2024年4月6日土曜日

「日本を震撼させた裏金スクープ」韓国紙、「赤旗」を1ページ特集

  2日付韓国紙ハンギョレ新聞に「日本を震撼させた『自民党裏金』スクープ…『食べ物の出ないパーティー』が糸口に」との大見出しで「しんぶん赤旗」の1ページ特集掲載されました。

 そこでは、巨大メディアではな共産党の機関紙『しんぶん赤旗』の担当記者の「小さな問題意識から始まった」自民党裏金問題のスクープにいたる経過が紹介され、同時に「赤旗のスクープは今回が初めてではない」として、陸上、海上自衛隊の靖国集団参拝問題、日本学術会議会員の任命拒否問題、「桜を見る会」の告発スクープなどを列挙しているということです

 ところで自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件に関係した議員ら計39人の処分を決定しましたが、それは「真相解明抜きのお手盛りの『処分』」で、処分の名に値しないものでした。
 共産党の小池晃書記局長は、「今回の裏金づくりは特定の政治家の問題ではなく、自民党ぐるみの組織的な犯罪行為だと指摘し、「自民党内の党紀委員会で自民党ぐるみの裏金づくりに対し、まともな処分ができるはずがない」と強調しました。
 併せてしんぶん赤旗の記事「自民裏金議員39人処分 処分の名に値せず、幕引き許さない」を紹介します。
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「日本を震撼させた裏金スクープ」韓国紙、「赤旗」を1ページ特集
                        しんぶん赤旗 2024年4月5日
 韓国紙ハンギョレ新聞は2日付に、「日本を震撼(しんかん)させた『自民党裏金』スクープ…『食べ物の出ないパーティー』が糸口に」との大見出しで「しんぶん赤旗」の1ページ特集を掲載しました。

      (写真)1面を使って日本共産党特集を掲載した「ハンギョレ」4月2日付
 記事は、「日本社会を襲った裏金問題は、ある新聞社のスクープから始まった。数百万部の部数を誇る巨大メディアではない。野党の日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』だ」と書き出し、小木曽陽司編集局長と山本豊彦・日曜版編集長へのインタビューを紹介しています。

 取材は、「小さな問題意識から始まった」とし、コロナの下、「食べ物が出てこないのに以前と同じようにパーティー券1枚当たり2万円を受け取っているのを知り、担当記者が政治資金に対する取材に乗り出した」と、スクープにいたる経過を紹介。同時に、「赤旗のスクープは今回が初めてではない」として、陸上、海上自衛隊の靖国集団参拝問題、日本学術会議会員の任命拒否問題、「桜を見る会」の告発スクープなどを列挙しています。

 そして、「赤旗の相次ぐスクープは、どのようにして生まれたのか」と問いかけ、「問題意識とそれをタブーなく追及する意思、どのような視点から見ているかがとても重要だ」という、「赤旗」側の回答を示しています。
 「これからどんな新聞をつくりたいか」の問いには、「これまでどおり権力を監視する報道をしていく」(山本氏)、「政治がひどい状況だが、ここに希望があることを示していきたい」(小木曽氏)などと答えています。


自民裏金議員39人処分 処分の名に値せず、幕引き許さない
                        しんぶん赤旗 2024年4月5日
小池書記局長が会見
 日本共産党の小池晃書記局長は4日、国会内で記者会見し、自民党が派閥の政治資金パーティー裏金事件に関係した議員ら計39人の処分を決定したことについて、「真相解明抜きのお手盛りの『処分』は処分の名に値しない。こんなことで幕引きを図ろうとすることは許されない」と批判しました。

 小池氏は、今回の裏金づくりは特定の政治家の問題ではなく、自民党ぐるみの組織的な犯罪行為だと指摘。「自民党内の党紀委員会で自民党ぐるみの裏金づくりに対し、まともな処分ができるはずがない」と強調しました。
 「違法行為をしている認識がないのではないか」「処分の中身はさまざまあるようだが、基準が全く不明だ」と批判。政治資金収支報告書への不記載額が「500万円以上」かどうかで処分の線引きがされていることについて、「499万円だったら許されて、500万円だったら処分されるというのは全く説明がつかない」と述べました。
 自民党総裁である岸田文雄首相が処分されないことについては「保身ありきで、自らに波及しないところで線を引いていると思われても仕方がないやり方だ」と批判。多額の裏金をつくった二階俊博元幹事長は「処分なし」、萩生田光一前政調会長は役職についていないのに「党役職停止」だと述べ、「全く処分になっていない」と批判しました。
 小池氏は「最大の問題は、いつから、誰が、どれだけの裏金をつくり、何のために使ったのかについての真相解明がやられていないことだ」として、森喜朗元首相を含めた関係者の証人喚問が必要だと主張。処分の対象者39人のうち31人が処分を不服とし弁明書を出したことにも触れ、「自民党の党紀委員会に弁明書を出すくらいなら国民にきちんと説明するのが筋だ。こういう形で幕引きを図り、一件落着に持ち込もうとすれば、国民から厳しい怒りの声が寄せられることを覚悟すべきだ」と述べました。