東日本大震災は、11日で発生から2年になります。犠牲者は実に2万人あまり、今なお約31万5000人が仮設住宅などで避難生活を余儀なくされていますし、福島第1原発事故の避難者は帰郷のめども立っていません。
被災地では11日、各地で追悼式などがあり、犠牲者の鎮魂と復興を祈ることになっています。
以下に河北新報の記事を紹介します。
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犠牲関連死含め2万人超 東日本大震災きょう2年
河北新報 2013年03月11日
激震と大津波、放射能汚染が東北を襲った東日本大震災は、11日で発生から2年となる。死者は1万5881人、行方不明者は2668人に上る。震災関連死2303人を含め、犠牲者は2万852人となる。今なお約31万5000人が仮設住宅などで避難生活を強いられ、福島第1原発事故の避難者は帰郷のめどが立たない。被災地では11日、各地で追悼式などがあり、犠牲者の鎮魂と復興を祈る。
東北3県の死者は、各県警の10日現在のまとめで宮城9535人、岩手4673人、福島1606人。不明者は宮城1302人、岩手1151人、福島211人。
復興庁によると、避難生活による体調悪化や自殺などで亡くなった震災関連死は福島で1121人、宮城で812人、岩手323人を数える。
避難者の滞在先は全国47都道府県に及び、被災3県から県外へ避難している被災者は6万6000人を超える。被災自治体は人口や事業所の減少、まちづくり、被災者の心のケアなどの問題に直面している。
暮らしの礎を築く集団移転は被災3県23市町村で計画されるが、住宅再建は今秋以降となる。3県で約2万4000戸が整備予定の災害公営住宅も完成はまだ100戸に満たない。
津波被害が甚大だった宮城県気仙沼市波路上の地福寺では10日、三回忌法要が営まれた。色とりどりのグラスに入れたろうそく約100個が境内でともされ、周囲をほのかに照らした。被災者の親子連れが揺らめく鎮魂の光に見入っていた。
岩手県陸前高田市では市が追悼式を開いたほか、各地で慰霊の催しがあった。
11日は、宮城県内14市町が追悼や慰霊の式典を行う。岩手、福島両県でも追悼式を実施する。東京の国立劇場では政府主催の式がある。
追悼式や被災地では地震が発生した時刻の午後2時46分に黙とうし、犠牲者の冥福を祈る。