イスラエルによるガザ住民の大虐殺はいまもやむことはありません。米民主党の全国大会開催中のシカゴでは、イスラエルを擁護する米政府への抗議行動が連日続いています。
中東歴訪中のプリンケン米国務長官は、イスラエルのネタニヤフが19日、ハマスとの停戦に向け、米国が先週示した提案を受け入れたと明らかにしました。しかしそれは「恒久停戦とイスラエル軍のガザ撤退を拒否するネタニヤフの条件に沿っている」ものとして、ハマスは18日に反発していました。そもそもイスラエルと一心同体の米国が仲介者になること自体、あり得ないことです。
現実にガザ地区のパレスチナ人は、プリンケンの中東訪問にほとんど期待していないと話し、「奴らはわれわれを破滅させるためにうそをついているだけだ」と話します。
しんぶん赤旗の4つの記事を紹介します。
イスラエル擁護「恥を知れ」 民主党大会会場忖近で抗議続く
米民主党の全国大会開催中のシカゴでは、パレスチナ自治区ガザで大規模軍事侵攻を続けるイスラエルを擁護する米政府への抗議行動が連日続き、21日の集会ではパレスチナ支援団体や平和団体、左派団体、学生や若者らが参加。「民主党は恥を知れ」「税金でイスラエルの戦争犯罪を支援するな」などのシュプレヒコールが途切れませんでした。
ガザ空爆24時間で50人殺害
ガザ地区全域へのイスラエル軍の空爆によって、この24時間で少なくとも50人が殺されました。イスラエル軍は中部デイルバラに新たな避難命令を出すとすぐに戦車が砲撃し、少なくとも1人が死亡しました。昨年10月以来、避難先を5回変えているアブラカンさんは「われわれは終戦前に死ぬだろう。停戦の話はすべてうそだ」と話しました。
米政府は兵器送るな 民主党大会合わせデモ
米民主党全国大会の開幕に合わせ、会場近くの公園で19日、イスラエルによるガザでのジェノサイドや、イスラエルを軍事支援する米政府に抗議する数干人の集会が開かれました。集会・行進は、反戦団体や労組、性的少数者の権利を訴える団体など200以上が連合して主催。多くの青年の参加が目立ちました。
イスラエル首相 米の停戦案支持 米国務長官明かす
中東歴訪中のプリンケン米国務長官は、イスラエルのネタニヤフが19日、ハマスとの停戦に向け、米国が先週示した提案を受け入れたと明らかにしました。しかしそれは「恒久停戦とイスラエル軍のガザ撤退を拒否するネタニヤフの条件に沿っている」として、ハマスは18日に反発していました。
ガザ地区のパレスチナ人は19日、プリンケンの中東訪問にほとんど期待していないと話し、ハナン・アブ・ハミドさんは「奴らはわれわれを破滅させるためにうそをついているだけだ。われわれを殺し、子どもを殺し、飢えさせ、家無しにしている」と話しました。
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イスラエル擁護「恥を知れ」 民主党大会会場忖近で抗議続く
しんぶん赤旗 2024年8月23日
【シカゴ(米イリノイ州)=洞口昇幸】米与党民主党の全国大会開催中のシカゴでは、パレスチナ自治区ガザで大規模軍事侵攻を続けるイスラエルを擁護する米政府への抗議行動が連日続いています。21日も大会会場近くで市民らが集会を開き、イスラエルの「ジェノサイド(集団殺害)をやめさせろ、即時停戦を」と迫りました。
集会ではパレスチナ支援団体や平和団体、左派団体、学生や若者らが参加。「パレスチナを解放しろ」「民主党は恥を知れ」「税金でイスラエルの戦争犯罪を支援するな」などのシュプレヒコールが途切れませんでした。
参加したシカゴ在住の女性(27)は、「多くの連邦議会議員や米政権が、罪のない多くのガザ住民を殺害するイスラエルを支援し続けることについて、全く理解できません。税金は米国内の貧困問題解決に使うべきです」と訴えました。
「イスラエルはパレスチナの占領をやめろ」との手馨きのプラカードを持参したモハメド・ヤスィンさん(35)は現在、11月の大統領選では、民主党候補のハリス副大統領にも野党共和党候補のトランプ前大統領にも投票する気はないといいます。「ガザ問題での態度を変えさせるまで、抗議行動に参加し続けて圧力をかけていく」と語りました。
ガザ空爆24時間で50人殺害
しんぶん赤旗 2024年8月23日
パレスチナ保健当局者は21日、ガザ地区全域へのイスラエル軍の空爆によって、この24時間で少なくとも50人が殺されたと述べました。イスラエル軍は同日、トンネルやミサイル発射場、監視所など約30の標的を空爆し、戦闘員数十人を殺害したと発表しました。
ガザ民間救急サービスによると、ガザ市の学校や家屋がイスラエル軍の攻撃を受け、少なくとも4人が殺されました。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長は、国連運営の学校に対するイスラエルの攻撃について「子どもたちが殺されたと伝えられた。何人かは焼き殺された。ガザはもう子どもたちの居場所ではない。停戦は待ったなしだ」とXに投稿しました。
医療関係者によると、南部ハンユニス近郊の避難民野営地ではイスラエル車の空爆でパレスチナ人7人が殺されました。
また、イスラエル軍が中部デイルバラに新たな避難命令を出すとすぐに戦車が砲撃。少なくとも1人が死亡しました。昨年10月以来、避難先を5回変えているアブラカンさん(55)は「われわれは終戦前に死ぬだろう。停戦の話はすべてうそだ」とロイター通信に話しました。(ロイター)
米政府は兵器送るな 民主党大会合わせデモ
しんぶん赤旗 2024年8月21日
【シカゴ(米中西部イリノイ州)=洞口昇幸】米民主党全国大会の開幕に合わせ、シカゴ市内の大会会場近くの公園で19日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでのジェノサイド(集団殺害)や、イスラエルを軍事支援する米政府に抗議する数干人の集会が開かれました。その後、参加者はデモ行進し、「米政府は私たちの税金でイスラエルに兵器を送るな」などと訴えました。
集会・行進は、親パレスチナ団体だけでなく反戦団体や労働組合、黒人や女性、LGBTなど性的少数者の権利を訴える団体など200以上が連合して主催。多くの青年の参加が目立ちました。
バイデン大統領や民主党大統領候補のハリス副大統領に向けた外交方針転換を訴える手書きのプラカード、野党共和党も含めた二大政党がこれまで海外で軍事力を行使してきたことを批判する文言も見かけました。
「平和を求めるユダヤ人の声・シカゴ」のベンジャミン・テラーさん(29)は「生まれた場所や宗教など関係なく全ての人の安全と平和を実現してほしい。ハリス氏はすでに権力を持つ副大統領なのだから、すぐ米政府の方針を変えられるはずだ」と語りました。
ベトナム戦争時から反戦活動に参加しているというリーニー・ヘイバックさん(79)は「イスラエルのジェノサイドをやめさせ、停戦してほしい。そうしないと大統領選での投票先は、私としては『該当者なし』だ」と強調しました。
イスラエル首相 米の停戦案支持 米国務長官明かす
しんぶん赤旗 2024年8月21日
【カイロ=時事】イスラエルのネタニヤフ首相は19日、パレスチナ自治区ガザで交戦中のイスラム組織ハマスとの停戦に向け、米国が先週示した提案を受け入れて支持しました。中東歴訪中のプリンケン米国務長官がネタニヤフ氏と会談後、明らかにしました。
プリンケン氏は「次の重要なステップはハマスが『イエス』と言うことだ」と述べ、提案に応じるようハマスに要求しました。
米国が示した提案の詳細は不明ですが、ハマスは18日、「恒久停戦とイスラエル軍のガザ撤退を拒否するネタニヤフ氏の条件に沿っている」と反発していました。
ガザ住民、米仲介に期待せず
パレスチナ・ガザ地区のパレスチナ人は19日、プリンケン米国務長官の中東訪問にほとんど期待していないと話しました。ガザ地区南部ラファの自宅から退去させられたハナン・アブ・ハミドさんは「奴らはわれわれを破滅させるためにうそをついているだけだ。われわれを殺し、子どもを殺し、飢えさせ、家無しにしている」と話しました。
ガザの医療関係者によると、イスラエル軍は19日、ガザ各地を攻撃し、パレスチナ人少なくとも30人を殺しました。
ハマスの軍事部門と(別のイスラム組織)イスラム聖戦は19日、イスラエルの商都テルアビブで前夜に起きた爆発の犯行を声明しました。爆発で自爆した夫が死亡し、通りかかった1人が負傷しました。(ロイター)
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。