2023年9月18日月曜日

大阪カジノ 世界一危険 審査委員は強く懸念 岸田政権 安易に認定

 大阪カジノの計画では、賭博を行うテーブル台数が470台、スロットマシンなどの電子賭博機6400台という構成です。この電子賭博機の数は世界最大級のカジノマカオのベネチアン11206倍にも当たるもので、極めて特異です。
 国立病院機構久里浜医療センターの松下幸生院長は7日、都内の講演で、電子賭博は認知のゆがみを招く仕掛けがあり、最もギャンブル依存性が高い」と指摘しています。
 9月15日)大阪カジノ 世界一危険 スロットマシンなど 電子賭博機6400台

 大阪カジノ計画の審査は国交省観光庁の審査委員会で225月から234月まで行われ、この間委員からは「ギャンブルの中で電子賭博機が最も依存性が高い」「強度の依存性を作る電子賭博機の台数が多いことに対する特別な対策を考えているのか」と対策ただす意見が何度も出されましたが、米国のカジノ企業・MGMは「電子賭博機が必ずしも多いと考えていない」「電子賭博機の危険性を実証した研究もない」と事実をゆがめて居直り「適切な依存症対策をとる」と強弁したことが16日、観光庁の資料でわかりました
 日本維新の会が率先して進めている大阪カジノは世界一危険な賭博場になる惧れがあります。しんぶん赤旗が報じました。
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大阪カジノ 世界一危険 審査委員は強く懸念 岸田政権 安易に認定
                       しんぶん赤旗 2023年9月17日
 大阪府・市のIR(カジノを中核とする統合型リゾート)で、電子賭博機(スロットマシンなど)6400台を詰め込む世界でも例のないカジノ計画について、計画を審査した国土交通省観光庁の審査委員会で、電子賭博機が多いことを強く懸念する声があがっていたことが16日、観光庁の資料でわかりました。
 大阪IRの区域整備計画(カジノ計画)の審査は2022年5月から23年4月まで行われました。この中で、大阪の計画では、バカラやブラックジャックなどの賭博を行うテーブル数470台、電子賭博機6400台という構成になっており、諸外国の巨大カジノと比較しても電子賭博機が数倍多くなっていることが論点となりました。
 委員からは「ギャンブルの中で電子ゲーム(賭博)機が最も依存性が高い」「強度の依存性を作る電子ゲーム(賭博)機の台数が多いことに対する特別な対策を考えているのか」と、電子賭博機の危険性をあげて、対策があるのかをただす意見が何度も出されました

 カジノ運営事業者である米国のカジノ企業・MGMは「(電子賭博機が)必ずしも多いと考えていない」「(電子賭博機の危険性を)実証した研究もない」と事実をゆがめて居直り、「適切な依存症対策をとる」と強弁しました。
 同委の審査結果では、計画の「カジノ施設の有害影響排除等」の項目で150点満点中90点(60%)の得点が付与され、総合評価でも1000点満点中657・9点でぎりぎりの合格点をつけました。
 これを受け政府のIR推進本部(本部長・岸田文雄首相)は計画を「認定」しました。世界一危険ともいえる大阪カジノ計画を安易に認定した岸田首相の責任が厳しく問われています