2013年3月18日月曜日

北朝鮮が日本を威嚇


北朝鮮が核攻撃に言及して米国を威嚇した際に、「米軍の基地を置き、米に加担している日本も決して例外ではない」と述べました。
北朝鮮が日本に対してこのようにあからさまに威嚇したのは初めてではないでしょうか。

これは単に日本に米軍の基地が沢山あり、日本が常に米国に加担しているためだけではなく、安倍首相が「現行憲法のせいで北朝鮮による日本人拉致問題が解決できない」と発言したり、石破幹事長が「北朝鮮の指導者たちは、憲法前文が想定した『信頼できる人々』ではない」と述べるなど、政府首脳が隣国を恫喝したり悪しざまに言ったことに加えて、北朝鮮の核実験に対して日本が銀行口座の凍結など最も厳しい制裁を主張したことを踏まえての発言と思われます。 

◇“罪なきものが石を持て打て”
国連は確かに北朝鮮の核実験に対する非難決議を採択しました。しかし安保理常任理事国はいずれも核保有国で、“罪なきもの”など1人もいません。
一体、アメリカの大陸間弾道ミサイルは良いが北朝鮮のそれはダメという理屈や、アメリカの核は容認されるが北朝鮮の核実験は認められないという理屈があるのでしょうか。
日本は確かにそれらを保有してはいませんが、絶えずアメリカの核保有を容認して、これまで批判や非難などは一度もして来ませんでした。とても“罪なきもの”などとは言えません。 

北朝鮮は、日本を完全にカバーする中距離ミサイルを300基前後装備してから久しいと言われています。しかしこの間発射は勿論ですがその威嚇もありませんでした。それは通常の判断力と自制心を有しているからに外なりません。 

安倍首相はいま躁状態にあると言う人もいます。日本の政府首脳も不可解に高ぶる気持ちを落ち着かせて、北朝鮮に対して正常な自制心を持つべきです。 

以下に東京新聞の記事を紹介します。
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北朝鮮、核攻撃言及で日本威嚇 党機関紙「例外でない」
東京新聞 2013317 

 【北京共同】 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は17日、米国に対する核先制攻撃の可能性に言及した記事を掲載し「必要な時に、必要な対象に向け自衛的な軍事行動を取る。(米に加担する)日本も決して例外ではない」と日本を威嚇した。

 3度目の核実験を受けた国連安保理による北朝鮮制裁強化の決議採択後、独自制裁の検討を本格化させる日本を強くけん制した。

 記事は「米国が核戦争の導火線に火を付けるなら、核先制攻撃の権利を行使する」と主張。日本が米軍の基地となっていると指摘し「日本は海の向こうにいるからといって、攻撃を免れることができると誤解してはならない」と警告した。