毎週金曜日に行われてきた「反原発」首相官邸前抗議行動は、2日(金)で30回目を迎えました。運動が始まってからこれまで、実に7ケ月近くも途切れることなく続いている、歴史的な大運動になりました。
当初は細々と始められたこの行動は、次第に広がって6月・7月には紫陽花革命・向日葵革命と呼ばれる15万~20万人規模の盛り上がりになりました。
30回目のこの日には1万人が参加しましたが、新聞記者が現場で参加者100人に聞いたところ、今回が初参加の人が2割いたということです。
まだまだ広がって行く勢いを持っているわけです。
以下にしんぶん赤旗の記事を紹介します。
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“原発即ゼロこそ現実的” 官邸前行動30回目 声上げ続ける
しんぶん赤旗2012年11月3日
首都圏反原発連合(反原連)が呼びかけている首相官邸前抗議行動が2日、官邸前と霞が関一帯で行われました。今回で30回目。1万人の参加者(主催者発表)は「原発いらない」「いますぐなくせ」とコールしました。野田佳彦首相が“即時原発ゼロは無責任”、自民党の安倍晋三総裁が“原発ゼロは実現不可能な夢”と国会で発言したことに、怒りの声が上がりました。
東京都葛飾区の女性(50)は「原発は2基しか動いていない。一体どっちが『夢』を見ているんですか。電気は足りている現実を見るべきです」と話します。
世田谷区の自営業の男性(36)は「首相や総裁の立場にいる人は利権や権力を維持したいから、原発の危険性を認めたくないんでしょうね。僕にとっては原発をすぐになくすことが現実的。この行動は、人間として必要なことだと思っています」と語りました。
日本共産党の志位和夫委員長と笠井亮衆院議員も参加しました。本紙が100人の参加者に聞いたところ、2割が初参加でした。
志位委員長参加 官邸前
日本共産党の志位和夫委員長は2日、原発再稼働に反対する官邸前行動に足を運び、参加者と一緒になって「今すぐ原発をなくせ!」と声を上げました。肌寒い外気をついて、笠井亮衆院議員と官邸前、国会正門前の2日所で訴えた志位氏。この日で通算17回目の参加となりました。
志位氏が「前日の衆院本会議で『即時原発ゼロの政治決断を行え』と求めました。首相は何と答えたか。電力需給やコストをあげて、『十分な時間が必要だ』といいました。これはおかしい!」と声を上げると、参加者からも「とんでもない!」の怒りの声が。
「猛暑の夏、再稼働なしで乗り切れたのは、関西電力が認めたじゃありませんか。一番コストが高いのも原発です。いつまでも先延ばしする政治は許されません。原発をなくすまで頑張ります」と行動への連帯を誓うと、「期待しているぞ!」と声援が上がりました。