2019年8月26日月曜日

26- 日本母親大会 静岡で開かれる +

 65回日本母親大会は静岡県焼津市などで開かれ、全国から4600集まりました。
 1日目(24日)の「分科会」では、こども・教育、くらし・権利、女性と人権、平和と民主主義、見学分科会など多彩なテーマに取り組まれました。
 2日目(25日)は「全体会」が開かれ、2日間にわたった大会は「大会アピール」を採択終了しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
子どもの尊厳守ろう 日本母親大会始まる 多彩なテーマで分科会 静岡
しんぶん赤旗 2019年8月25日
 第65回日本母親大会は24日、アメリカの核実験で多数の日本漁船が被ばくしたビキニ事件から65年、被災漁船・第五福竜丸が母港だった焼津市など静岡県内の三つの会場で分科会が行われました。こども・教育、くらし・権利、女性と人権、平和と民主主義、見学分科会など多彩なテーマです。全国から4600人が参加しました。2日間の日程です。
 
 「子どものいのちと尊厳をどう守る」と題したシンポジウムでは、心理臨床家の横湯園子さんが、コーディネーターを務め、3氏が報告しました。
 名古屋経済大学の望月彰さんは、「子どもの権利条約」が第2次世界大戦で子どもの尊厳が冒され、犠牲になった教訓にたち、子どもの人権を守るためにつくられたと語りました。
 掛川亜季弁護士は、国連の子どもの権利委員会総括所見から、日本の子どもたちのいまを分析しながら、日本政府にたいし、子どもへの虐待や体罰、相対的貧困率の高さなど、さまざまな勧告がされていると指摘しました。
 
 NPО非行克服支援センター相談員の伊藤由紀夫さんは、子どもが安心して成長・発達できる環境をおとながつくれているかと指摘。ひきこもりや孤立化が顕著になっていると述べ、居場所をつくることが大事だと語りました。
 
 
核兵器も基地も原発もない平和な未来 子らに 日本母親大会 アピール採択
原点の地・静岡
しんぶん赤旗 2019年8月26日
 65年前のビキニ事件をきっかけに始まり、草の根から行動し、母親・女性の願いを結集する日本母親大会。その原点の地・静岡で第65回日本母親大会・全体会が25日、二つの会場で開かれました。
「核兵器も基地も原発もない平和で明るい未来を子どもたちに手渡そう」との大会アピールを採択しました。
 
 主催者を代表して全労連副議長で同大会代表委員の長尾ゆりさんがあいさつし、9条改憲に執念を燃やす安倍政権を批判し、9条を守り抜くことを呼びかけました。
 
 「49歳以下の世代、若者たちのアピール」「いのち・くらしを守れ」などをテーマにした「今日の運動」、第五福竜丸の無線長・久保山愛吉さん家族の反核の思いを引き継ぐ「静岡のたたかい」が紹介されました。
 原水爆禁止世界大会起草委員長の冨田宏治さん(関西学院大学法学部教授)が、「ビキニ被災から65年 核兵器のない平和な未来を~人間の尊厳を築く反核運動」と題して記念講演しました。核兵器廃絶と平和を訴えてきた母親運動と原水爆禁止運動が深く結びつき2017年に核兵器禁止条約を手に入れたとして、「被爆75年、2020年を核兵器の禁止から廃絶への転機の年にしよう」と呼びかけました。
 
 もうひとつの全体会では、女性差別撤廃条約アクション共同代表の浅倉むつ子早稲田大学名誉教授が「女性差別撤廃条約採択40年―ジェンダー平等の実現めざして」と題して記念講演しました。「今日の運動」として、「ジェンダー平等を求め、声をあげ、行動する女性たちのたたかい」が紹介されました。
 
 2日間で、のべ9000人が参加し、来年の大会は、九州・沖縄ブロックで話し合い中との報告がありました。