日本の食料自給率が異常に低い(カロリーベースで40%以下)のは早くから知られていましたが、不思議なことに政府(農産省)は一向に改善策を採らないままで数十年が経過しました。
政府は昨年末になってようやく食料安全保障の強化を話し合う「食料安定供給・農林水産業基盤強化本部」の会合で、ウクライナ危機を契機に食料や肥料を輸入に頼るリスクが表面化したことを踏まえ、農産物の国産化や堆肥などの国内資源の活用を柱に据えた政策大綱を決定しましたが、あまりにも遅きに失しました。
それなのに米国の余剰農産物を大量に輸入させられるため、農産省は一方で、肉牛を大幅に減らし牛乳を大量に捨てるように酪農家に指示を出しています。滅茶苦茶の一語に尽きます。
まるこ姫の独り言が「『政府食料安保強化へ農産物の国産化推進』いつも手遅れになってから」という記事を出しました。彼女は農産省が「肉牛を大幅に減らし牛乳を大量に捨てる」方針を出した際にも怒りのブログを掲載しています。文中の太字、青字強調個所は原文に拠っています。
追記)食料自給率が40%弱というのも実はマヤカシであって、農作物の肥料や牧畜の飼料や種子類の輸入分を考慮した真の数字は10%程度だということです。
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「政府食料安保強化へ農産物の国産化推進」いつも手遅れになってから
まるこ姫の独り言 2023.05.06
自民党政権は日頃はふんぞり返っているが、肝心な対策が何十年も遅れている事に気づく人は居ないのか。
少子化は30年も40年も前から言われてきたのに、手遅れになったも同然の頃にようやく「異次元の少子化対策」と掛け声は勇ましいが本当に国民の事を考えての対策なのか疑わしい。
そして時すでに遅しと言ってよいのが「農産物の国産化推進」
まったく今頃になって?
>食料安保強化へ政策大綱、政府 農産物の国産化推進 |
これは去年の12月の記事。
言っている事とやっている事が恐ろしく矛盾する自民党政権を象徴するような記事だ。
去年の12月に農産物の国産化推進とうたっているのに、なんで最近まで国内の酪農を追い詰めるような政策を実施して来たのか。
余っているからと国内の生乳をどんどん捨てさせたり、乳牛を殺処分したら補助金を出したり、それでいて約束したからと海外の乳製品を大量に購入したり。
本来なら自国民が困っている時こそ、自国優先にするべきなのに他国との約束優先。
どこの国の政権なんだか・・・
そして5月5日の昨日の記事
>食料安保強化へ、複数指標で分析 自給率に追加検討、農水省 |
本当にやる気があるのかないのか・・・
2024年の通常国会提出だと。
こういう時こそ、お得意の閣議決定はしないのか・・・
この食料自給率は、少子化対策同様何十年も前から言われてきたことだ。
自公政権は国内の生産や対策はおざなりで、海外から輸入することしか考えてこなかった。
施行から20年も経過しているとは思わなかった。
その間、何をやって来たのか。。。
国内の生産者を追い詰める事しかしてこなかったじゃないか。
今ごろになって気候変動やコロナのせいにしているが責任転嫁じゃないか。
限界も何も、中長期的なビジョンが欠けているのが自民党政権の特徴で、切羽詰まった今、なにかしようとしているが、時すでに遅しじゃないのか。
そもそも、民主党政権はたったの3年間で、ほとんどの期間自民党が政権政党だった。
これだけ長期に政権を取っていたら、本当にやりたいことは何なのかはある筈だし、出来ないことなど何もない。
ところが自公政権は中長期的な戦略がまったく無く、その場しのぎのやった振りしかしてこなかった。
それを支持する有権者たち。
結局行きつくところは、国民の程度が政治家の程度だったという話になって来る。
その政治家と言えば、日本会議や統一教会など、時代遅れのカルト思考に侵されているし・・・