「安倍氏の狂気に今年も日本国民として付き合わされるのかと思うとウンザリだ」
これが「日々雑感」の正式なタイトルですが、そのままで深く共感できるものです。
「政治は結局、国民のレベルに応じたものが行われる」…「真理」だと思われます。
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安倍氏の狂気に今年も日本国民として付き合わされるのかと思うとウンザリだ。
日々雑感 2018年1月2日
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は1日午前、2018年の「新年の辞」を発表した。「核のボタンは私の事務室の机の上にいつも置かれているのが現実だ」と強調。核弾頭と弾道ミサイルを量産して実戦配備を推進するよう指示し、米国を威嚇した。一方で韓国で2月に開幕する平昌冬季五輪に「選手団を派遣する用意がある」と語り、五輪を機に南北対話を探る考えを示した。
北朝鮮の施政方針にあたる「新年の辞」は国営メディアの朝鮮中央テレビが放映した。グレーのスーツ姿で登壇した正恩氏は17年に打ち上げた大陸間弾道ミサイル(ICBM)に触れ、「(北朝鮮は)いかなる核の脅威にも対応できる。米国が冒険的な火遊びをしないようにする強力な抑止力ができた」と国家核戦力の完成を自ら宣言した。
「米国本土全域がわれわれの核攻撃の射程圏内にある」と改めて主張し、「米国は決して我が国を相手に戦争できない」とけん制した。その上で「威力がきちんと保証された核弾頭と弾道ミサイルの大量生産と実戦配備に拍車をかけるべきだ」と朝鮮人民軍に命じた。
同氏は17年の新年の辞でICBMの「発射実験準備が最終段階にある」と明かし、朝鮮半島を巡る米朝間の緊張が一気に高まった。1年間の成果を誇示し、北朝鮮国内の結束をはかる狙いとみられる。「完成」を受けて、北朝鮮が挑発をやめて国際社会との対話に乗り出すかが今後の焦点になりそうだ。
約30分間の演説の終盤。正恩氏は平昌冬季五輪に言及し「大会が成功裏に開催されることを心より願う」と語った。北朝鮮は、韓国が望む同五輪への選手団派遣について意思表明を避けてきたが、「南北当局が至急に会うこともできる」と前向きな姿勢をみせた。
18年は北朝鮮にとって建国70年の節目の年にあたり、「南北共に意義深い年だ」とも指摘した。「民族史に特筆すべき重大な年として輝かせるべきだ」と言明し、南北関係の改善に意欲を示した。北朝鮮が、国際社会と対話に乗り出す可能性を示したとも受け取れる。ただ「朝鮮半島の安全と平和を破壊する行為には断固対応する」と米韓合同軍事演習の中止を求めており、対話が実現するかはなお不透明だ。
(以上「日経新聞」より引用)
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金正日氏は核とミサイル開発を通して国家体制の維持を図り、国民共通の敵を「米国」と規定することで体制の団結強化に用いている。それは北朝鮮の脅威や中国の脅威を日本のマスメディアと一緒になって煽り立てる安倍自公政権と全く同じ手法だ。
金正恩氏の政治手法を「幼稚」だと考える日本国民が多いにも拘わらず安倍氏の「国難突破」というスローガンの欺瞞性にコロッと騙されて先の総選挙で圧勝させてしまった。日本国民の「民度」が高いというのも怪しいものだ。
何度でもこのブログで書いたが、北朝鮮のICBMは米国本土攻撃のために開発している。決して日本攻撃のためのものではない。しかし日本のマスメディアは数え切れないほど北朝鮮から配布された発射映像を繰り返しテレビに映し出して日本国民に北朝鮮の核ミサイル攻撃が「現実」のものででもあるかのように世論を誘導した。
そして北朝鮮が危険だから北朝鮮を経済封鎖して北朝鮮の国民が飢えようが寒さに凍えようが「構わない」という姿勢を日本は国家ぐるみで示している。それはそれで一つの北朝鮮に対する政治手法かも知れないが、それなら当然外交チャンネルを通して対話を呼びかけるのが常套だ。しかし日本の安倍自公政権に外交チャンネルがあるようには思えない。北朝鮮へ行った唯一の国会議員の猪木氏を政府は叱責したのはいかなる見識からだろうか。
日本の自民党歴代政権は朝鮮総連が北朝鮮に秘密銀行を通じて巨額資金を送金しているのを知って素知らぬ振りをしていた。実際に朝鮮総連の資金源となっていたパチンコ業界のダニ・パチンコ議員連盟(正式名「自民党遊技業振興議員連盟」)を日本政府は容認してきた。
自民党副総裁・金丸氏の自宅地下金庫から北朝鮮のものと思われる刻印のないインゴッドが発見された事件を引き合いに出すまでもないだろう。自民党は事あるごとに社会党が北朝鮮のエージェンシーだと批判してきたが、実際は自民党も糞に集るハエのように朝鮮総連の資金源・パチンコ業界に集っていた。
安倍氏は忠実な米国のポチとして、GHQ支配下で米国の機関紙に成り下がった日本のマスメディアを使って、米国製ポンコツ兵器を爆買いする正当化のための北朝鮮脅威宣伝を引き受けて日本国民に北朝鮮のポンコツ・ミサイルの発射映像を垂れ流してきた。
北朝鮮の核開発も実際に小型化や多弾頭化が完成しているという証拠は何もないし、ICBMミサイルで中核をなす技術・大気圏再突入時のコントロールと多弾頭のコントロール技術の片鱗すらが何一つとして過去の北朝鮮の発射実験で見られないことだ。
しかし、それでも金正恩氏は核もミサイルも完成したと虚勢を張るしかない。そして、それらの大量生産を「加速」する、と安倍氏の大好きな「加速」という言葉まで使って見せた。そうしなければ北朝鮮の国内体制が持たない段階に到っているからだろう。
北朝鮮の国民は建国以来の「国家総動員体制」に倦んでいる。世界が「国家総動員体制」なら諦めも付くだろうが、隣国などから吹いてくる風は自由の匂いがしている。北朝鮮の国民は底知れぬ虚脱感を感じているだろう。「自分たちは何のために耐え忍んでいるのか、この閉塞感はいつまで続くのか」と。
日本も「国家総動員」という言葉が好きな独裁者気取りの男が五年以上も政権の座に就いている。するとその女房まで独裁者気取りを気取っている。こんな閉塞感が日本国民は好きだったのだろうか、選挙で現政権に投票するバカがいる。馬鹿にも自由があるから仕方ないが、戦争ごっこにまで付き合わされるのには勘弁して頂きたい。撃墜率30%の米国のポンコツ兵器を爆買いし、全国二ヵ所に配備して国民の税金をドブに捨てて年金や生活保護費を削減するという。
そして「国民総動員令」を彷彿とさせる「国民総活躍社会」だとのたまっている。安倍氏の狂気に今年も日本国民として付き合わされるのかと思うとウンザリだ。