憲法記念日に全国紙に護憲の意見広告掲載する予定の「9条守る女性アピールの会※」が5日、新宿駅前で「憲法9条を守る」意見広告運動への賛同を訴えました。
日本婦人団体連合会、新日本婦人の会など各団体の代表がハンドマイクを握り、「戦争する国をつくろうとする安倍政権の動きに反対し、憲法を守ろう」などと次々に訴えました。
※2013年3月9日「『9条を守る女性アピールの会』が憲法記念日に意見広告」
一方 5日の衆院予算委では、安倍首相が日本国憲法は「占領軍が作った憲法」であるという持論を展開しました。首相はもともと「自主憲法制定」論者といわれ、「参院戦の争点は憲法改正」と改憲に前のめりになっている維新の石原・橋下両代表と波長が合っているといえます。
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女性は戦争への道を許さず、憲法9条を守ります
意見広告への賛同訴え 東京・新宿駅前
しんぶん赤旗 2013年4月6日
女性団体でつくる「9条守る女性アピールの会」は5日、東京・新宿駅前で宣伝し、憲法9条を守れの世論を大きく広げようと、憲法記念日の5月3日に全国紙に掲載する意見広告運動への賛同を訴えました。
意見広告として掲載するアピール「女性は戦争への道を許さず、憲法9条を守ります」は、作家の澤地久枝さんや、作家で活動家の雨宮処凛さん、歌手のUA(ウーア)さんら幅広い女性著名人が呼びかけているものです。
日本婦人団体連合会の堀江ゆり会長や、新日本婦人の会の笠井貴美代会長ら各団体の代表がハンドマイクを握り、「侵略戦争の反省にたち、二度と戦争をしないことを決めた憲法9条をまもろう」「戦争する国をつくろうとする安倍政権の動きに反対し、憲法を守ろうという世論と運動を強めよう」と次々に訴えました。
憲法を守る署名に応じた女性(59)は「安倍政権になって恐怖を覚える」と語り、「戦後から今まで戦争をしないでこられたのは9条のおかげです。憲法を変えようとする政府に政治をまかせられません」と話しました。
ビラを受けとった50代の女性=東久留米市=は「安倍首相は危ない。憲法を変えて国防軍を持ったら何をしでかすかわからない。やっぱり平和じゃなくちゃいけないよ」と話しながら署名しました。
安倍首相:予算委で持論「占領軍が作った憲法」
毎日新聞 2013年4月6日
「占領軍が作った憲法だったことは間違いない。形式的にはそうではないが、占領下に行われたのは事実だ」
安倍晋三首相は5日午前の衆院予算委員会で、現行憲法に関する持論をぶった。
首相は7月の参院選後をにらみ、憲法96条の定める改憲の発議要件を衆参各院の「3分の2以上」から「過半数」に緩和する方針を示しているが、もともとは「自主憲法制定」が悲願。「(占領下の)7年間に憲法や教育基本法、国の形を決める基本的な枠組みができた。(独立時に)真の独立国家をつくる気概を持つべきではなかったか」と冗舌だった。
質問したのは民主党の細野豪志幹事長。サンフランシスコ講和条約発効から61年となる今月28日に政府が「主権回復の日」の式典を開くことに絡め「私は憲法を前向きに評価する。戦後の認識が自民と民主で違う」と憲法観の違いを強調した。
式典には、主権回復後も占領下に置かれた沖縄から反発も出ている。首相は「昨年が60年の節目だったが(民主党政権下で)できなかった。毎年やる式典ではない」と来年以降の開催には慎重な考えを表明。沖縄が返還された5月15日の式典開催も「考えていかなければならない」と沖縄への配慮を示した。