植草一秀氏が「連合芳野会長に立民泉代表が上奏」という記事を出しました。
立民党の泉健太代表は17日、連合の芳野友子会長と東京都内で会談し、次期衆院選などで共産党と選挙協力を行わない意向を伝え、芳野氏は記者団に「明確に発言したことは評価している」と述べました。
植草一秀氏が「上奏」と呼んだのは、連合の芳野氏が上位に立ち、下位の泉氏が奏上している図式という意味です。
一方で泉代表は、次期衆院選で立民党の獲得議席が150に届かない場合には辞任することを表明しています。共産党(など)との選挙協力を行わなくてもそうした躍進が遂げられると本当に考えているのでしょうか。「夢、幻」の境地では…と疑われます。
立民党が2017年の衆院選で3倍超に躍進できたのは共産党を含む野党等との選挙協力の賜物であったのですが、当時の枝野幸男代表は立民党単独の力と錯覚したようで、その後は立民党単独(乃至国民党と共闘)で選挙を行うと宣言して没落の一途を辿ったのですが、泉氏に全くその認識がないのは不思議なことです。
野党間の選挙協力の必要性を最も早くから主張したのが植草氏でした。
植草氏は「旧民主党内に『改革勢力』と『守旧勢力』が同居している。二つの勢力は基本的に真逆。同居していること自体に根本的な矛盾がある」として、戦争法制への評価 原発稼働への評価 経済政策への評価の3つの基本政策課題に対するスタンスが異なることを指摘しています。
17年10月の総選挙に際して創設された立民党は旧民進党「改革勢力」による独立と解釈されました。その躍進に危機感を抱いたのがCIAで、連合を旧同盟の流れをくむものに変質させ立民党の右旋回を誘導しました。同時に立民党は国民の支持を完全に失いつつあり、いまや国民民主党と差異がなくなりました。
植草一秀氏は、この局面で重要になるのは「改革勢力」の結集で、次期衆院選に向けて「政策連合」を構築することが急務であると述べています。以下に紹介します。
併せてまるこ姫の「ピンボケの二人(泉、芳野)は反共で一致、これは支持者逃げだす案件」を紹介します。文中の太字強調、青字強調は原文に拠っています。
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連合芳野会長に立民泉代表が上奏
植草一秀の「知られざる真実」 2023年5月18日
立憲民主党の泉健太代表が次期衆院選で共産党と選挙協力しないことを明示した。
時事通信は次のように伝えた。
「立憲民主党の泉健太代表は17日、連合の芳野友子会長と東京都内で会談し、次期衆院選などで共産党と選挙協力を行わない意向を伝達した。
芳野氏は記者団に「明確に発言したことは評価している」と述べた。」
連合の芳野友子氏が上位に立ち、下位の泉健太氏が奏上している図式で自治通信は伝えている。芳野氏との会談後に泉健太氏は記者団に「国民(民主)とは対等に、真摯に話をしていきたい」と述べた。
次期衆院選でも立憲民主党が衰退を続けることは確実な情勢。
泉健太氏は次期衆院選での立憲民主党獲得議席が150に届かない場合には辞任することを表明している。泉健太氏辞任は動かぬ情勢だ。
2017年10月衆院選で旧民進党は国民民主と立憲民主に分裂した。
「希望の党」への一括移行が失敗し、二つに分裂することになった。
背景にあるのが旧民主党、旧民進党の二重体質。「水と油の同居」だ。
旧民主党内に「改革勢力」と「守旧勢力」が同居している。二つの勢力は基本的に真逆。
同居していること自体に根本的な矛盾がある。
三つの基本政策課題に対するスタンスが異なる。
戦争法制への評価 原発稼働への評価 経済政策への評価。
「改革勢力」は戦争法制に反対、原発廃止、消費税増税阻止・廃止
「守旧勢力」は戦争法制容認、原発稼働推進、消費税増税推進
であり、基本路線が真逆なのだ。
2009年に樹立された鳩山由紀夫内閣は日本刷新の方針を掲げた。
辺野古の国外・県外移設、官僚天下りの根絶、企業団体献金全面禁止、という基本方針を示した。消費税増税を封印した。
この鳩山内閣を破壊したのが民主党内の「守旧勢力」だった。
鳩山内閣を破壊して権力を強奪した菅直人内閣と野田佳彦内閣が、辺野古移設推進、官僚天下り容認、企業献金温存、消費税大増税方針を示し、民主党に対する国民支持を消滅させた。
2017年10月総選挙に際して創設された立憲民主党は旧民進党「改革勢力」による独立と解釈された。
野党共闘を支持する主権者が立憲民主党を支援。立憲民主党は共産党の選挙協力を得て躍進した。この状況に危機感を抱いたのがCIAであると考えられる。
立憲民主党が「改革政党」として躍進すれば、野党共闘による政権奪取が可能になる。
このことから、CIAは立憲民主党への介入を強めたのだろう。
立憲民主党介入の手先になったのが連合。連合はかつての総評と同盟などが合体して創設された労働組合組織だが、時間が経過して旧同盟系組合が主導権を握った。
かつての同盟は民社党の支持母体だった。
民社党は1960年にCIAの資金援助を受けて創設された。
CIAは日本の革新勢力を分断するために民社党を創設したと見られる。
民社党および同盟と深い関係を有したのが国際勝共連合=統一協会だ。
同盟の系譜を引く連合内勢力が6産別。6産別は電力、電機、自動車、鉄鋼、機械・金属、繊維・流通等の6つの産業別組合。現在の連合は6産別が主導権を握っている。
こうしたことを踏まえれば連合は「国際勝共連合」に名称を変更するのが分かりやすいと思われる。
連合が立憲民主党に介入して右旋回を誘導した。しかし、立憲民主党は右旋回と連動して国民支持を完全に失いつつある。
右旋回した立憲民主党は国民民主党と差異がなくなり、両者は合流するのが適切である。
この局面で重要になるのは「改革勢力」の結集だ。
次期衆院選に向けて「政策連合」を構築することが急務である。
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(以下は有料ブログのため非公開)
ピンボケの二人(泉、芳野)は反共で一致、これは支持者逃げだす案件
まるこ姫の独り言 2023.05.18
まったく、なんで芳野に仲介役を頼むのか・・
泉のピンボケにも困ったものだ。
立憲の中の議員、こんなブレブレのどこへ連れて行くか分からない代表のままで良いのか。
>立憲・泉代表が連合・芳野会長に国民民主との仲介を要請 次期衆院選めぐり共産との選挙協力否定を評価 |
何が一枚岩だよ・・・
維新は立憲を貶めることで浮揚を図り統一地方選挙で躍進を遂げた。
立憲は維新に散々利用された末、維新との共闘を解消した。
ようやく泉の目が覚めたのかと思っていたら、今度は自民党や経団連と蜜月の仲の連合を頼り、維新と同様、立憲をクソみそに言ってきた国民民主との仲を取り持って貰う事を要請をしたと・・・
アホとしか言いようがない。
メーデーでは壇上に上げず挨拶すらさせない、それでいて岸田には媚びてすり寄る、屈辱的な扱いをした吉野を頼る?。
泉の事だから、屈辱的だなんて思っていないのかもしれないが。
信念のかけらもない泉。
維新と共闘を辞めたら、今度は国民民主。
あっちフラフラこっちフラフラ・・・
これじゃ、支持者も逃げ出す泉の政治センスの無さ。
連合に騙され、選挙をする前から国民民主と沈没確定だ。
この国の行く末を憂う国民の受け皿がなくなってしまいそう。
喜ぶのは自民党と維新。
それすら分からず、ピント外れのドン・キホーテ泉。
しかも芳野も偉そうに「共産との選挙協力否定を評価」だと。。。
先の希望の党の二の舞だ。
結局、小池百合子が芳野に変わっただけの話でまた党が壊される。
そもそも反共は統一教会からの自民党の専売特許じゃないか。
そして芳野も根っからの反共。
知らない間に、統一教会や日本会議の思考が政治全体にはびこってしまった。
とうとう日本がカルトや戦前思考に乗っ取られてしまう展開に。
日本終了も間近だ。