2024年8月21日水曜日

国民的大人気・小泉進次郎総理大臣はこの先、誕生するのか?(適菜 収氏)

 適菜 収氏の掲題の記事を紹介します。
 記事は「小泉進次郎が自民党総裁選に出馬するという話が出てきた。思わず笑ってしまったが、~ 、世の中にはやっていいことと悪いことがある。その判断すらできなくなるまで自民党は劣化した」、という風に書き出しています。
 次期首相候補の国民による人気投票では、なぜか小泉進次郎氏がいつもベストスリーに入っているように思われますが、本当にそんな能力がある人物なのでしょうか。疑問を呈する識者は沢山います。
 記事の途中で品位のない言葉が出てくるので困りますが、適菜氏の「小泉進次郎評」は正鵠を射ています。特に「進次郎の心に響く名言」のベストテンは常に小泉氏の発言を注視していないことには書けないものです。 
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だから何度も言ったのに 第69回
国民的大人気・小泉進次郎総理大臣はこの先、誕生するのか?
                             適菜 2024.08.15
                       (記事集約サイト「阿修羅」より転載)
8月14日、岸田総理大臣は記者会見で「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ」と述べ、自民党総裁選挙に立候補しない意向を表明。小泉進次郎が自民党総裁選に出馬するという話が出てきたが、日本はどこへ向かうのか? 『自民党の大罪』(祥伝社新書)で平成元年以降、30年以上かけて、自民党が腐っていった過程を描写した適菜収氏の「だから何度も言ったのに」第69回。

■国のトップがチンポになる
小泉進次郎が自民党総裁選に出馬するという話が出てきた。思わず笑ってしまったが、笑いごとではない。自民党は世代交代をアピールしたいのかもしれないが、世の中にはやっていいことと悪いことがある。その判断すらできなくなるまで自民党は劣化した。
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 口から先に生まれてきたような政治家は多いが、進次郎はチンポから先に生まれてきたような政治家である。万が一、進次郎が総裁になり、そのまま総理になったら、国のトップがチンポになる。
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 先日『自民党の大罪』(祥伝社)という新書を上梓した。そこでは、自民党がわが国にとって、害しかないことを明らかにした。今の自民党は、昔の自民党とは完全に別物である。昔の自民党が素晴らしい政党だったなどと言うつもりはない。指摘したいのは、自民党が質的・内容的にまったく別の政党になってしまったことだ。今の自民党にはすでに保守的な要素はない。現在は新自由主義勢力、財界、政商、カルト、反日勢力の複合体となっている。劣化の過程で極端におかしな議員が発生するようになった。進次郎についても、一節を使って説明した。
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 結局、進次郎とは何だったのか? 本書から要点をいくつか抜粋する。問題のある「息子」は多い。河野洋平の息子、岸信夫の息子、石原慎太郎の息子、岸田文雄の息子……。小泉純一郎のジュニアに至っては、さらにそのジュニアが暴走した。耳目を集めたのは、ホテル代を政治資金で支払っていた三股不倫騒動くらい。
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 進次郎は人妻と不倫。人妻は小さい子供を実家に預けながら逢瀬を繰り返し、夫にバレて離婚。家庭崩壊に追い込んだ揚げ句、進次郎は逃げ切り、滝川クリステルとデキ婚を発表した。さらには、同時期に復興庁の元部下の女性とホテルで密会、さらにメーキャップアーティストの女性を赤坂の議員宿舎に呼びつけていた。これではチンポの乾く暇もない
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 二〇二〇年一月二八日、赤坂に議員宿舎があるのに年に何回も十数万円級の高級ホテルに泊まっていることを国会で追及されると「大半のものは秘書が宿泊した」と無理な答弁。「週刊文春」は疑惑を裏付ける領収書と進次郎のメールを入手した。

人妻《待ちきれない~!今日は進次郎さんの夢見られますように》
進次郎《今新幹線で着いたよ^_^今夜は楽しみにしてるよ^_^》

 絵文字が哀しい。政治資金も下半身も管理できない男が「将来の総理候補」って悪い冗談である。

■進次郎の心に響く名言
 私は当初から進次郎に注目していた。党内では客寄せパンダとして扱われていたが、発言がすべて面白いので、私の中では出オチ芸人のカテゴリーに入っていた。私が好きな進次郎の言葉ベスト10を挙げておく。
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 【第10位】「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」。トートロジー(同義語反復)の数々もイラク復興支援特措法の定義を巡って「自衛隊の活動しているところが非戦闘地域」と暴言を吐いた父親の純一郎と同じ頭の構造。
 【第9位】「私の中で30年後ということを考えた時に、30年後の自分は何歳かなとあの発災直後から考えていました」。30年後の自分の年齢は今の年齢に30を足せばいいだけである。
 【第8位】「必要なことをやるべき」。「やるべき」だから必要なのである。要するに何も言っていない。
 【第7位】「驚きはない。受賞理由を聞いて私が演説で発信した効果だと思った。的確に国際社会に発信できていると思う」。化石賞(気候変動対策を後退させる言動を行なった国に与える不名誉な賞)をもらったことについてのコメント。
 【第6位】「気候変動問題への取り組みは、楽しく、カッコよく、そしてセクシーであるべきだ」。チン次郎と呼ばれる所以である。
 【第5位】「反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思うが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない、というご指摘は、私自身の問題だと反省をしている」。こいつに投票したやつも深く反省したほうがいい。
 【第4位】「プラスチックの原料って石油なんですよ。意外に知られていないですけど」「色もにおいもないから分からないと思うんですけど、石油って化石燃料なんです」。小学校で習ったよね。
 【第3位】「自分でスプーンを持ち歩く人が増えていく。ライフスタイルが変わるのは間違いない」。レジ袋有料化だけでは物足りなかったのか。
 【第2位】「オレ、今、食べてるって感じ」。試食したときの感想。
 【第1位】「退院後、リモートワークができてるおかげで、公務もリモートでできるものができたというのは、リモートワークのおかげです」。こうした発言は狙ってできるものではない。すがすがしいまでの天性のバカである。
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 進次郎が鼻息を荒くして日本変革への決意を語ったことがあった。何を変えるかというと、衆議院でマイボトルが持ち込み禁止になっていることだと言う。頭がクラクラ。
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 気候行動サミット中に外国人記者が「石炭は温暖化の大きな原因だが、脱石炭火力発電に向けて今後どうしますか?」と質問すると、一言「減らす……」。記者が「どうやって?」と問うと、黙りこくり、しばらくして「私は大臣に先週なったばかりです」。総理になったら同じことをやるかもしれない。「私は総理に先週なったばかりです」と
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 進次郎政権では党内のポコチン勢力を結集させたほうがいい。副総裁は財務事務次官のセクハラ問題について「セクハラ罪という罪はない」と言い放った麻生太郎。フィギュアスケートの高橋大輔に無理やりキスしたセクハラ・パワハラ野郎の橋本聖子、買春疑惑報道を受けて政務官を辞職した山田太郎、18歳の女子学生に酒を飲ませ、4万円を渡してホテルに連れていったとされる吉川赳の入閣も期待したい。なお、「NEWSポストセブン」によると、女子学生は「ルームサービスでお酒を頼んだあと、すぐに吉川さんにベッドで服を脱がされて……。私、経験がなかったから、怖くて過呼吸になってしまい。経験がないからと何度も拒否をしたら、『胸を見せて』と言われて、吉川さんは私を見て自慰行為を始めて……」と述べている。人材があふれているのが自民党。
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 進次郎が自分のことを「政治バカ」と言っていたけど、「政治」はつけなくてもいい。
文:適菜収

適菜 てきな おさむ
1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171