘。「これは国際法上の深刻な懸念を引き起こしている」と批判した。
また、オバマ大統領が収容所の閉鎖を表明しながら、実現が先送りになっていることには「深く失望している」とし、「『人権を重視する国』という米国の立場をひどく傷つけるものだ」と訴えた。
マスコミに載らない海外記事 2013年3月19日
(クウェート侵攻8日前のサダム・フセインと註イラクアメリカ大使の会話)
グラスピー・アメリカ大使:・・・我々は、あなた方のクウェートとの対立の直接原因ですが、あなた方が石油価格値上げを目指しておられることに、大いに共感しております。・・・あなた方が資金を必要されていることを承知しております。私どもはそれを理解しており、我々の考えは、あなた方は、お国を再建する機会を持つべきだというものです。・・・お国の軍隊が、クウェート国境すぐ近くに結集しているのは何故ですか?
サダム・フセイン:(二日以内に会談を予定している)クウェートと会った際、希望があると思えれば、何も起きません。もし、解を見いだせない場合、イラクが死を受け入れつもりがないのは当然のことでしょう。
グラスピー・アメリカ大使:・・・・ どのような解なら受け入れ可能ですか?
サダム・フセイン: ・・・もし我々が、シャット・アル・アラブの半分と、(クウェートを含む)イラク全土の維持との選択を迫られたなら、我々は、・・・クウェートに対する我々の領有権の主張を守るために全シャットをあきらめるでしょう。これについて、アメリカ合州国の意見はいかがですか?
グラスピー・アメリカ大使: ・・・あなた方とクウェートとの紛争の様な、アラブの紛争には何の意見もありません。ベーカー国務長官は、1960年代のクウェート問題は、アメリカとは関係がないという、最初にイラクにさしあげた説明を強調するよう、私に指示しました。
(侵攻の1ヶ月後にバグダットの米大使館から退去するアメリカ大使に対して、イギリスのジャーナリストが、「アメリカが、侵略にゴーサインを出したのです」と詰問したが、女性大使は無言で車に乗りました)