2013年4月26日金曜日

「立憲フォーラム」と「憲法13条議連」、二つの議連が発足

 25日、憲法96条改正に否定的な野党議員ら超党派議連「立憲フォーラム」を発足させました。同議連は今後、勉強会を重ね提言のとりまとめを目指します
 来月3日の憲法記念日には96条改正反対の立場から声明を出すということです

 また、幸福追求権を定めた憲法13条の意義を議論する超党派の議員連盟「13条を考える会」の設立総会も同日国会内で開かれました。民主党、みんなの党、共産党の議員約10人が出席し、「13条は日本国憲法で最重要の条文」として、与野党全議員に参加を呼び掛ける方針確認しました

 以下に二つの議連のニュースと憲法96条をめぐる動きについて紹介します。
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野党も憲法論議が活発化 護憲派議員は「立憲フォーラム」発足
産経新聞 2013425
 憲法96条改正に否定的な野党議員らは25日、超党派議連「立憲フォーラム」を発足させた。35人が入会し、代表に民主党の近藤昭一衆院議員を選出。幹事長に同党の辻元清美衆院議員を充てた。近藤氏は「憲法が果たしてきた役割をしっかり検証したい」と強調した。
 民主党は同日の党憲法調査会総会で、参院選までに平成17年にまとめた「憲法提言」をより具体化させる方針を確認したが、96条改正に反対する議連に参加する議員が党内から出たことで、意見集約はさらに難航しそうだ。
 また、幸福追求権を定めた13条をテーマとした超党派の野党議員による議連も同日、発足した。
 一方、96条改正を目指す日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は同日、改正賛成派による「国民会議」を設置し、議論すべきだとの考えを表明した。

自民を牽制、民み共が「憲法13条議連」設立
産経新聞 2013425
 「個人の幸福追求権」を定めた憲法13条の意義を議論する超党派の議員連盟「13条を考える会」の設立総会が25日、国会内で開かれた。民主党、みんなの党、共産党の議員約10人が出席。「13条は日本国憲法で最重要の条文」として、与野党全議員に参加を呼び掛ける方針を確認した。
 憲法改正草案で13条改正を打ち出す自民党を牽制(けんせい)する狙いがある。
 総会には民主党の小西洋之、みんなの党の柴田巧、共産党の井上哲士各参院議員らが参加。小西氏はあいさつで「改憲論議がなされる中、核心的な条文への理解を深めたい」と述べた。

公明、96条先行に反対 参院選の公約に
日経新聞 2013426
 公明党は25日、憲法改正の発議要件を緩和する96条の改正について、安倍晋三首相が主張する先行改正に反対する方針を固めた。26日の党憲法調査会で確認し、参院選の事実上の公約である重点政策に盛りこむ。党幹部は25日、「改正する中身を議論しないまま、96条だけを議論することはできない」と述べた。

日本維新の会:96条改正国民会議は「賛成派だけで構成」
毎日新聞 2013年04月25日
 日本維新の会の橋下徹共同代表は25日、改憲手続きを定めた憲法96条改正のために設置を提唱している「憲法改正国民会議」について、「96条改正に賛成する人だけで構成しないといけない」との考えを示した。
 橋下氏は市役所で記者団に、「選挙で(96条改正が)支持を受ければ、まるっきり反対派の人を入れてもしょうがない。国民会議は制度設計をするための会議だ」と話した。
 また、参院選の結果、賛成派が衆参各院の3分の2を占めた場合、次の衆院選までに国民投票を終えるよう、政党間で国民会議のメンバーを決めて1年程度かけて制度設計する考えも示した。
 維新は96条が定める憲法改正の発議要件を、衆参各院の「3分の2以上の賛成」から「2分の1以上の賛成」に引き下げる改正案を検討している。【村上尊一】