2019年8月14日水曜日

安倍首相はやっぱりトランプ氏の下僕だった!

 共同通信が13日、伝えたところによると、トランプ大統領が安倍首相に対しアメリカの農産品を巨額購入することを直接迫り、日本政府もそれに応じるべく数百億円規模で購入する案が浮上しているということです。
 アメリカ中国製品に対し第4弾制裁関税の発動を発表し、中国の国有企業アメリカ産農産品の輸入を一時停止しました。要するにこの貿易戦争により対中輸出が減少するなかで、日本政府にその穴埋めをさせようというのがトランプ氏の魂胆です。
 
 トランプ氏が5月末に来日した〈日本との貿易交渉で非常に大きな進展があった。農業と牛肉でとくに大きなね。日本の7月の選挙が終われば大きな数字が出てくる〉とツイートしたことは広く知られていますがそれとは別件ということで、そちらの関連(関税引き下げ)もいずれ発表される筈です。
 
 安倍首相は、またもトランプの言いなりになって中国の穴埋め要因として数百億円も費やし、日本の農家を犠牲にしようとしていますネトウヨが得意とする「反日」呼ばわりは、この男にこそ向けるられるべきです。
 
 LITERAの記事を紹介します。
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安倍首相はやっぱりトランプの下僕だった 
日米首脳会談で巨額の農産品購入の約束、特攻隊賛美を嘲笑されたことも判明
LITERA 2019.08.13
 安倍首相の下僕外交、ここに極まれり──。トランプ大統領が安倍首相に対しアメリカの農産品を巨額購入することを直接迫り、日本政府もそれに応じるべく数百億円規模で購入する案が浮上していると、本日、共同通信が伝えたからだ。
 ご存じのとおり、アメリカ政府は中国製品への第4弾となる制裁関税の発動を発表し、対して中国の国有企業はアメリカ産農産品の輸入を一時停止したが、こうした貿易摩擦による対中輸出が減少するなかで、トランプは日本政府にその穴埋めをさせようと農産品の巨額購入を迫っていたというわけだ。
 
 しかも、共同の記事によると〈これまでの会談でトランプ氏は大豆や小麦など具体的な品目を挙げた〉という。ここで思い出したいのは、ゴルフに異例の特別扱いをした相撲観戦など海外メディアにも嗤われた過剰接待を繰り広げた5月末のトランプ大統領来日後の発言だ。
 トランプ大統領は来日時にも「8月に良い発表ができると思う」と語り、Twitterにも〈日本との貿易交渉で非常に大きな進展があった。農業と牛肉でとくに大きなね。日本の7月の選挙が終われば大きな数字が出てくる、待ってるよ!〉(訳は編集部による)と投稿したが、帰国後の6月にも「日本は先日、『米国の農家から大量の農産物を買う』と言った」と宣言。つまり、あの過剰接待時に安倍首相は大豆や小麦などのアメリカ産農産物を巨額購入することをすでに約束していた可能性があるのだ。
 
 異常なおもてなしの引き換えが農産品の巨額購入……。その上、この農産品の巨額購入は、トランプ大統領が日本政府に要求してきた農産物の関税引き下げとはまったく別の話。共同も〈日米貿易交渉の枠組みとは別に購入を迫っている〉と報じているが、関税引き下げをちらつかせるトランプ大統領の顔色を伺い、別に持ちかけられた農産品の巨額購入の要求をまんまとのんだということだろう。
 ようするに、対中貿易戦争の穴埋め策として数百億円規模の農産品購入をおこなっても、それが関税引き下げ要求を食い止めるという確約は何もない。いや、いまアメリカの農業界は深刻な不況の心配を抱えており、さらにアメリカ抜きの環太平洋経済連携協定(TPP)の発効によって日本の農産物関税引き下げへの圧力がこれまで以上に高まっている。来年に大統領選を控えたトランプ大統領が、ここで安倍首相を相手に妥協することなど、考えられない
 実際、いかにトランプ大統領が安倍首相を下に見てバカにしているか、それを象徴する出来事が起こったばかりだ。
 
トランプがパーティで安倍首相の特攻隊賛美をからかう発言
 米ニューヨーク・ポスト紙によると、トランプ大統領は9日におこなわれた政治資金パーティで、日米貿易交渉をめぐる安倍首相との会話を「日本語訛りの英語」を真似しながら紹介したという。
 
 このとき、トランプ大統領は韓国の文在寅大統領についても安倍首相と同様に「韓国訛りの英語」を俎上に載せてからかったというが、英語を母語としない者の英語発音を揶揄するとは、国のトップとして信じがたい差別丸出しの言動だ。
 しかも、トランプ大統領は安倍首相に「特攻隊員は(出撃前に)酒に酔っぱらってたり薬物をキメたりしていたのか」と尋ねたところ、安倍首相は「いいえ、彼らはただ国を愛していた」と返答したことも紹介。国の命令に従って命を落とした人びとを「国を愛していた」と説明する安倍首相の特攻の美談化には閉口するが、このやりとりを振り返ってトランプ大統領は、「愛国心のためだけに、片道の燃料だけを積んだ飛行機で、鋼鉄の艦船に突撃したって想像してみてよ!」と述べたという。
 
 特攻隊の行動を常識では考えられないとトランプが受け止めることに不思議はないが、しかし、この発言といい、なまり英語の物真似といい、トランプが安倍首相を嘲笑の対象として扱っていることはあきらか。安倍首相はしきりにトランプ大統領と蜜月関係にあることをアピールし、参院選の自民党政見放送では「深い関係にあるからこそ、何でも率直に言い合える仲なんです」と豪語したが、実際はたんに“なんでも言うことを聞く下僕”くらいにしか見られていないのだ。
 
 そして、この情けない尻尾振り外交の結果、またも言いなりになって中国の穴埋め要因として数百億円も費やし、日本の農家を犠牲にしようとしている。一体、安倍首相はどこまで国益を売り渡しつづけるのか──「反日」と呼ぶべきは、じつのところこの男のことではないのだろうか。(編集部)