2025年8月14日木曜日

14- イスラエル支持者と議論するのは無意味だ。彼らは事実や道徳を気にしないからだ

 ケイトリン・ジョンストンが掲題の記事を出しました。確信に満ちたタイトルになっています。
 彼女自身が仄めかしているように、それはシオニストたちとかなり関わって来たことで得られた確信であり、初心者?に対して「無駄な努力をしないように」という配慮がこの文書を書かせたものと理解します。

 併せて耕助のブログの記事「イスラエルはもはや存在する権利はない」を紹介します。こちらも同様に確信に満ちた文章です。
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イスラエル支持者と議論するのは無意味だ。彼らは事実や道徳を気にしないからだ
                マスコミに載らない海外記事 2025年8月13日
彼らの狙いは決してコミュニケーションや会話をすることではなく、大量虐殺を行うアパルトヘイト国家の情報権益を推進することだ。
                 ケイトリン・ジョンストン 2025年8月10日
 Twitterで私をフォローしている方は、私がイスラエル支持者とやりとりし、彼らの主張に対処しているのをご覧になったことがあるだろう。しかし、これをイスラエル支持者と交流するのが一般的に良いことだと示唆していると受け取らないで頂きたい。そうではない。
 シオニストと私がオンラインで関わるのは、彼らのハスバラ⇒イスラエルの誇大宣伝)がイスラエルに利益より損害を与えるようにするためだ。彼らの発言を利用して、彼らが常にあらゆることについて嘘をついているのを皆に示し、その日のハスバラの論点を把握して攻撃できるようにするためだ。私がこうしているのは、このことについて毎日記事を書いて生計を立てている目立つ人物だからだが、時間と集中力を余り消費しない、非常にエネルギー効率の良い戦略を見つけた。ほとんどの人には、これらの変人連中と関わる正当な理由などないのだ。

 イスラエル支持者は決して誠意を持って関与していない。少なくとも、オンライン空間で遭遇するような連中はそうだ。彼らの狙いは、コミュニケーションや会話をすることではなく、ジェノサイドを煽るアパルトヘイト国家の情報権益を推進することだ。彼らは、それを達成するため、必要なことは何でも言い、信じるふりをする必要があることは何でも信じているふりをする。彼らと関われば、普通の人と普通の会話をしているのではなく、世論操作を狙う心理作戦と会話していることになる。あなたは精神的、感情的エネルギーをブラックホールに投げ込むことになり、彼らはあなたがそのようにエネルギーを無駄にするのを喜んでいるのだ。
 シオニストの考えを事実と論理で変えたり、彼らの立場を力強い議論で再考させたりすることは決してできない。人間の心は一般的に先入観を維持する傾向があるため、これはどんな話題でも稀なことだが、イスラエル支持者に関しては全く聞いたことがない。連中は、あなたの話を真剣に聞いているわけではなく、イスラエルの世間的イメージを向上させ、批判する人々の信頼を損なわせるのに役立つと思われる言葉を機関銃のように浴びせかけているだけなのだ。
 ガザでのジェノサイドについて確信を持てない人々と関わり、啓蒙活動を行うのは非常に有益だ。かつてガザ問題でバイデンを擁護していた主流派リベラル派や、大統領のイスラエル第一主義政策に今や動揺しているトランプ支持者と関わるのも有益だろう。心を開いていれば、普通の人なら誰でも事実を示され、この問題について真実かつ道徳的な理解へと導かれる。だが、イスラエル支持者をどれだけ説得しても、彼らの心を動かすことはできない。なぜなら彼らは普通の人のようには事実や道徳に興味がないからだ。

 ネット上でイスラエル支持者に何か面白いことを言いたいと私が思った場合、彼らに無駄に伝えるのではなく、記事にすることが多い。皆さんもそうして頂きたい。イスラエルの残虐行為を擁護する人に何か面白いことを言いたいと思ったら、それを真摯な人々に向けた真摯な内容にしよう。ツイート、ブログ投稿、動画、ジン、地元メンバーへのメールなど、全く役に立たないものではなく、役に立つ方向性を狙ったものを書いて頂きたい。
 イスラエル人と支持者たちは、世界中の世論を操作する力について、一般の人々より遙かに深く理解している。だからこそ、彼らにはこの操作を表す特別なヘブライ語「ハスバラ」があるのだ。彼らの理解力は非常に鋭敏で、イスラエル外務省は「ハスバラ」から「トダア」に最近この用語変更した。これは「ハスバラ」という用語が西洋の人々の意識の中でジェノサイド・プロパガンダと余にも密接に結びついてしまったためだ。
 人間の意識は精神的な物語に支配されているため、世界で起きていることについて人間が語る物語を支配できれば、人間を支配できるのだ。巧みな操作者は、力とは実際に起きることを支配する能力なのを理解している。だが、本当の力は、起きていることについて人々がどう考えるかを支配する能力だ。まさにこれこそ、ジェノサイドや民族浄化が今まさに起こっているのに、それが全く正常で、適切な行為であるかのように見せかけることを目的とする、あらゆる大規模心理操作に見られる現象だ。
 幸いなことに、人々が目の前で見ているものを隠蔽するために使える操作には限界がある。短期的に、状況は醜悪に見えるが、長期的に、イスラエルがこの状況から立ち直れるとは想像しがたい。歴史上初のライブストリーミングによるジェノサイドを目撃した若者たちは、いつか世界を動かす存在になるだろう。そして彼らはイスラエルという国家と一切関わりを持ちたくないと思うだろう。

 とにかく、シオニストへの関与に時間やエネルギーを無駄にしないで頂きたい。彼らは、自分たちの発言が真実と道徳に基づいているかどうかなど気にしていないし、あなたが何を言っても、真実や道徳に基づいているかどうかなど彼らは気にしない。連中を遮断し、真実を語り、正しいことをするのに本当に関心がある普通の人々にエネルギーを注ごう。そうすれば、この悪夢に終止符を打てる。
                   (後 略)
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2025/08/10/debating-israel-supporters-is-pointless-because-they-dont-care-about-facts-or-morality/


イスラエルはもはや存在する権利はない
                耕助のブログNo. 2621 2025年8月12日
      Israel No Longer Has a Right to Exist   by Ted Rall
ある伝統的な社会では、共同体の調和を脅かすとみなされた厄介な個人は「魔女」というレッテルを貼られた。平静さを回復するために、魔女とされた者は清めの儀式を経て社会に再統合されることもあった。一方で社会的に容認できない行動を続ける問題のある者たちは、追放されたり殺されたりした。
イスラエルは政治的実体として魔女である。その行動は21世紀の文明と相容れない。
かつては存在していたとしても、もはやイスラエルは存在する権利はない。
ネタニヤフ政権がハマスの2023年10月7日の襲撃を利用したことがとどめを刺した。限りない血の欲望に駆り立てられたイスラエルは、意図的に数十万人の無実のパレスチナ人を虐殺した。高層ビルと海岸リゾートで賑わっていたガザ地域を廃墟に変えた冷酷にも燃料、水、食料を封鎖し、ポリオや髄膜炎のような長年根絶された疾病の流行を引き起こした。イスラエル人はLGBTQに優しいレストランで豪華な食事をし、占領している土地で栽培されたブドウから作られた甘いワインを飲みながら、そこから数マイル離れた場所に人為的な飢饉を招いた。

イスラエルや他のいかなる国家にも「存在権」があるという主張は荒唐無稽である。パルティアのような古代帝国から、20世紀のチェコスロバキアのような国まで、国家は国境を確立し、防衛できる限り存続する。それができなくなれば、消滅する。
時折、ある国が隣国にとってあまりにも厄介な存在となると、国際社会はその国を「魔女」のように排除しなければ平静を回復できないと判断する。大日本帝国とナチス・ドイツの貪欲な拡張主義は非常に破壊的であったため、最近軍事的にも衝突していたほど全く相反する経済・政治体制を持つライバルたち、すなわち米国とソ連を含む国々が同盟を結び、それらを打倒した。ナポレオン戦争では、イギリス(立憲君主制)、ロシア(専制帝国)、オーストリア、プロイセンなど、利益が対立する諸国が連合した。ナポレオンの敗北がフランスの破壊的な支配を抑え、地域秩序を回復するために不可欠と見なされたからだ。
政府はしばしば国民の支持なしに行動する。ガザの国を持たない無国籍者にもそれは当てはまる。ハマスの最後の選挙は、ほとんどのガザ住民が生まれる前のことだった。
もしイスラエル政府が国民の意思を代表していなければ、イスラエルという国は許されるかもしれない。しかし、イスラエルは民主主義国家である。右派過激派のネタニヤフは、複数回の任期を経て17年以上にわたり首相を務め、イスラエル史上最長の在任期間を誇る。彼がイスラエル占領下のガザと西岸でパレスチナ人に対して行った残虐な扱いを有権者は支持している。2025年6月の世論調査では、イスラエルのユダヤ人の76.5%が「軍事計画において、民間人の苦痛は全く考慮すべきではない、またはごく一部のみ考慮すべきだ」と答えた。「深刻な人道危機にもかかわらず、テルアビブ大学国家安全保障研究所が5月に実施した調査では、イスラエル国民の64.5%がガザの人道状況について『全く心配していない』または『あまり心配していない』と回答した」とThe New York Timesは報じている。
イスラエル世論がガザでのジェノサイドを支持していることを考えると、イスラエル国防軍の報道官が飢えに苦しみ骨と皮だけになったパレスチナの子どもたちの写真を『偽物』と一蹴するのは、一種の楽観の原因と言える。ネタニヤフが『ガザに飢えはない』と言うのは、少なくとも国際世論を十分に意識していて、嘘をつかざるを得ないと感じているということだ。
テルアビブで、ネタニヤフ首相に対するデモが行われているという話は聞く。しかし、それらの抗議はパレスチナ人のジェノサイドに反対するものではない。イスラエルの少数派の左派は、ネタニヤフと戦争に反対してデモを行うが、その焦点はハマスに拘束されている20人ほどの残る人質とイスラエル兵士の苦痛にある

文化的に孤立したヘブライ語を公用語とするイスラエル人にとって、自国の戦争犯罪を無視することは容易である。「国内の主要メディアは、ガザの人道危機について鮮明な報道をほとんど行っていない」とタイムズは指摘している。イギリス帝国主義の最後の遺物であるイスラエルは、その創設を唯一負う国連の決議を繰り返し無視し、経済的、軍事的、外交的な生存に依存する米国での否定的な世論を無視するアパルトヘイト国家である。1930年代から1940年代のドイツと同様、イスラエルは無法状態を常態とし、人々を非人間化し殺害してその土地を奪い、終わりが見えない攻撃的な軍事拡大にコミットしている。
イスラエルは末期的な社会だ。
それは残酷で、冷酷である。
ドイツのように第二次世界大戦終結時に壊滅的な打撃を受け、敗北を認め、ナチズムへの贖罪として数十年にわたる清算を遂げた国とは異なり、イスラエルは軍事的に破滅したり、精神的に再生したりする可能性は低い。再建の見込みはほとんどない
イスラエルは危険な国だ。過去数ヶ月間だけで、イスラエルはイランを空爆し、レバノンで無差別な爆弾攻撃を実施し、西岸でファシスト的な「入植者」によるパレスチナ人市民の殺害をさらに助長し、シリアの政府を転覆させ、不可解にも世俗的な指導者の代わりに過激な元アルカイダ系ジハード主義者を政権に据え、その後再びシリアを空爆した。中東の基準でさえイスラエルほど不安定で暴力的な存在はない。ネタニヤフまたはその後継者が、イスラエルの違法な核兵器を使用するまで、あとどれくらいかかるだろうか?

イスラエルは厄介な魔女である。それは滅びなければならない。
はっきり言おう。イスラエルを消滅させ、川から海までパレスチナ人を自由にするのを確保することは、そこに住む人を誰一人として追放することを意味しないし、またその必要もない。ユダヤ人、アラブ人、キリスト教徒、その他のグループはオスマン帝国時代、パレスチナで平和に共存していた。ドイツ人はヒトラーの終焉を生き延び、今日繁栄している。ソビエト国民は1991年の崩壊を生き延びた。
元イスラエル国となるべき国家の人々も、できるだけ早くそうなることが望ましい。

https://www.unz.com/trall/israel-no-longer-has-a-right-to-exist/