2024年8月12日月曜日

日航123便墜落原因 再調査不可欠(植草一秀氏)

 植草一秀氏が掲題の記事を出しました。
 39年前の8月12日に、日航123便が群馬県上野村高天原山通称 御巣鷹山は誤り)尾根付近に墜落し乗員乗客520名が犠牲になるという史上最大の航空機事故が起きました。
 同機は羽田から大阪空港に向かう途中 伊豆半島東岸の上空で、突如垂直尾翼が破損し操縦不能に陥りました。米軍からは横田基地に緊急着陸するように勧められたのですが、なぜか政府はそれを断りました。
 そして自衛隊の戦闘機2機に誘導されるまま、卓抜した機長の操縦技術によって御巣鷹山に向かったのでした(最終段階で戦闘機からミサイル様のものが発射されたという目撃談もあります)。
「事故調」は垂直尾翼破損の原因について、同機は以前に後部の圧力隔壁を修理した際の施工不良によって上空で圧力隔壁が破損したため、そこから機内の空気が噴出したことで破損したと結論づけました。しかし僅か1気圧未満の差圧で生じる流速は高が知れているので、それで破損するほど尾翼は「ヤワ」に出来ていないと指摘した航空機の専門家(東大教授)もいました。
 200011月9日のフジテレビ番組「ザ・ノンフィクション『15年目の検証』」は、ボイスレコーダの「音声聞き取り」を取り上げ、機関士の発言について、「事故調」は「オールエンジン」と記したが、実は「ボディギア」ではないかと問題提起しました。
 それに対して植草氏はネット上で公開されていた音声を聞いたところ、「オレンジエア」としか聞こえず、それをネットで検索したところ「オレンジエア」とは海上自衛隊の誘導ミサイルや無人標的機のことを指す符牒だと知って驚いたということです。

 そして2013年9月に「事故調」が公表した資料「62-2-JA8119(航空事故調査報告書付録)(JA8119に関する試験研究資料)」https://bit.ly/3KAt8K116ページに、垂直尾翼への「異常外力の着力点」(⇒無人標的機の衝突位置)が明示されていたのでした。これで垂直尾翼破損の原因は明かにされました。
 では「圧力隔壁破損が原因」という子供だましの説は何だったのかですが、「日航123便 墜落事故」は、実は「日航123便 墜落事件」と呼ぶのが正しいのであって、それほどこの事件は謎と隠蔽に満ちたものでした。
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123便墜落原因再調査不可欠
                植草一秀の「知られざる真実」 2024年8月11日
1985年8月12日18時56分、群馬県上野村高天原山尾根付近に墜落したJAL123便。乗員乗客524名のうち、520名が犠牲になった。
520名のなかに懐妊した女性が1人おり、胎児も含めれば犠牲者は521人。
4名の乗員乗客が救出された。

航空機事故史上最悪の事故発生から39年の時間が経過する。
公表されているボイスレコーダーデータには、
8月12日18時24分35秒と同36秒ころに2度、「ドーン」という2度の音声記録
が示されている。
その直後の18時24分42秒に機長が「スコーク77」を発し、副操縦士が18時24分47秒に復唱した。スコーク77は航空機における最高度の国際救難信号
さらに、18時24分48秒と18時24分52秒に2度「オレンジエア」の言葉が機関士から発せられた。

24分35秒と36秒に2度、「ドーン」という音が生じ、1秒後に
「まずい」「なんか爆発したぞ」の声が発せられている。
発したのは機長と見られる。2、3秒後には「スコーク77」が発せられている。
スコーク77は最高度の国際救難信号。爆発音が生じたときに、高濱機長はいかなる事態が発生したのかをほぼ正確に把握したのではないかと考えられる

その直後に機関士が発したと見られる言葉が「オレンジエア」である。
この言葉は、元々公式記録等に存在しないもの。あるきっかけで私は「オレンジエア」に行き着いた。
きっかけは2000年11月9日放送のフジテレビ番組「ザ・ノンフィクション『15年目の検証』」である。
以前はネット上で番組を閲覧できた。しかし、私の指摘後にネット上から削除された。
問題の音声は事故調査委員会の報告書において、「オールエンジン」と表記されたもの。
フジテレビ特別番組の目玉がこの音声分析だった。
番組では音声解析の専門家、海外の専門機関までが登場し、「オールエンジン」ではなく「ボディギア」ではないかとの結論が示唆された。しかし、音声そのものの放送はほとんどなかった。

百聞は一見に如かず。実際に音声を確かめてみることにした
ネット上に開示されているボイスレコーダー音声が公開されていた。
当該箇所を何度も繰り返し聞いた。すると、ボイスレコーダー音声は何度聞いても「オールエンジン」や「ボディギア」とはまったく聞こえず、ただ単純に「オレンジエア」としか聞こえなかった。音声解析の専門家を登場させること自体が不可思議以外の何者でもない。
犯罪はこうしたことから発覚することが多いのではないか。

私は「オレンジエア」についての何の知識も持ち合わせていなかった。
そこで「オレンジエア」を検索してみると驚くべき事実が明らかになった。
「オレンジエア」とは海上自衛隊の誘導ミサイルや無人標的機のことを指す符牒だというのだ。

このなかで、123便墜落から28年経過した2013年9月に重大新事実が明らかにされた。
運輸省航空事故調査員会が「62-2-JA8119(航空事故調査報告書付録)
(JA8119に関する試験研究資料)」 https://bit.ly/3KAt8K を公表したのである。

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