しんぶん赤旗の一連の記事を紹介します。概要は下記のとおりです。
・国際司法裁 イスラエル断罪 各国歓迎 「占領は違法」再確認
国際司法裁判所(ICJ)が19日、イスラエルがパレスチナ領土を占領し続けていることは国際法違反だと断罪する勧告的意見を出したことを各国は相次いで歓迎しています。
・国際司法蔵の勧告 「紛争解決困難に」 米国務省
米国務省の報道官も20日、この勧告的意見に対して「紛争解決への既存の枠組みと両立しない」として、各国に対し「分断を深める一方的な行動や交渉による2国家解決の転換の口実として勧告的意見を利用しない」よう強く警告しました。理解不能の発言です。
・イスラエル軍攻撃 ガザで39人を殺害
イスラエル軍は20日、ガザ地区全域を攻撃しパレスチナ人少なくとも39人を殺害しました。昨年10月7日以来イスラエルの攻撃で死亡したパレスチナ人メディア関係者の数は161人となりました。。
ガザ中部へ空爆続く イスラエル避難地狙う 死者22人超
イスラエル軍は21日、戦闘から逃れてきた多くの住民のいるガザ中部に空爆を行い、過去24時間で少なくとも64人が死亡し、100人以上が負傷しました。イスラエル軍はこの数週間にわたりガザ中部のヌセイラト難民キャンプを攻撃し、数十人が犠牲になっています。
・ガザ虐殺やめよ停戦直ちに 東京・新宿緊急行動
東京・新宿駅前で21日、イスラエルによるパレスチナでの虐殺をやめ、直ちに停戦するよう求める行動があり、炎天下、参加した300人がフリー・フリー・パレスチナ(パレスチナに自由を)」「ボイコット・イスラ工ル」と声を上げました。
憲法9条を壊すな!実行委員会の高田健さんは「パレスチナ・ガザでは毎日市民が殺されている。東京で声を上げ、つながっていることを示そう」と訴え。憲法共同センターの高橋信一さんは、米兵による性的暴行事件が隠ぺいされるもとで「日本は平和国家なのか。ガザの平和実現とともに声を上げ続けよう」と呼ぴかけましだ。
・イスラ工イスラエルがイエメン初空爆 フーシ派攻撃に報復主張
イスラエル軍は20日、イエメン西部のホデイダ港の「軍事目標」を戦闘機で空爆し、民間施設や石油貯蔵タンク、発電所を標的にし、少なくとも3人が死亡、87人が負傷しました。負傷者の多くが重度のやけどを負っているといいます。
イスラエルのガラント国防相は「フーシ派は200回以上も攻撃を行ってきた。フーシ派が初めてイスラエル国民に危害を加えたので攻撃した」と述べました。フーシ派は、「イスラエルの重要な標的を攻撃することをためらわない」と報復を示唆しました。
・イエメン空爆でイスラエル非難 イラン
イラン外務省報道官は20日の声明で、イスラエル軍のイエメン空爆について「緊張激化のリスクを高め、地域に戦闘を波及させる」と強く非難し、「シオニスト政権(イスラエル)がパレスチナ、特にガザで侵略をやめない限り、地域に平和は戻らない」と訴えました。
・対イスラエル攻撃増加表明 フーシ派指導者
フーシ派指導者アブドルマリク・フーシ氏は21日、「イスラエルを標的とした攻撃を増加させる」と表明し、フーシ派軍事部門は「われわれへの攻撃に対する反撃は不可避であり、巨大なものになる」とけん制しました。報復の連鎖が懸念されます。
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国際司法裁 イスラエル断罪 各国歓迎 「占領は違法」再確認
国際社会の願い実現
しんぶん赤旗 2024年7月22日
イスラエルがパレスチナ領土を占領し続けていることは国際法違反だと断罪する勧告的意見を国際司法裁判所(ICJ)が19日に出したことを各国は相次いで歓迎しています。
南アフリカのラモラ国際関係・協力相は声明で、ICJの勧告的意見は、イスラエルの占領は違法だとする南アの従来の立場を再確認したと指摘しました。「イスラエルの違法行為の共犯者になることをやめ、国際法を順守して行動する法的義務がすべての国に生じる」と強肩しました。とくに同意見がイスラエルが人種差別撤廃条約に違反しているとしたことは、「イスラエル政府がアパルトヘイトの犯罪を実行していることを再確認した」と高く評価しました。
インドネシア外務省はX(旧ツイッター)への投稿で「勧告的意見はパレスチナ人の正義の実現というインドネシアと国際社命の願いをかなえるものだ」と歓迎しました。国連総会と安保理に対して勧告的意見を踏まえて適切な措置を取るよう求めました。
マレーシア外務省は「画期的な判断」だとする声明を発表しました。イスラ工ルにICJの勧告的意見を順守させる行動を取るようすべての国に呼び掛けました。
ブラジル外務省は声明で、ICJの勧告的意見について、イスラエルとパレスチナ国家が共存する「2国家解決の必要性を裏付けるもの」だと歓迎しました。
ノルウェーのアイデ外相はXで「イスラエルに対する議論の余地のない明確なメッセージだ。イスラエルが即座に従うことを期待する」と述べました。
リヒテンシュタインの国連代表部はXで「ICJの勧告的意見を基礎にすぺての国々と協力できることを期待している」と表明しました。
国際司法蔵の勧告 「紛争解決困難に」 米国務省
しんぶん赤旗 2024年7月22日
国際司法裁判所(ICJ)が19日に出したイスラエルによるパレスチナ領土の占領に関する勧告的意見について、米国務省の報道官は20日、「われわれは入植活勣へのイスラエル政府の支持は国際法と両立せず平和の大義を妨害していると明確にしてきた」とする一方で、同意見については「その紛争解決の努力を困難にすると懸念している」と述べました。ロイター通信へのメールで明らかにしました。
同報道官は、イスラエルに対してパレスチナ領土から可能な限り早期に撤退するよう求めた勧告的意見は、「紛争解決への既存の枠組みと両立しない」と指摘しました。既存の枠組みはイスラエルの安全保障上の必要性を考慮に入れたものだと強調しました。
同報道官は、各国に対し「分断を深める一方的な行動や交渉による2国家解決の転換の口実として勧告的意見を利用しない」よう強く警告しました。
イスラエル軍攻撃 ガザで39人を殺害
しんぶん赤旗 2024年7月22日
イスラエル軍は20日、パレスチナ・ガザ地区全域を攻撃し、ガザ保健当局によるとパレスチナ人少なくとも39人を殺害しました。
ガザ地区北部では、地元ジャーナリストのモハマド・アプ・ジャセル氏とその妻、子ども2人が、イスラエル軍による自宅への攻撃で殺されました。
ハマスが運営するガザ当局の報道局によると、アプ・ジャセル氏の死により、昨年10月7日以来イスラエルの攻撃で死亡したパレスチナ人メディア関係者の数は161人となりました。
イスラエル軍はまたガザ中部ヌセイラト難民キャンプを空爆。3人死亡し、8人負傷しました。(ロイター)
ガザ中部へ空爆続く イスラエル避難地狙う 死者22人超
しんぶん赤旗 2024年7月23日
イスラエル軍は21日、戦闘から逃れてきた多くの住民のいるガザ中部に空爆を行いました。ロイター通信によると、ガザ当局者は、過去24時間で少なくとも64人が死亡、100人以上が負傷したと発表しました。現地メディアは「21日の空爆で少なくとも22人が死亡したと伝えているといいます。
イスラエル軍はこの数週間にわたりガザ中部のヌセイラト難民キャンプを攻撃し、数十人が犠牲になっています。
中部デイルアルバラに北部のガザ市から避難してきたタメル・アブラカンさんがロイター通信にチャット用アプリを通して「ヌセイラトから爆発音が聞こえ、大きな煙がここ(デイルアルバラ)からも見えた」と語りました。アブラカンさんは、「最後の避難地ともいえるこの地に戦車が進入してくるのではないかと恐怖にさらされている」と話し、「次にどこに行けばいいのか。ガザ地区全体が砲火を浴びており、われわれは森にいる猟師にねらわれるシカのようだ。いつになったら十分なのか。戦争はいつ終わるのか」と語りました。
南部ラファのエジプト国境近くに住む住人によると、イスラエル軍とイスラム組織ハマスによる激しい戦闘がラファの中央部や西部で続いているといいます。
武装組織「イスラム聖戦」の軍事部門とハマスは、イスラエル軍に対し、両組織の戦闘員が対戦車ロケットや迫撃砲で応戦していると明らかにしました。
ガザ虐殺やめよ停戦直ちに 東京・新宿緊急行動
しんぶん赤旗 2024年7月22日
イスラエルによるパレスチナでの虐殺をやめ、直ちに停戦するよう求める行動が21日、東京・新宿駅前でありました。総がかり行動実行委員会も参加する 「パレスチナに平和を!緊急行動」が呼びかけました。
炎天下、参加した300人(主催者発表)がフリー・フリー・パレスチナ(パレスチナに自由を)」「ボイコット・イスラ工ル」と声を上げました。
武器取引反対ネットワーク(NAJAT)の杉原浩司代表は、国際司法裁判所(ICJ)が19日に出した、イスラエルによるパレスチナ領土の占領・入植・住民差別が国際法違反だとする勧告的意見の中に〝すべての国はイスラエルによるパレスチナ占領継続によってつくりだされた状況を維持するような援助・努力をしてはならない″と書かれていると指摘。「日本政府はいまだにイスラエル製の攻撃型ドローンの輸出をやめていない。イスラエル軍事企業を支援し虐殺に加担するなどあり得ない」と批判しました。
憲法9条を壊すな!実行委員会の高田健さんは「パレスチナ・ガザでは毎日市民が殺されている。東京で声を上げ、つながっていることを示そう」と訴え。憲法共同センターの高橋信一さんは、米兵による性的暴行事件が隠ぺいされるもとで「日本は平和国家なのか。ガザの平和実現とともに声を上げ続けよう」と呼ぴかけましだ。
イスラ工イスラエルがイエメン初空爆 フーシ派攻撃に報復主張
しんぶん赤旗 2024年7月22日
【カイロ=秋山豊」イスラエル軍は20日、イエメン西部のホデイダ港の「軍事目標」を戦闘機で空爆したと発表しました。イランを後ろ盾とする武装組織フーシ派のメディアによると、イスラエル軍は民間施設や石油貯蔵タンク、発電所を標的にし、少なくとも3人が死亡、87人が負傷しました。負傷者の多くが重度のやけどを負っているといいます。
フーシ派はパレスチナのイスラム組織ハマスを支持してイスラ工ルを攻撃してきましたが、イスラエルがイエメン本土を攻撃するのは初めてとみられます。
フーシ派は19日、イスラエルの商都テルアビブをイラン製の無人機で攻撃し、1人を殺害して4人を負傷させました。イエメン攻撃はこれへの報復でした。
イスラエルのガラント国防相は「フーシ派は200回以上も攻撃を行ってきた。フーシ派が初めてイスラエル国民に危害を加えたので攻撃した」と述べました。
イスラエル側は、フーシ派がイランからの武器を受け取るのにホデイダ港を使っていたと主張。イスラエルのネタニヤフ首相は「われわれに危害を加える者は非常に重い代償を払うことになる」と述べました。
フーシ派は、「イスラエルの重要な標的を攻撃することをためらわない」と報復を示唆しました。
イスラエルは9ヵ月以上にわたりパレスチナ・ガザ地区での大量殺害作戦を続ける一方で、レバノン、シリア、イランヘも軍事攻撃を行っており、中東全域への戦火の拡大が懸念されています。
フーシ派 イエメンのイスラム教シーア派系ザイド派の武装組織で、指導者はアブデルマリク・フーシ氏。イランの「代理勢力」の一角とされます。2015年にイエメンの首都サヌアから暫定政府を追放、政権掌握を宣言しました。昨年10月に始まったイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突では、ハマスヘの連帯を表明。米政府は今年1月、フーシ派を「特別指定国際テロリスト」に再指定すると発表しました。 (時事)
イエメン空爆でイスラエル非難 イラン
しんぶん赤旗 2024年7月22日
【イスタンブール=時事】イラン外務省報道官は20日の声明で、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の支配地域に対するイスラエル軍の空爆について「緊張激化のリスクを高め、地域に戦闘を波及させる」と強く非難しました。
報道官は、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルによる軍事作戦が地域に緊張を招いている原因だと指摘。「シオニスト政権(イスラエル)がパレスチナ、特にガザで侵略をやめない限り、地域に平和は戻らない」と訴えました。
対イスラエル攻撃増加表明 フーシ派指導者
しんぶん赤旗 2024年7月23日
【カイロ=時事】イスラエルがイエメン西部にある親イラン武装組織フーシ派の拠点を空爆し、6人が死亡したことを受け、フーシ派指導者アブドルマリク・フーシ氏は21日、「イスラエルを標的とした攻撃を増加させる」と表明しました。フーシ派軍事部門は「われわれへの攻撃に対する反撃は不可避であり、巨大なものになる」とけん制、報復の連鎖が懸念されます。
イスラエル中部テルアビブでは19日、ドローン攻撃があり、1人が死亡。フーシ派が攻撃を認めました。イスラエルは20日、フーシ派の重要な輸入拠点であるイエメン西部ホデイダ港を空爆。イスラエルのフーシ派攻撃は初とみられます。
アブドルマリク氏は、テルアビブヘの攻撃がフーシ派の作戦の「新たな局面」を開いたと指摘。地域情勢は「さらに緊迫化する」とも述べました。
イスラエルのガラント国防相はフーシ派が再び攻撃すればさらなる報復攻撃を行うと言明。一方、サウジアラビア外務省はホデイダ港の攻撃は「地域の緊張を激化させ、パレスチナ自治区ガザの戦闘終結への努力を妨害する」と批判しました。
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。