2024年4月17日水曜日

中東における戦争の拡大を止めよう-英ストップ戦争連合声明

 レイバーネット日本に掲題の記事が載りました。
 イランからの反撃を受けたイスラエルは早速安保理の開催を要求しましたが、国際司法裁判所の停戦命令を完全に無視しておきながらいい気なものです。
 また上川外相4月14日、イランの反撃に対して「イランのイスラエル攻撃を強く非難する」談話を発表しました。しかしこれはイスラエルが4月1日にシリアのイラン大使館をミサイル攻撃したことに対する限定的な反撃なので、イランのみを非難するのは不適当の誹りを免れません。
 「くろねこの短語」のブログを併せて紹介します。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中東における戦争の拡大を止めよう-英ストップ戦争連合声明
                      レイバーネット日本 2024-04-15
浅井健治@週刊MDS編集部です。
イランによる大規模攻撃を受けて、イスラエルの戦時内閣の閣議では「対抗措置」をとる方針が支持された、と報じられています。以下、英国のストップ戦争連合が14日に発した声明のDeepL訳を少し補整しました。
原文は:https://www.stopwar.org.uk/article/stop-the-war-coalition-statement-stop-the-spread-of-war-in-the-middle-east/ 

-ここから-
ストップ戦争連合声明:中東における戦争の拡大を止めよう

ストップ戦争連合はここ数か月、ガザ地区・ヨルダン川西岸・レバノンに対する、またシリア・イラクにおけるイスラエルの攻撃は地域戦争を引き起こす危険性があると警告を発してきた。ここ数日、その戦争が近づいている。私たちはすべての当事者に対し、自制しこの恐るべき紛争拡大への流れを止めるよう呼びかける。

無人機とミサイルによるイランのイスラエル攻撃は、最も重大なものとしては4月1日にダマスカスのイラン領事館が爆破され、軍上級司令官を含む数人が殺害された事件  それは国際法上、イラン領内への攻撃とみなされる  を含むイラン関係者に対する一連の攻撃への回答であった。

(イスラエルによる)この意図的な挑発的攻撃は、米国や英国、国連安全保障理事会から非難されることはなかった。イラン指導部は、もしこうした非難がなされたなら報復の必要性を感じなかっただろうと述べている

米英仏軍は、イランの無人機・ミサイル攻撃への(イスラエルの)反撃に積極的に関与している。私たちは、イスラエルがイラン軍に対してさらなる攻撃を仕掛け、エスカレーションの新たな連鎖を起こすことのないよう要求する。

私たちはまた、ガザにおける即時停戦と英国からイスラエルへの武器売却の中止を求め続ける。ガザ攻撃で実行された戦争犯罪の証拠は、反論の余地がない。イスラエル指導部の少なくとも重要な構成員は、中東におけるより全面的な戦争を積極的に模索しており、それを支援するよう米国とその同盟国を巻き込もうと望んでいる。

戦争とエスカレーションの論理に反対することは、中東地域への欧米帝国主義の介入を終わらせるよう求めることである。ガザの人びとに対してジェノサイドを実行し、紛争を拡大しようとするイスラエルへの欧米諸国の支援に終止符を打ち、主権を有し解放されたパレスチナのための永続的な和解を実現しなければならない   -ここまで-


イランのイスラエル攻撃を「強く非難」(上川外務大臣)するのに、なぜイスラエルによるイラン大使館攻撃にはダンマリを決め込むのか!!
                       くろねこの短語 2024年4月15日
 イランによるイスラエル攻撃を受けて、ひょっとこ麻生のお気に入り上川君が、
「今回の攻撃は、現在の中東情勢を更に一層悪化させるものであり、深く懸念する」
「このようなエスカレーションを強く非難する」
 ってのたまったそうだ。ちょっと待て。だったら、イスラエルがイラン大使館を攻撃した時にはなんでダンマリを決め込んでいたんだ。こちらの方こそ、国際法違反であり、明らかな侵略行為だろうに
上川外相談話 イランのイスラエル攻撃を懸念「エスカレーションを強く非難する」

— Shoko Egawa (@amneris84) April 14, 2024
イランの大使館が攻撃された時も、同様に強く非難したのかしら?私が見逃していたなら教えて →上川外相談話 イランのイスラエル攻撃を懸念「エスカレーションを強く非難する」(FNNプライムオンライン(フジテレビ系))  https://t.co/5rkknArWJB 

 どうやら、バイデンは「米国の支援はない」とネタニヤフに電話で伝えたそうで、戦火が中東全域に拡大する危険性はとりあえず避けられたかのようにいまのところは見える。

— ガイチ (@gaitifuji) April 14, 2024
バイデンはネタニヤフにイランへの反撃に対する「米国の支援はない」と語る:報告 https://t.co/Ak3aqHIdG4 
“ジョー・バイデン米大統領は、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相に電話の中で、米国はイランに対するいかなる攻撃作戦にも参加せず、そのような作戦を支援しないと語った”

 

ー アームズ魂@fukuchin6666)Apr 14, 2024
安保理の即時停戦決議を無視したり他国の大使館を空爆した加害国が安保理開催を要求?
 国連安保理 イランのイスラエル攻撃めぐる緊急会合開催へ イスラエルが要請(TBS NEWS DIG Powered by JNN) # 
 
#Yahooニュース

 とは言え、何が起きるかわからないのが現在の国際情勢で、万が一、イランとイスラエルが本格的な戦闘行為に入った場合、アメリカが介入しないという保証はない。
 そうなった時に、アメリカが日本に軍事的援助を要請してこないとも限らないんじゃなかろうか。なんてったって、ヘタレ総理は「アメリカと日本はグローバルパートナー」と大見え切ったあげくに、「You are not alone. We are with you」ってドヤ顔しちゃいましたからね。
 「We are with you(日本はアメリカと共にある)」ってことは、「共に戦うぞ」という意味も含まれているんだから、自衛隊派遣要請を断れるわけがない。
 なんとも高くついた国賓待遇ってことだ。

— 布施祐仁/ Yujin Fuse (@yujinfuse) April 14, 2024
首相が米議会であそこまで言ってしまったら自衛隊派遣を断るという選択肢はおそらくないだろう。少なくとも岸田内閣の下では。あの演説はこれから日本にとって重大な意味を持つことになる可能性がある。岸田首相の政権浮揚のためのパフォーマンスでは済まない内容だった。 https://t.co/x6smPJ3yz3