植草一秀氏が掲題の記事を出しました。
都知事選の情勢は、小池氏が先行し蓮舫氏がそれを追い 間を空けて石丸氏が追っていて、小池氏支持と蓮舫・石丸支持合計が拮抗しています。「小池3選計画」を達成するためには石丸票を伸ばす必要があるので、読売と産経グループを中心にメディアは石丸氏を過剰に報道して実質支援しているということです。
極めて明快な論理で納得がいきます。
かつて「維新」が国政に登場した際には、メディアはあたかも革新の救世主であるかのように大々的に持ち上げたことで反自民票が「維新」に流れ、そのあおりを食って既成の野党は伸長を阻止されました。では「維新」が革新だったのかといえばそんなことはなく、実は「自民」よりも右のゴリゴリの新自由主義政党だったのでした。
因みに大阪の維新政権が、どれほど大阪万博が金食い虫で不人気であっても絶対に止めようとしないのは、万博を利用してカジノ施設に必要となる道路、交通機関などインフラを「国費で整備させる」ためだということは、いまではTVのコメンテータも口にしているところです。
断っておきますが石丸氏と「維新」を同列に扱うつもりは毛頭ありませんし、植草氏も全くそのようなことは述べていません。
SNSの動画で拝見する石丸氏は常に正論を吐く 優秀な人物と認識しています。
併せて植草氏のブログ「バイデン執務能力不安の拡大」を紹介します。
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不公平メディア知事選報道の狙い
植草一秀の「知られざる真実」 2024年6月30日
都知事選はラストサンデーを迎えた。
各種情勢調査は小池氏先行、蓮舫氏が追い、間を空けて石丸氏が追うというもの。
「小池3選アジェンダ(⇒計画)」が想定通りに機能している。
石丸氏を過剰報道で実質支援している中心が読売と産経グループ。目的は蓮舫票を石丸氏に移転させること。
情勢調査では小池氏支持と蓮舫・石丸支持合計が拮抗する。
石丸氏を浮上させなければ小池・蓮舫が大接戦という構図だった。
石丸氏に対する過剰報道には背景がある。
そもそも、選挙期間中の選挙運動について、地上波放送は候補者の映像を放映しないのが通例ではなかったか。
地上波報道で特定候補の動画映像を放映することは選挙の公平性、メディアの中立性を損ねる。
通常は選挙期間中の報道においては、候補者画像、音声を放映しないはずだと思われる。
ところが、今回、地上波は小池、蓮舫、石丸、田母神の各候補の映像を流す。
目的は石丸候補をクローズアップさせることと思われる。
石丸氏を取り上げるなら安野たかひろ氏も同列に取り上げるべきである。
政策主張の斬新さでは安野氏の主張に明らかに分がある。
情勢調査などを利用して徐々に田母神氏の放映時間を短縮し、小池、蓮舫、石丸の3名をクローズアップする。
しかし、そもそも今回都知事選には56名が立候補している。
選挙戦において56名を差別して取り上げることは選挙の公平性、中立性に反する。
公職選挙法違反でつばさの党幹部3名が身柄を拘束され続けていることも不当な政治活動への介入と言わざるを得ない。
小池氏3選の重大な障害になる可能性が高いからつばさの党が強制排除されたものと言える。
この国の政治でいま最重大の問題は何か。
むろん、政治とカネの腐敗を排除すべきことは当然。東京都民が政治とカネ腐敗問題に審判を下すことも都知事選の大きなテーマだ。
しかし、「都政の問題ではない」との声だけが拡張されて、「政治とカネ腐敗」が人為的に脇に追いやられている。
これも「小池3選アジェンダ」の一環である。
「政治とカネ腐敗」は政治論議以前の問題であるとして、最重大な問題は日本の諸制度運営がグローバル巨大資本によって仕切られていること。
米国を支配する巨大資本が日本の諸制度改変を強行している。これが実は最重大の問題である。
一次産業と食の安全、公共インフラ収奪、軍事大国化、国民統制・ワクチン強要などの重大問題が広がる。。
種子法廃止、種苗法改定で国民の生存に欠かせない食料がグローバル巨大資本に完全支配される状況が一気に強まっている。
グローバル巨大資本の強要で日本の食の安全が完全に破壊されつつある。
水道などの公共インフラがグローバル巨大資本の利益拡大のために簒奪されている。
マイナンバーカード強制などにより国家による国民完全監視システムが構築される一方、政府の情報開示が特定秘密保護などの名目で封殺されている。
新型インフルエンザ等対策政府行動計画、地方自治法改定、IHR改定などが強行され、さらにパンデミック条約制定も推進されている。
新型コロナワクチン接種に連動して日本の死亡数が激増している。
人類史上最大最悪のワクチン薬害が広がっている疑いが濃厚である。
これらの問題を明示して東京都知事選に立候補したのが内海さとる氏。
立憲民主党議員が蓮舫氏に対してワクチン薬害問題を取り上げるように進言したが蓮舫氏は取り入れなかった。
22年参院選で参政党が議席を確保した最大の背景はワクチン問題を取り上げたことが背景と言える。ワクチンに対する強い警戒感を有する主権者が多数存在する。
この層の票を誰が獲得するのかも都知事選の大きな焦点の一つである。
今後の日本政治のあり方を考える上で、東京都知事選は極めて重要な論点を数多く提示することになると考えられる。。
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バイデン執務能力不安の拡大
植草一秀の「知られざる真実」 2024年6月28日
米国大統領選の第1回テレビ討論が実施された。トランプ対バイデン。
4年前のテレビ討論は言葉の乱闘となり対話が成立しなかった。
この反省を踏まえて、今回はルールが細かく定められ、一方の発言中に他方が言葉をかぶせる混乱が回避された。
1回の発言時間が厳格に定められ、時間が経過すると自動的にマイクの音声が切られる措置が取られた。
NHKの日曜討論では政府・与党の発言だけが優遇されて公平な運営がなされていない。
NHKも米国大統領選に倣い、時間を厳格に定めて、時間経過で音声をオフにする対応を取るべきだ。
公正な競争は公正なルールによって確立される。
今回のテレビ討論はトランプの圧勝だった。討論会を仕切ったのはCNN。
反トランプの傾向が顕著なメディア。司会者の質問が反トランプを濃厚に漂わせていたが、進行はルールに基づいて行われた。
CNNの委託を受けた調査会社SSRSは討論会を視聴した登録済み有権者による世論調査結果を速報した。
結果は、トランプ前大統領のパフォーマンスがより優れていたと回答した者が全体の67%、バイデン大統領のパフォーマンスがより優れていたとした者が33%だった。
トランプとバイデンの支持率は拮抗しており、支持する候補者を高く評価する傾向があることを踏まえると、世論調査結果は衝撃的と言える。
私も討論会を視聴したがトランプ優位は明白だった。ポイントは三つある。
第一は体力・知力。
バイデンの劣化は隠しようがない。せき込み、言葉に詰まる場面まであった。茫然自失の表情が長期間提示された。
これに対してトランプの体力、知力は壮年層にまったく引けを取らない。認知能力検査を受けた際、医師の名を間違えたことが取り沙汰されたが、人名を間違えることは青年でも若年でも壮年でも日常茶飯事だ。現在のトランプは大統領職に十分に耐えられる体力と知力を備えていると言える。
第二は言葉の切れ味。
トランプ大統領の活舌は極めて優れている。表現力も豊かで発言が頭脳の明晰さを鮮明に示している。
これに対してバイデンの言葉は声がかすれ、抑揚もなく、極めて冗長で、人の心にまったく響かない。
第三は発言の内容。
両者ともに相手に対する批判と罵倒を繰り返したが、説明力はトランプがはるかに上回った。
司会者はトランプに対して選挙結果を受け入れるかと何度も尋ねたが、トランプは「選挙が公正に行われる限り結果を受け入れる」と繰り返した。この発言は正当なものだ。
現下の状況下でバイデンが勝利することを想定できない。この状況下で、もしバイデンが勝利するなら、トランプでなくても不正選挙を疑わざるを得ない。
前回選挙でも不正選挙の指摘があったが真相は不明。
発覚しない巧妙な方法で不正が行われる可能性を完全には排除し切れない。
話は変わるが、日本を代表する気鋭の政治学者・思想家の白井聡氏との共著がビジネス社から出版される。7月1日にアマゾンにて先行販売開始。
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政治、経済、外交、メディアの4つのテーマについて白井氏と縦横無尽に対談をさせていただいた。以下はアマゾンの紹介文。
捏造と欺瞞、狡猾と策略で、夢も希望も失った日本人に告ぐ!奴隷国家に堕した日本の国難に打ち勝つ再生への処方箋
経済学の論客と気鋭の政治思想家が日本のタブーに斬り込む!
◆Round 1 経済を読む!ジリ貧、ドロ沼、
制御不能!迷走ニッポン丸の針路を導く
◆Round 2 政治を診る!さらば自民!
なるか政権交代! 政界動脈硬化、その処方箋
◆Round 3 外交を解く! ウクライナ、ガザ、そして、台湾。
ニッポンの立つべき位置や如何に?
◆Round 4 メディアを斬る! ジャニーズ、松本人志問題から、
LGBTQ、コロナワクチンまで
興味深いテーマについて意義深い対談をさせていただいた。
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告知が多くなり恐縮だが、以下は「舩井メールクラブ」からの告知。
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対談テーマは
【7/7東京都知事選、政治・経済の超プロ 植草一秀さんは、こう見る!】
対談動画は7月2日(火)までの限定視聴(無料)です。
都知事選の有権者もそうでない方もぜひ期間内にご視聴ください。
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続きは本日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第3824号
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