しんぶん赤旗の4つの記事を紹介します。
・ガザもっと知って 名古屋「ママの会」パレスチナ展
名古屋市のイスラム教徒の人たちでつくる子育てサークル「はちみつKIDSとママの会」が「パレスチナ展」を開きました。メンバーの岡本恵さんは「パレズチナのことを知ってくれた人たちは、すごく親身になってデモやスタンディングに参加してくれます。より多くの人にパレスチナのことを知っでもらえたらと企画しました」と言います。
・日本を戦争国家にするな 若者憲法集会 デモに1200人
岸田政権による「戦争国家づくり」に反対し、憲法を生かした政治の実現を求めて30日、若者憲法集会が都内で開催されました。集会後 銀座で行われた若者憲法デモには全国から集まった1200人が参加し、「軍事費ではなく教育・福祉」などのプラカードを掲げながら、リズムにのせて「日本を戦争国家にするな」「憲法変えるな憲法生かせ」と声をあげました。
・イスラエル軍地上侵攻続く ガザ北部・南部戦車砲撃など6人死亡
イスラエル軍は30日、パレスチナ自治区ガザ北部のシュジャイヤ、南部ラファにさらに地上から侵攻し、少なくとも6人が死亡しました。人々は攻撃された家の中に閉じ込められ、逃げることができない状況にあるといいます。同地区に住むシハム・アルシャワさん(50)はメディアに対し、攻撃はどこで起きてもおかしくなく、銃火の中で地区を抜け出すのは困難だと話します。「私たちの暮らしは地獄と化している。自分たちを守るために、どこへ行くべきかわからない」と訴えました。
・ガザ停戦交渉 「進展はなし」 ハマス幹部
ハマスの政治部門幹部ハムダン氏は29日、ベイルートで記者会見し、ガザで交戦するイスラエルとの停戦交渉に関し、「進展はない」と語りました。ハムダン氏は、修正案を24日に受け取ったと認めた上で、「新しい内容はなかった」として、拒否する立場を示しました。イスラエルがガザ殲滅作戦を止めるという保証がなければ、捕虜を解放する停戦協定は結べません。
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ガザもっと知って 名古屋「ママの会」パレスチナ展
しんぶん赤旗 2024年7月2日
イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区へのジェノサイド(集団殺害)について知ってもらおうと6月30日、ムスリム(イスラム教徒)の人たちでつくる子育てサークル「はちみつKIDSとママの会」が名古屋市東区にある複合商業施設で「パレスチナ展」を開きました。
名古屋市を中心に活動する「ママの会」。これまで、食事会などを開いて地域の人たちにイスラム文化を紹介してきました。今回は、同じムスリムであるパレスチナの人びとが苦しめられる状況に、何かできることがないかと考えて企画しました。
会場内には、爆撃前のガザ地区の風景や人びとなどを撮った写真の展示の他、パレスチナの工芸品や関連グッズの販売、パレスチナ刺しゅうの小物製作、染料で肌に模様を書くヘナアート体験等、パレスチナ文化に触れる多彩な企画が行われました。スタッフと来場者が笑顔で対話する姿も多くありました。
「ママの会」メンバーの岡本恵さん(57)は、、「パレズチナのことを知ってくれた人たちは、すごく親身になってデモやスタンディングに参加してくれます。より多くの人にパレスチナのことを知っでもらえたらと企画しました」と言います。
ガザ停戦を求めるデモにも参加しているという高校3年生の宮田香乃(よしの)さんは、母親を誘って参加しまじた。「デモはハードルが高いという人も、このような企画は参加しやすい。パレスチナを知るきっかけになると思う」
日本を戦争国家にするな 若者憲法集会 デモに1200人
しんぶん赤旗 2024年7月1日
東京・銀座
岸田政権による「戦争国家づくり」に反対し、憲法を生かした政治の実現を求めて30日、若者憲法集会が東京都内で開催されました。集会後、銀座で行われた若者憲法デモには全国から集まった1200人の参加者(主催者発表)が、「軍事費ではなく教育・福祉」などのプラカードを掲げながら、リズムにのせて「日本を戦争国家にするな」「憲法変えるな憲法生かせ」と声をあげました。沿道から手を振る人やスマホを向ける人など、大きな注目を集めました。主催は若者憲法集会実行委員会。
参加者は、各地で草の根の運動に力を合わせながら参加を広げてきました。
デモでは全国の青年がスピーチ。愛知県の大学生(20)は、敵基地攻撃能力の保有や大軍拡が平和につながるとは思えないと批判。「誰かの犠牲の上に成り立つ平和を私たちは望んでいない。私たちには平和のうちに生きる権利がある」と訴えました。
大阪府の松本倫太郎さん(24)は、子どもたちやお年寄りが犠牲にならない戦争はないと、ウクライナやガザヘの侵攻で改めて分かったと指摘。「多くの人が夢や希望を突然に奪われた。憲法9条を持つ日本が平和の先頭に立つべきだ」と語りました。
デモに参加した栃木県の青年(27)は、政府が、混迷する世界情勢を利用して軍事力を増強する道に踏み出そうとしていることに黙っていられなかったと強調。「参加して、決して悲観してはいけないと思った」と話しました。
北海道の大学生(18)は、政府は社会保障や教育にお金をかけずに軍事費を増やしており、国民を見ていないと指摘。「全国の青年の話を聞いて、自分の地元でも頑張りたいと思った」と話しました。
若者憲法集会のメイン企画では、「九条の会」事務局長の小森陽一さんが講演、関連企画を行いました。
イスラエル軍地上侵攻続く ガザ北部・南部戦車砲撃など6人死亡
しんぶん赤旗 2024年7月2日
イスラエル軍は6月30日、パレスチナ自治区ガザ北部のシュジャイヤ、南部ラファにさらに地上から侵攻し、少なくとも6人が死亡しました。ロイター通信が伝えました。
住民によると、27日にシュジャイヤ地区への攻撃を開始したイスラエル軍はいくつもの家屋に戦車から砲弾を撃ち込み、人々は攻撃された家の中に閉じ込められ、逃げることができない状況にあるといいます。
同地区に住むシハム・アルシャワさん(50)はメディアに対し、攻撃はどこで起きてもおかしくなく、銃火の中で地区を抜け出すのは困難だと話します。「私たちの暮らしは地獄と化している。自分たちを守るために、どこへ行くべきかわからない」と訴えました。
イスラエルのネタニヤフ首相は同日に行われた内閣会議で、(イスラム組織)ハマスの撲滅、全ての人質を解放し安全に家族のもとに返すこと、この先もガザがイスラエルの脅威とならないことが目的だと指摘。
「全ての目的が達成されるまで、われわれは闘い続ける」と従来の主張を繰り返しました。
イスラエル軍は同日、南部ラファでも東部、西部、中心部を象しく攻撃しました。医療関係者によると、ラファ中心部シャブーラにある家屋が攻撃を受け、6人が死亡。イスラエル軍は、市内で最も有名なアルアウダ・モスクも攻撃しました。
パレスチナ保健当局によると、イスラエルが占領を続けるヨルダン川西岸でもタルカレム市近くでの襲撃により、1人が死亡、5人が負傷しました。
ガザ停戦交渉 「進展はなし」 ハマス幹部
しんぶん赤旗 2024年7月2日
【カイロ=時事】イスラム組織ハマスの政治部門幹部ハムダン氏は6月29日、レバノンの首都ベイルートで記者会見し、パレスチナ自治区ガザで交戦するイスラエルとの停戦交渉に関し、「進展はない」と語りました。AFP通信などが伝えました。交渉仲介国が努力を続けていますが、両者の隔たりは埋まっていないもようです。
バイデン米政権は5月末に停戦案を公表。米ネツトメディア「アクシオス」は6月28日、両者が折り合えるようにするために米政府が文言を修正したと報じました。ハムダン氏は29日の会見で、修正案を24日に受け取ったと認めた上で、「新しい内容はなかった」として、拒否する立場を示しました。
ハマスは29日、声明を出し、最高指導者ハニヤ氏がエジプト情報機関トップと電話会談したと発表。停戦交渉について意見交換したとみられます。