2024年8月19日月曜日

19- 11月の米大統領選挙では平和は問われない

 ケイトリン・ジョンストンが掲題の記事を出しました。

 要するに米大統領選には何の期待も持てないということであり、せいぜい どちらの好戦性がより小さいのかというような話に過ぎないというものです。
 では日本はどうなのかというと、残念ながら似たようなことなのですが・・・
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11月の選挙では平和は問われない
                 マスコミに載らない海外記事 2024年8月17日
    11月の選挙では平和は問われない。赤い戦争か青い戦争かにアメリカ人は投票
    するのだ。それだけだ。それが選択肢だ。
                  ケイトリン・ジョンストン 2024年8月15日
 カマラ・ハリスが中東に平和をもたらす最良の候補者だとジョージ・タケイのようなリベラルな評論家が宣伝しているのを何度も目にするが、彼女は狂気の戦争挑発で中東を燃え上がらせてきた政権から直接出てきた人物だ。
 はっきりさせておきたいのは、11月の投票では平和は問われないことだ。赤い戦争か、青い戦争にアメリカ人は投票する。それだけだ。選択肢はそれだけだ

 繰り返すが、平和は投票の対象ではない。実際に勝てる見込みのある人は誰も平和をもたらすことはできない。なぜなら、アメリカ大統領はアメリカ帝国の管理者であり、アメリカ帝国は絶え間ない戦争挑発に依存しているためだ。
 トランプとハリス、どちらが平和をもたらすかという議論は無意味だ。なぜなら、どちらも平和をもたらせないからだ。それは、どちらの自動車セールスマンが無料で車を配り始めるかという議論のようなもので、そもそも、それは仕事ではないのだ。それは、そういう仕事をしている人がするべきことではない。

 アメリカ外交政策の変更に投票する権利はアメリカ人にはない。それは大規模直接行動によってのみ実現できる。今回の選挙は、アメリカ人に民主的統制の幻想を与え、革命を考え始めないよう、政治体制に満足感を与えるためのものだ。全て感情の問題に尽きるので、投票したいなら、皆様が良い気分になるように投票すれば良い。この芝居のような見世物の狙いはそれに尽きる。
 全ての殺戮行為は、十分な人数の人々が、その数の力を使って、それを終わらせる時にしか終わらない。そして、十分な人数の人々がプロパガンダでもたらされた昏睡状態から目覚め、本当の革命運動を起こした時しか、人々は数の力を使ってそれを終わらせられない。
 だから焦点を当てるべきはそこだ。どの帝国支配者に投票すべきかではなく、国家や政府や世界について教え込まれ信じさせられてきたことは全て嘘だと、できるだけ多くの人々に示して革命の種をまくことだ。支配者がいかに堕落しているか、搾取的現状維持体制にいかに酷く搾取されているかを示し、より良い世界が可能だと知らせるのだ

 これを実現するために毎日できることが必ずある。デモに参加するのだ。活動家団体に参加するのだ。オンラインとオフラインで文書を配布するのだ。ビデオを作るのだ。ミームを作るのだ。会話するのだ。今日、私は電車の中でガザでの大量虐殺について短いスピーチをして、チラシを配る若い女性の映像を見た。実際に起きていることについて、そしてメディアや政治家が、それについてどのように嘘をついているかについて認識を広めるためにできることは何でもして頂きたい。
 悪い知らせは、一定数の人々が十分なレベルの認識に達するまで、意味ある変化を起こす本当の可能性がないことだ。しかし、良い知らせは、その認識を広げるために努力する力があなたには絶対あることだ。

             (後 略)
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/08/15/peace-is-not-on-the-ballot-in-november/