2018年11月15日木曜日

日米交渉「サービスも対象」と ペンス米副大統領

 12~13日に来日したペンス米副大統領と安倍首相との会談に関連して、NHKなどは年明けから始まる日米交渉を盛んに「TAG(物品貿易協定)」と強調していましたが、ペンス氏共同記者発表で、対日貿易について「米国の製品やサービスに対して、障壁がある」と不満を見せ、来年一月以降に始まる新たな二国間交渉で貿易不均衡の是正を迫るとの姿勢を見せました。
 アメリカ側が、日米二国間交渉をサービス分野も含めた自由貿易協定(FTA交渉と認識していることは明らかです。
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日米交渉「サービスも対象」 ペンス氏、市場開放迫る 首相と会談
東京新聞 2018年11月14日
 安倍晋三首相は十三日、来日中のペンス米副大統領と官邸で会談した。ペンス氏は会談後の共同記者発表で、対日貿易について「米国の製品やサービスに対して、障壁がある」と不満を見せ、来年一月以降に始まる新たな二国間交渉で貿易不均衡の是正を迫る姿勢を示した。 (矢野修平)
 
 日米両政府は九月にまとめた共同声明で、新たな貿易協定の交渉を始めることを合意。日本はこの協定を、物品関税を中心とした「日米物品貿易協定(TAG)」と説明しているが、米国はサービス分野も含めた自由貿易協定(FTA)に向けた交渉と位置付けており、両政府の認識にずれがある。
 ペンス氏は、来日前にツイッターで安倍首相との会談目的について「FTAに向けた交渉について議論する」と明言。この日の会談後の発表でも、物品とサービスの両分野で米国が「日本の市場で、公正に競争できていない」と主張し、サービス分野を含めた二国間交渉が、その解決策だと述べた
 
 一方の安倍首相は、今後の貿易交渉について「九月に合意した共同声明に従って、日米双方の利益となるように貿易、投資をさらに拡大させる」と語った。共同声明では、物品以外のサービス分野の交渉は「早期に結果が出るもの」に限定しており、日本側は税関手続きの簡略化など意見対立の少ない分野を想定。米国の関心が強い金融や医薬品などの非関税障壁の見直しには応じない方針だ。
 また会談では、米国が検討する輸入車への追加関税について、日本との新たな貿易交渉の期間中は日本車に対して課さないことを改めて確認した。西村康稔官房副長官が会談後に明らかにした。
 
 
日米交渉 物品以外も 米副大統領会見で表明 兵器購入迫る
 しんぶん赤旗 2018年11月14日
 安倍晋三首相とペンス米副大統領は13日、首相官邸で会談しました。会談後の共同記者発表でペンス氏は、日米通商関係について「トランプ大統領は日米間の貿易不均衡があまりにも長く続くと言っている。米国の物品や貿易は障壁に直面している」と不満を表明。その上で「2国間貿易に関する交渉を開始する決定を歓迎する」と述べ、「交渉は間もなく始まる。この協定は物品だけでなくサービスも含めた重要分野の条件を整備し、アジア太平洋地域の模範になると自信を持っている」と語り、2国間の自由貿易協定(FTA)交渉となることを明らかにしました
 
 また、ペンス氏は、トランプ米大統領が日本政府に繰り返し武器の購入を迫ったことにふれ、「日本の防衛強化を助ける。そうした意味でこれから防衛技術を日本に売却していく」と強調。米国製兵器のさらなる購入を迫りました。
 ペンス氏は「権威主義や侵略はインド太平洋に入る場所がない」と述べ、南シナ海での中国の活動をけん制しました。
 安倍首相とペンス氏は「自由で開かれたインド太平洋」の促進に関する共同声明を発表しました。
 ペンス氏は14日からシンガポールで行われる東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議などへの出席に先立ち来日しました。