2023年9月11日月曜日

「日本維新の会」は嘘とデマで拡大 日本から絶対になくなっていい政党だ

 適菜収氏による連載「それでもバカとは戦え」に掲題の記事が載りました。
 日本維新の会代表の馬場伸幸氏については8月の上旬に週刊文春が「社会福祉法人“乗っ取り疑惑”」を報じています。普通であれば当人は抗議するなり釈明する必要があるわけで、公党のトップであればなお更そうすべきですが、既に1ヶ月以上が経つのにそうした対応は何もしていません。そうかといって「対応に窮した」という雰囲気も伝わってきません。要するに「不可解」に尽きます。
 今回の適菜氏の記事は馬場氏を理解する上で参考になります。
追記)「資産総額15億円の乗っ取り疑惑」という事案なので、このままで放置されることはないと思われます。
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適菜収「それでもバカとは戦え」
「日本維新の会」は嘘とデマで拡大 日本から絶対になくなっていい政党だ
                          日刊ゲンダイ 2023/09/08
                        (記事集約サイト「阿修羅」より転載)
 日本維新の会代表の馬場伸幸は、「月刊Hanada」10月号に「立憲民主党も日本共産党も日本から絶対になくなっていい政党」という記事を寄稿。これまでも馬場は7月23日放送のネット番組などで同様の発言を繰り返していた。番組では自民と維新の関係について「第1自民党と第2自民党でいい」とも発言。維新が「第2自民党」であることは、一部の情報弱者を除き多くの人が知っているが、野党を偽装するのもやめて完全に開き直ったわけだ。

 そもそも馬場はどういう人物なのか。高校卒業後、ファミレスの店員を経て議員秘書に。堺市議を経て、2012年の衆院選で初当選している。馬場の取材を続ける朝日新聞の今野忍記者によると、「馬場さんは高卒で、大学入試は12学部も落ちて、予備校にも落ちた人」(ABEMA TIMES)とのこと。また、馬場本人によると、議員秘書になるときは衆議院と参議院の違いもよくわかっていなかったという(ENTAME next「ファミレスのコックから議員秘書へ」日本維新の会・馬場幹事長の意外な経歴)。

 結局そのまま政治を理解せずに、維新という異常な組織の中でのし上がっていったのだろう。当たり前の話だが、意見が異なる政党の存在自体を否定するのは論外である。世の中には多様な意見・立場があるからこそ、それを調整するための議論の場が必要になる。そこで相手の存在を尊重するのはマナーというよりルールである
 その前提の上で言うが、私は「維新は日本から絶対になくなっていい政党」だと思う。本連載で繰り返し述べてきたように維新は嘘とデマにより拡大してきた組織であるからだ。嘘やデマは言論ではない。それは言論を破壊するものである。ルールを守れない連中は「言論の府」から退場させなければならない。
 07年、馬場が支部長を務めていた「自由民主党大阪府堺市第12支部」は、暴力団関連企業から献金を受けていた。馬場は「世界日報」に何度も登場するなど、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係も深い
「週刊文春」による社会福祉法人“乗っ取り疑惑”も出ているが、馬場は説明しようともしない。
 こんな人間に日本が乗っ取られたら目も当てられない。自民がダメだから維新に投票するというのは愚の骨頂である。

適菜収 作家
近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中