2024年4月22日月曜日

今すぐ停戦、虐殺やめろ 池袋でパレスチナ連帯デモ/アラブ諸国も一斉に

 「今すぐ停戦。虐殺やめろ」「パレスチナ連帯」と声をあげるデモ行進が21日、東京・池袋駅周辺で行われパレスチナにルーツを持つ人を含む500人がアピールし、休日でごった返す中若者ら注目を集めました。日本は政府がガザの暴力に対して日和見の態度だ」と批判する声も上がりました。

 イスラエルが19日にイランを攻撃したことを受け、アラブ諸国とトルコは自制して紛争を激化させないよう要求するとともに、国際社会が優先すべはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザヘの攻撃をやめさせることだと一斉に訴えました。
 しんぶん赤旗の2つの記事を紹介します。
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今すぐ停戦、虐殺やめろ 東京・池袋 パレスチナ連帯デモ
                       しんぶん赤旗 2024年4月22日




イスラエルによる軍事攻撃に抗議しパレスチナの平和と自由を求めて行進する人たち=21日、東京都豊島区



 「今すぐ停戦。虐殺やめろ」「パレスチナ連帯」と声をあげるデモ行進が21日、東京・池袋駅周辺で行われました。総がかり行動実行委員会も参加する「パレスチナに平和を!緊急行動」が呼びかけ、パレスチナにルーツを持つ人を含む500人(主催者発表)がアピール休日でごった返す中、若者らがデモ行進の写真や動画をとるなど注目を集めました。

 デモに先立ち、総がかり行動実行委の高田健さんは、米国がイスラエルを支援し、パレスチナ・ガザ地区での虐殺に加担していると批判。「パレスチナでのあらゆる虐殺を許さない。日本でも『パレスチナに平和と自由を』との声をあげていこう」と呼びかけました。
 パレスチナ出身のアイーダさんは「何よりもパレスチナの解放を求めます」と発言しました。
 ひときわ大きな声で沿道の人たちに訴えた、横浜市の女性会社員(27)は「パレスチナの子どもたちが殺される惨状が続いている。だからいま声をあげないといけない。決して遠い国の話ではない」と話しました。
 タンバリンを持って参加した相模原市の男性(61)は「人道が踏みにじられている。このままではガザの住民が全員殺害されてしまう日本はガザの暴力に対して日和見の態度だ」と語りました。


「ガザ停戦こそ」と訴え  アラブ諸国 イスラエル・イランは自制を 
                       しんぶん赤旗 2024年4月21
【カイロ=秋山豊】イスラエルが19日にイランを攻撃したことを受け、アラブ諸国とトルコは自制して紛争を激化させないよう要求するとともに、国際社会が優先すべはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザヘの攻撃をやめさせることだと訴えました。

 ヨルダンのサファディ外祖は「地域的な戦争に突き進むあらゆる行動を非難する」と語り、イスラエルとイランの緊張激化を食い止める努力を続けなくてはならないと強調しました。また「世界の焦点がイスラエルによるガザヘの攻撃を直ちに止めるための努力からそれてはならない」と警告しました。
 アラブ首長国連邦(UAE)外務省は、地域が新たな水準の不安定さに陥らないよう最大限の自制を呼びかけ、「対話と外交を通じた紛争解決と、法の支配を堅持し、国運憲章を尊重することが重要だ」と述べました。
 オマーン外務省は、イスエルによるイランヘの攻撃を非難し、「国際社会に対し、対話と外交、政治的解決策を通じて紛争と緊張の根源に対処する」よう訴えました。
 さらに国際社会が「ガザでの停戦努力に集中する」よう訴えました。「地域の安全と安定、平和の回復」のためとして、イスラエルのパレスチナ占領を終わらせ、独立国家樹立に向け、国際法と国連諸決議に依拠し、公正で永続的な解決に到達するよう呼ぴかけました。
 エジプト外務省はイスラエルとイランの緊張激化に深い懸念を表明し、紛争拡大がもたらす結果を警告。両国に最大限の自制と、国際法と国連憲章の順守を要求しました。
 イラク外務省はイランヘの攻撃に「深い懸念」を表明。「この緊張激化が、ガザで起きている破壊と、無辜(むこ)の人ぴとの命が失われていることから注意をそらしてはならない。掴際社会が義務を果たし、この苦しみを直ちに止める」よう呼ぴかけました。
 トルコ外務省は「シリアにあるイラン大使館へのイスラエルによる違法な攻撃を発端に発生した緊張が恒久的な紛争に変わる危険がある」と警告。全当事者に紛争拡大につながる行動をやめるよう求めて「優先事項はガザでの大虐殺を止め、パレスチナ国家樹立によって地域の恒久的平和を確保することだ」と述べました。