2025年8月18日月曜日

18- ~ 石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

 日刊ゲンダイが掲題の記事を出しました。
 参院選で3タテを食らった自民党 当然のように「石破おろし」が表面化しました。しかし何故か国民の間から「#石破辞めるな」の声が上がり、前代未聞のデモまで行われました。不思議なことで
 その後 石破氏は広島と長崎の平和式典で「石破らしさ」を出した挨拶を行い。一部の人たちからそれなりに評価されました。
 また8月9~11日に行われたNHKの世論調査では内閣支持率は前月比7ポイント増の38%に上昇し、逆に不支持率は8ポイント減の45%でした。
 日刊ゲンダイは石破おろしはお盆を挟んで沙汰やみとなりそうな気配である」と述べています。
 ひと口には言えないものの、それなりの力学が作用しているようです。

 併せて日刊ゲンダイの記事{萩生田光一氏に問われる『出処進退』のブーメラン~」を紹介します。
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選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC
                          日刊ゲンダイ 2025/08/15
                       (記事集約サイト「阿修羅」より転載)
 前代未聞のデモ「#石破辞めるな」が効いているのか。国政選挙などで3タテを食らった石破首相の続投を求める世論の声がどんどん高まっている。衆参両院で与党が過半数割れとなって3週間。広島や長崎の平和式典で「らしさ」を出した演説を聞かせた以外、何もやっていないのだから摩訶不思議ではあるが、「石破おろし」はお盆を挟んで沙汰やみとなりそうな気配である。

 NHKの世論調査(9~11日実施)によると、内閣支持率は前月比7ポイント増の38%に上昇。不支持率は8ポイント減の45%だった。「政治空白をつくってはならない」と主張する石破続投の賛否は「賛成」が49%で、「反対」の40%を上回った。自民党支持層に限ると、「賛成」は69%。「反対」の23%を大きく引き離した。
 永田町もお盆休みに入り、議員はこぞって地元に戻っているため、党内抗争は一時休戦。「石破おろし」の動きは休み明けから本格化するのかどうか。

 両院議員総会で反石破の連中が要求した総裁選の前倒し実施については、総裁選挙管理委員会に判断を一任。ただ、定員11人のうち6人が欠員で、補充から手をつける必要がある。総裁選管の逢沢一郎委員長は「『総括』が済まないのに総裁選の手続きを進めるわけにはいかない」と指摘。森山裕幹事長がトップを務める総括委員会は今月末をメドに報告書をまとめるとしていて、そうこうしているうちに9月である。
「党役員の任期は1期1年、連続3期まで。執行部のメンバーは9月末に任期満了を迎える。そうでなくても森山幹事長の辞任は不可避ですから、9月中の党役員人事、それに伴う内閣改造は避けて通れない。内ゲバは収束せざるを得なくなる」(官邸事情通)

麻生太郎氏を黙らせるポストがある
 石破政権発足の立役者の一人で、党の分裂をことのほか危惧している副総裁の菅義偉元首相は、総裁選に突入すれば小泉進次郎農相を再び担ぐと報じられている。過去の恩讐から石破嫌いで知られる最高顧問の麻生太郎元首相は、岸田文雄前首相も交えた石破首相との重鎮会談で「石破首相では選挙に勝てないという民意が示された」などとメンチを切ったと伝えられるが、どうなるか。
「麻生氏はガツンと言ったものの、つまるところは条件闘争です。幹事長に義弟の鈴木俊一総務会長を横滑りできれば、党全体へのニラミをきかせられるため矛を収める。再登板に意欲を燃やし、キングメーカー気取りで政権構想を触れ回る岸田氏は、菅氏と交代で副総裁に据えて一丁上がり。横浜市で20日から開かれるアフリカ会議(TICAD9)の政府代表(議長代理)に地元の菅氏ではなく、岸田氏が就いたのは、菅氏が封じ込めを念頭に根回ししたともっぱらです。進次郎氏は農相で温存。猶予を得た石破総理がガタガタの党を立て直し、進次郎氏への禅譲を既定路線化すれば万事丸く収まる」(自民党関係者)
 右傾化が加速するよりはマシかもしれない。


萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」
                          日刊ゲンダイ 2025/08/16
“死んでいる”のは自民党だ…石破首相に責任押し付け退陣迫る麻生、菅、岸田の総理経験者と党青年局の恥知らず
 まだ終わっちゃいない──。自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件で、15日、萩生田光一元政調会長(61)の政策秘書が東京地検特捜部に政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で略式起訴された。この事実が報じられると、ヤフーニュースのコメント欄は瞬く間に投稿が1000件を超えた。裏金事件への関心が依然、高いことがわかるというものだ。

 立件されたのは、牛久保敏文政策秘書(46)。旧安倍派から受け取った裏金1952万円を政治資金収支報告書に記載していなかった。東京簡易裁判所は同日、罰金30万円、公民権停止3年の略式命令を出した。
 検察がいったん、不起訴とした萩生田氏と牛久保秘書は、検察審査会に申し立てられ、萩生田氏は不起訴が確定したものの、秘書は「起訴相当」議決を受けていた。

 2人を告発し、検審に申し立てた神戸学院大教授の上脇博之氏はこう言う。
「裏金事件で検察は、3000万円以上を立件の基準にしていたとみられるが、今回、2000万円を切る額でも立件した。『起訴相当』議決を出した検審の怒りを受け、検察も従わざるを得なくなったのでしょう。一般の人はきちんと領収書を残して確定申告し、税金を納めている。『なぜ政治家には甘いのか』という怒りで、衆参の選挙は与党が過半数を割り込む結果になったのですから」

■萩生田氏の「監督責任」は免れない
 萩生田氏は事務所のX(旧ツイッター)で、政策秘書から辞職の申し出があり、受理したと明かした上で、自身については<今後も自らの職責を全うし、信頼回復に努める>と投稿した。
 だが、ネット上には「秘書だけ。本体の政治家は逃げ切るのか」「責任をとってお辞めください」などと批判コメントがあふれている。
「秘書が勝手にできるような犯罪ではない。それに会計責任者でもない政策を担当する秘書が、なぜ政治資金を管理しているのか。政策秘書は公務員で国費から給料が支払われる。萩生田氏の『監督責任』は免れません。議員辞職しておかしくない重大責任です」(上脇博之氏)
 改正政治資金規正法が昨年成立し、来年1月施行だが、「なんちゃって連座制」だから政治家への厳罰化にはほど遠い。旧安倍派を筆頭に、自民党内では「裏金事件はもう終わった話」になっているというフザケた状況だ。
 萩生田氏は先月25日に、自身のブログで「出処進退」と題して<政治家の出処進退は自分で決める。先輩から受け継いだ自民党の矜持と伝統は総理も共有していると信じます>と、続投を表明した石破首相を批判していた。
 矜持と伝統……。当然、萩生田氏は受け継いでいるのだろう。見事、ブーメランだ。
  ◇  ◇  ◇
「石破おろし」の自民党内抗争が続いているが、旧安倍派内でも主導権争いをめぐって、自己アピールが甚だしいようで…。

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