2013年7月17日水曜日

憲法関係の本の売れ行きが好調

 憲法関係の書籍の売れ行きが好調ということです。これは参院選を迎える段階から改憲問題がクローズアップされていたためで、各政党の主張をうのみにするのでなく、憲法を自ら学んで投票の参考にしようとする有権者の気持ちのあらわれとわれます。
 なかでもコンビにでも売られている「日本国憲法」(小学館)の売れ行きが好調で、出版社の社長によればベストセラーの域に達しているということです。

 いまなお世界の最先端を行くといわれている日本国憲法の真価が、また一段と広く再認識されて、憲法改悪を阻止する勢力の一層の拡大につながって欲しいものです。
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憲法本 売れ行き好調 投票の参考に?
東京新聞 2013年7月16日
 憲法は変えるべきか否か。改憲問題が岐路に立つ中、宇都宮市内の書店で、憲法に関する本の売れ行きが好調だ。参院選で各政党や候補者の主張をうのみにするのでなく、自ら学び、投票の参考にしようとする有権者の思いが読み取れる。(石井紀代美)

 県内最大規模の売り場面積を有する「喜久屋書店宇都宮店」(宇都宮市馬場通り)には、レジカウンターに近い一画に、憲法本を並べた特設コーナーがある。
 設置したのは参院選公示の約一カ月前。自民党の改憲草案に対して批判的な立場を取る本から改憲派の学者が書いた本まで、数十種類を置いた。戸田真人店長は「世の中のトピックや問題を客に提起するのも書店の役目。判断材料を提供しようと思った」と説明する。
 「普段は法律の勉強をしている人などが買っていく程度。通常の倍以上売れている」と戸田店長。「憲法についてよく知っている人は多くないだろうが、投票前に自分なりの考えを持ちたい人が手に取っているのだろう」と推測する。

 宇都宮市内に複数の店舗を構える老舗「落合書店」(同市西)でも、同じく憲法本の売れ行きは好調。落合均社長は、最も売れている商品として、憲法の全文に読み仮名を振ったムック本「日本国憲法」(小学館)を挙げる。一部のコンビニ店にも並んでいるほどで、落合社長は「販売部数は、ベストセラーの域」と語る。
 憲法本の人気について、落合社長は「大手出版社を中心に、出版点数自体が増えているのも背景にある」と解説。「選挙の結果次第では、改憲の流れが加速する。参院選後、憲法論議がもっと熱を帯びてくるのではないか」と指摘した。