2024年4月1日月曜日

3月30日のパレスチナ「土地の日」に3000人以上が参加

 イスラエルがパレスチナ人の土地を奪ったのを切っ掛けに衝突がおき、イスラエル警察が6人のパレスチナ人を射殺した1976年3月30日は、その後パレスチナ「土地の日」とされて毎年死者を追悼する行事が行われてきました。
 東京では「パレスチナに平和を!緊急行動」の呼びかけで30日、パレスチナ土地の日全国一斉行動のひとつとして「新宿円周ラッピングデモ」が行われました。
 参加者は3000人(主催者発表)です。あの巨大な新宿駅をデモで囲繞するのですからそれ位かそれ以上の人数になります。
 囲繞の輪には当然濃淡がありますが、その一部が添付の写真です(レイバーネット日本)。
 31日のしんぶん赤旗1面の記事にも新宿駅南口の同様な写真が載っていますが、残念ながらホームページの電子記事には掲載されませんでした。
 2つの記事を紹介します。
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報告 : 3.30 パレスチナ土地の日アクション
                       レイバーネット日本 2024-3-31
「新宿円周ラッピングデモ」成功!〜3·30 パレスチナ土地の日アクション



←写真提供=ムキンポさん












レポート 知多 歩

 3月30日はパレスチナ「土地の日」。1976年のこの日、イスラエルがパレスチナ人の土地を奪ったのを発端に衝突がおき、イスラエル警察が6人のパレスチナ人を射殺。以来毎年この日には、死傷者を悼むさまざまなアクションが行われている。東京では「パレスチナに平和を!緊急行動」の呼びかけで、パレスチナ土地の日全国一斉行動のひとつとして「新宿円周ラッピングデモ」が行われた。
 真夏を思わせる陽ざしの中、いつも以上に人出の多い春休み土曜日の昼。スタート前か らJR新宿駅周辺には、思い思いのプラカードやパレスチナカラー(赤緑黒のスイカ色)を身 に着けた老若男女が溢れていた。
 始まったばかりの14時過ぎ、西口方面の人がまばらとアナウンスがあったが、すぐさま移動する人や参加者の増加で、程なく大きな新宿駅がグルっとパレスチナ連帯の人の輪で囲まれた。筆者も一回りして確認したが、範囲が広く参加者数は見当もつかなかった。暑い日だったので、体調は大丈夫か参加者に聞いて回ったりペットボトルの水を配って歩くスタッフの姿を目にした。

 イスラエルによるガザ軍事侵攻から約半年。去年10月7日ハマスによる奇襲の真相は未 だ不明だが、何があったにせよガザの子どもたちパレスチナ市民を苦しめ虐殺する理由に はならない。デモや集会でパレスチナゆかりの人による英語コールやスピーチは、現状への怒りと悲しみのあまりなのか時おり叫び悲鳴のようだった。
 通行人たちは興味を持ってプラカードを読んだり参加者を眺めたり、概ね好意的に感じ た。迷惑そうな反感の視線は無かったように思う。
 が、シオニストらしきイスラエル人からの抗議も主催者には届いたとか。スタンディン グする私たちにハマスへの非難をぶつけ抗議してきた白人女性もいた。
 それにしても半端ない人々が持ったりまとったりして、この日やたらと目立ったパレス チナの旗。どこで手に入れたのか気になって大きな旗を持ってた若者に聞いたら「アマゾ ン」とのこと。さまざまな国旗までもがネットで手に入る時代なのだった。
 終了予定の16時を30分過ぎても熱いスピーチは続いた。


無差別攻撃許されない 東京・新宿ラッピングデモ3000人
                       しんぶん赤旗 2024年3月31日
 イスラエルによるパレスチナ・ガザヘの攻撃の即時中止と解放を求めて30日、東京・新宿で「新宿駅円周ラッピングデモ」が行われました。パレスチナの旗や「虐殺やめろ」などと書かれたプラカードを持った3000人の参加者(主催者発表)が駅を囲むようにスタンディング。道行く人の注目を集めました。主催は、総がかり行動実行委員会などが参加する「パレスチナに平和を!緊急行動」です。
 ガザ出身の八二ンさんは「私たちの闘いは歴史の本の中だけでなく暴力に抵抗する日常とともにある。暗闇の中にも希望はある。今日ここに多くの人が集まった。真実と自由のために闘い続けよう」と語りました。
 ガザで暮らすサラマさんのメッセージが紹介され、「虐殺により私は母や友人を失い、美しい日々は消え去った。今日は私の誕生日で例年なら家族に祝ってもらっていたが、今年はこれ以上の犠牲が出ないことを願っている」と訴えました。
 街頭での行動に初めて参加したという東京都板橋区の中野佳奈さん(25)は「悲惨な事態を前に何もできない自分が嫌で参加した。目を覆いたくなるような状況が6ヵ月も続いている。子どもを含む無差別攻撃は許されない」と話しました。
 東京都杉並区の会社員(41は「飢餓で大量の人が死ぬのは起きてはいけないこと。日本政府はUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への資金拠出を一刻も早く再開してほしい」と語りました。