2015年2月24日火曜日

平和都市宣言30年 松戸市が平和の冊子発行 

 今年世界平和都市宣言30年目に当たる松戸市は、戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える冊子「平和を築き 未来を拓(ひら)く」を発行しました。
 冊子には、長崎、広島両市の市長が核兵器廃絶に向けてともに歩むことを呼び掛けるメッセージや両市の被害状況、市原爆被爆者の会の活動、被爆者4人の手記などっています。7年前に長崎市へ小学生の平和大使として派遣され、現在、大学生となった3人が作成に携わりました
 
 とりあえず600部を発行して市内の小中学校や図書館などに配布し、(4月からの)新年度に増刷を予定しています。
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平和の尊さ 次世代に 戦後70年 松戸市が冊子
東京新聞 2015年2月23日
 松戸市は、戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える冊子「平和を築き 未来を拓(ひら)く」を発行した。
 
 7年前に初めて原爆被爆地の長崎市へ小学生の平和大使として派遣され、現在、大学生となった3人が作成に携わった。市内の被爆者と学生の対談、戦争遺構、戦災の状況などを紹介している。
 今年は終戦70年、市の世界平和都市宣言30年の節目。戦争体験者の高齢化が進み、戦争を実体験として知らない世代が増えていることから作成した。
 冊子には、長崎、広島両市の市長が核兵器廃絶に向けてともに歩むことを呼び掛けるメッセージや両市の被害状況、市原爆被爆者の会の活動、被爆者4人の手記などを載せている。
 
 対談では、同会の生島渉会長らが「原爆が落とされた後は、言葉で表すことはできない状況でした」「子どもの時から平和の大切さ、尊さ、戦争の恐ろしさ、悲惨さを、植えつけなくてはいけない」などと、次世代に伝えたい思いを語っている。
 
 学生たちは巻末に「戦争がどれだけ悲惨なのかを多くの人に伝えたいと強く思った」などと作成活動で感じたことをつづり、タイトルに思いを込めた。
 
 B5判、33ページ。600部を発行し、市内の小中学校や図書館などに配布する。2015年度に増刷を予定している。 (飯田克志)
 
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