2012年11月15日木曜日

空気中のちりの放射能レベルは震災前の70倍


福島第一原発に比較的近い3つの町の空気中のちりの放射能レベルは、震災前最大値の70倍に達していることが分かりました。
これらのちりは着地したり舞い上がったりを繰り返して、いつまでたっても鎮まらずに、気流に乗って周囲に拡散していくものと考えられます。

人間が吸引すれば一般にその1/4が肺胞に吸着されて、肺自体も損傷しますが血液を通じて各器官に運ばれて、いわゆる内部被曝になると言われています。

 福島民友ニュースを紹介します。
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震災後、70倍の最大54ベクレル 県がちりの放射能測定
福島民友ニュース 20121114 

 福島県は13日、楢葉町繁岡、富岡町富岡、大熊町大野の3カ所の昨年1月から6月までの空気中のちりの放射能測定結果を示した。放射性物質からのベータ線の放出量は1立方メートル当たりで、震災前0.78ベクレルが最大だったのに対し、震災後は、震災前の約70倍となる54ベクレルと大きく上回った。 

 県によると、東京電力福島第1原発事故で、放出された放射性セシウムがベータ線を出していることが影響したとみられる。一方、放射性物質からのアルファ線の放出量は、震災前の平均値の範囲内だった。福島第1原発事故で放出された放射性物質の影響が大きいことを数値上でもあらためて裏付けた格好だ。
 また、同じ3カ所で実施したガンマ線の放出量を調べる調査でも、震災前の10年間で検出されていなかったセシウム137など、人工的に作られた放射性物質が検出された。セシウム137の最大値は富岡町富岡の1立方メートル当たり0.99ベクレルだった。