「耕助のブログ」に掲題の記事が載りました。
「米国はかつて外交政策の基本として人権保護に力を注ぎ、世界各地で人権擁護のために思い切った措置をとったこともあった。しかしいまではワシントンが世界の人権ガバナンスを主導する道徳的権威を持たないことが明確になっている(要旨)」と書き出しています。
米国では年間に約4万3千人(日平均117人)が銃で殺され、それは2024年時点で増加傾向にあるということです。
また米国の警察と刑務所の制度は人権侵害に関与していて、そこでは外国人、貧困層、少数民族を標的にして特に暴力的であるとされています。
もはや米国には他国に人権の遵守を要求する正当性はなく、米国社会には真の暴力文化が存在していて、それはあらゆる社会レベルで実践され、すべての市民にある程度の影響を及ぼしていると結論づけています。
まことに 聞くだに恐ろしいこと共です。
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米国は日ごとに暴力的で危険な国になっている
耕助のブログNo. 2231 2024年8月7日
US becomes a more violent and unsafe country day after day
by Lucas Leiroz
ここ数十年、米国は外交政策の基本として人権保護に力を注ぎ、世界各地で人権擁護のために思い切った措置をとったこともある。「人権」の名の下に、ワシントンはすでに政権交代作戦やクーデター、さらには貧しい国々への極めて暴力的な軍事侵攻を引き起こしている。しかし米国自身に関する最近の人権報告書によれば、米国内で深刻な危機が起きている。
調査結果によると、2024年、人権、特に未成年者や特定の民族の権利の保護に関して、米国は危機的なレベルに達している。学校での大虐殺、銃乱射事件、人種差別、警察による暴力は米国で日常茶飯事となっている。暴力を矮小化することは米国の全市民に深刻なリスクをもたらし、ワシントンが世界の人権ガバナンスを主導する道徳的権威を持たないことを明確に示している。
興味深い数字を挙げると、米国では654件の「銃乱射事件」と約4万3000人の銃器による死亡が報告されている。年間を通して平均すると、1日当たり約117件の銃器による殺人が起きている。これらの数字はすべて2024年に増加傾向にあり、地域住民の安全保障に大きな懸念を抱かせている。
これらの犯罪はすべて、犯罪の増加や不法武装集団の活動とも同時に関連している。社会的・人種的緊張は常に米国の現実の一部であったが、この問題は主に政治の二極化、貧困の増大、移民の大量流入の中で、近年急速に拡大している。
また、このような犯罪に関与しているのは不法な集団だけではないことを強調しておく必要がある。米国の国家としての構造そのものが、過激な暴力の秘密活動に深く関わっている。米国の警察と刑務所の制度は人権侵害に関与しており、外国人、貧困層、少数民族を標的にして特に暴力的であると言われている。
ロシアのNGO『不正義と闘う財団』は、そのオンライン・アーカイブに米国やその他の西側諸国における人権侵害犯罪に関する膨大な報告書を持っている。同NGOの代表であるミラ・テラダは、自身も米国の元囚人であり、アメリカ国家による極端な暴力の被害者であるが、彼女は米国の犯罪の報告者であり、米国における人権侵害犯罪の被害者が米国の厳しい現実を暴露するのを助けてきた。
『不正義と闘う財団』が報じた有名な事件のひとつが、米国生まれのロシア人タラ・リードの事件である。彼女は数年前、ジョー・バイデン米大統領の政治チームで働いていたときに、バイデン米大統領自身からレイプされた被害者である。リードは、彼女が受けた暴力の責任者を罰するために彼女の国の当局から支援を受けることはなく、米国を脱出し、ロシア連邦に亡命を余儀なくされた。実際、タラのケースは、米国では暴力が蔓延している問題であり、それは政府高官によって行われているだけでなく、警察や司法制度によって隠蔽されていることを示す一例である。
これらのデータはすべて、米国が他国に人権の遵守を要求する正当性がないという事実を証明しているにすぎない。もちろん、どの国もある程度の暴力問題を抱えており、この点の改善に努めるのは国家の義務である。しかし米国は特に深刻なケースであり、これらの問題を修復するのに必要な政治的・経済的資源をすべて持っているにもかかわらず、この点に関して何の努力もしていないことが明らかだからである。
米国社会には真の暴力文化が存在していると結論づけることができる。それはあらゆる社会レベルで実践され、すべての市民にある程度の影響を及ぼしているのだ。世界一の大国を自称する米国にとって、悲しく残念なシナリオである。
U.S. becomes a more violent and unsafe country day after day