2013年7月31日水曜日

米、機密漏洩に最長136年の刑

 
 米軍法会議は30日、内部告発サイト「ウィキリークス」に外交公電などを提供した陸軍上等兵ブラッドリー・マニング被告(25)に対し、機密漏洩大半の罪状について有罪とする判決を言い渡しました。量刑言い渡しは早くても数週間後になる見通しで、最長で禁固136年の刑に処される可能性があります

 まさに自民党の石破幹事長がTVで語った改憲案の軍法会議を地で行く流れとなりました。
 記事では触れていませんが、ロシアに亡命を申請中の元中央情報局(CIA)職員エドワード・スノーデン容疑者(30)の話によれば、ブラッドリー・マニング被告は軍の収容先で極めて非人道的な扱いを受けていたということです。

 量刑の極端な重さといい被告の扱いにおける残虐さ=人権侵害といい、機密保護法や軍法会議制度の残酷さを如実に示すものです。
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機密漏えい、敵支援に当たらず=告発サイト暴露の兵に判決
     -米軍法会議
時事通信 2013年7月31日
 【ワシントン時事】米軍法会議は30日、内部告発サイト「ウィキリークス」に外交公電などを提供した陸軍上等兵ブラッドリー・マニング被告(25)に対し、防ちょう法違反などで大半の罪状について有罪とする判決を言い渡した。ただ、最高で終身刑と量刑が最も重い敵ほう助罪では無罪とした。
 審理では、同被告が国際テロ組織アルカイダの目に留まることを知りながら情報を流出させたかどうかが最大の焦点になったが、判決は、同被告をテロ組織に情報を流した「裏切者」だとする検察側の主張を退けた。
 ただ、マニング被告は22件の罪状のうち20件について有罪と認定され、最長で禁錮136年の刑に処される可能性がある。米国では、元中央情報局(CIA)職員エドワード・スノーデン容疑者(30)のリークを受け、機密情報の暴露がどこまで許されるかが議論になっており、軍法会議も注目を集めていた。量刑言い渡しは早くても数週間後になる見通し。
 同被告は、情報分析官としてイラクに駐留していた2010年、軍事情報や公電など計70万点以上を不正に入手し、ウィキリークスに提供。米史上、最大規模の機密漏えい事件となった。