2024年8月10日土曜日

「国民投票で自衛隊明記を」 首相、9条改憲暴走 自民改憲本部会合

 岸田首相は7日、自民党の憲法改正実現本部全体会合に出席し、「憲政史上初の国民投票にかけるとしたならば、緊急事態条項と合わせて自衛隊明記も含めて国民の判断を」と訴えたということです。改憲議論の主たる目的を「憲法9条」に狙いを定めるものであって、9月の総裁選に向けて改憲派の支持を得ようという狙いです。
 永山茂樹東海大教授は、「岸田首相は任期中の改憲が難しくなっているので、9月の総裁選を前にハードルを設定し直そうとしている」と指摘し、「改憲を自らの政権を長引かせるための『道具』にしている」と批判しています。

 まさに自らの保身・利益のためには国家がどうなろうとも構わないという姿勢で、「煮ても焼いても喰えない」首相です。8月5日公表のNHK世論調査で、「総裁選挙で最も議論を深めてほしい政治課題」として「憲法改正」を挙げた人は「3%」に過ぎないことをどう考えているのでしょうか。
 併せてまるこ姫のブログ「岸田『改憲論議加速指示へ』悪党の自民党には改憲の資格なし」を紹介します。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「国民投票で自衛隊明記を」 首相、9条改憲暴走 自民改憲本部会合
                    しんぶん赤旗 2024年8月8日
反対運動拡大は急務
 岸田文雄首相(自民党総裁)は7日、党本部で開かれた憲法改正実現本部の全体会合に出席し、「憲政史上初の国民投票にかけるとしたならば、緊急事態条項と合わせて自衛隊明記も含めて国民の判断をいただくことが重要だ」と訴えました。憲法9条に狙いを定め、改憲議論を推し進める考えです。

 岸田首相は、自衛隊明記など改憲論議について「8月末を目指して議論を加速してほしい」と主張。今年9月の総裁選に向け、9条改憲推進をアピールすることで、改憲派の支持を得る狙いが透けて見えます
 会合では、「緊急事態」での議員任期特例の条文化と、自衛隊明記などに関する論点整理を行うため二つの作業部会を新設することを決定。改憲本部のワーキングチーム(WT)が行った議論の取りまとめを了承しました。

 小沢隆一東京慈恵会医科大学名誉教授は「岸田首相が自民党の憲法改正実現本部の会合で、緊急事態条項だけでなく自衛隊明記の改憲案の策定を急ぐよう指示したのは、改憲への焦りの表れだ」と指摘。「この『号令』で、自民党全体が改憲案作りに結束し、9月の総裁選が改憲キャンペーンの舞台とされることに警戒しなければならない。今こそ安倍政権時から取り組んできた改憲反対運動の正念場だ」と話します。

 永山茂樹東海大学教授(憲法学)は、岸田首相が会合で、緊急事態条項創設や自衛隊明記を打ち出して改憲議論の加速を強調したことについて「岸田首相は任期中の改憲などと繰り返してきたが、9月に総裁の任期が切れる。任期中の改憲が難しくなっているので、9月の総裁選を前に『8月末を目指して議論を加速してほしい』などといって、ハードルを設定し直そうとしているのではないか」と指摘。「改憲を自らの政権を長引かせるための『道具』にしているといわれてもしかたがない」と批判しています。

岸田「改憲論議加速指示へ」悪党の自民党には改憲の資格なし
                       まるこ姫の独り言 2024.8.7
国民の改憲機運が全然無いのに、なんで為政者の方から改憲を言い出すのか。

ここへきて、降ってわいたような岸田の「改憲論議加速」指示報道。
岸田が改憲論議の加速を指示したとのニュースをを見て、え?なんで?と目を疑った。

岸田首相、改憲論議加速指示へ 7日に自民本部出席
                       8/6(火) 19:04配信 時事通信
>岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、同党の古屋圭司憲法改正実現本部長らと首相官邸で会談した。
>首相は7日に開かれる本部の会合に自ら出席し、改憲条文案の作成に向けて議論を加速するよう指示する考えだ。
>大規模災害など緊急事態時の対応を巡り、自民の衆院側は憲法の定める「参院の緊急集会」では国会機能の維持に限界があるとして、国会議員の任期延長を可能にする改憲を急ぐよう主張。

能登地震のように大規模災害が起きても、何の役にも立たない政権与党。
7カ月たっても未だに復興は遅々として進まず、避難所では死者も出ているのに、岸田政権は被災地を全く顧みない。

政権与党、自民党は自分たちはまともに仕事をしていると思っているかのように「改憲」を口にするが、はっきり言って、この政党が緊急事態条項や、改憲など口にする資格は全くないと言える。

自分たちの私腹を肥やすことは盛大かつ、遠慮会釈も無くやってきたが、国民が大災害で生きるか死ぬかの苦しみに遭っているときに「赤坂自民亭」を開いて呑気に酒盛りをしていたのが傲慢な自民党政権だ。

当時も、気象庁は緊急に記者会見を開いて「記録的な大雨になるおそれがある」と警戒を呼びかけていたのに、豪雨警戒の夜であるにも関わらず宴会を開いて盛り上がっていた自民党の幹部連中。









悪党勢ぞろい。
日本列島の西半分に甚大な被害を及ぼした西日本豪雨の中の宴会。


 

故安倍は、広島で土砂崩れの大災害が起きた時も「政府の総力を挙げて災害対策に全力で取り組むこと」を指示したと報道された後も河口湖町のゴルフ場でプレーしていた事が分かり、大ひんしゅくを浴びていた。

これも大規模災害だったが、憲法を改正してもそれを運用する側が無能だったら何の意味もないし、自民党が政権政党だったらかえって悪用される恐れがある。

無能な議員でも居座る口実にされるのではないか。

しかも政治のトップが滅茶苦茶危機感が薄く、酒を飲んだりゴルフをして遊んでいるのに「国会機能の維持に限界」はどう考えてもピントがズレている。

しかし、誰も「改憲」などと口にしていないのに、なんで自民党は先急ぐのか。
今の時期に急に「改憲論議加速」を指示したとされる岸田。
この無能な総理は、為政者の得するようなことしかしない。