7日、尾張旭市で「九条の会・尾張旭」の主催で作家落合恵子さんの講演会が開かれ、約千人が熱心に耳を傾けました
講演では、「俺たちがほしいのはカネじゃない。返してほしいのはあの日々」(男性)や「年寄りは足手まといになるから、私はお墓へ避難する」(自殺した女性)、あるいは「どうせ結婚できないから・・・」(少女)など、苦悩に満ちた原発事故被災者たちの声が紹介されました。
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尾張旭で落合恵子さん講演 9条・原発
中日新聞 2013年7月8日
「九条・原発 いま、いのちから」と題した、作家落合恵子さんの講演会が七日、尾張旭市文化会館で開かれた=写真。同市の住民グループ「九条の会・尾張旭」の主催で、会場が満席となる千人が最後まで一心に耳を傾けた。
スリーマイル島やチェルノブイリ原発の事故以来、長年反原発を訴えてきた落合さんは、「七世代先の子どもたちが困ることを選んではいけませんと訴えてきたが、自分にも緩みがあった。今の大人は、目の前の子どもたちまで追いつめた」と、福島原発事故の責任が、自身を含めた大人一人一人にあると断罪した。
その上で、原発事故の被災地などで聞いた、「俺たちがほしいのはカネじゃない。返してほしいのはあの日々」と訴えていた男性、「年寄りは足手まといになるから、私はお墓へ避難する」と自殺した女性、「どうせ結婚できないから何したっていいんだよ」と叫んでいた髪を染めた少女などの切実な声を伝えた。
さらに、「反原発も護憲も私にとっては一つ。違いを越えて柔らかく手を握り合うことが大切」と、憲法を守ることを願う人たちの連帯を訴えた。 (中西康)