イスラエルはガザにおける虐殺をやめようとはせずに、ガレキの中で辛うじて生き残ってきた国連運営の学校や病院なども執拗に攻撃し出しました。米国にはこの鬼畜の行為をやめさせる意思はありません。
国連安全保障理事会は17日、パレスチナのガザ地区を巡って公開会合を開き、約70カ国・地域の代表が発言しました。各国は相次いで、イスラエル軍が国連運営の学校なども攻撃していることを非難し、即時停戦を求めました。
イスラエル軍は15日までの10日間で少なくとも6回、学校を標的にする攻撃を行いました。14日には、国連パレスチナ難民救済事業機関の学校に空爆を加え、少なくとも17人が死亡しました。
イスラエルによるガザ地区での虐殺に抗議し、平和を求めるパレードが15日、東京都杉並区の高円寺でありました。ミュージシャンや演劇人など若い世代でつくる「高円寺反戦パレード実行委員会」が主催しました。
しんぶん赤旗の3つの記事を紹介します。
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イスラエルによる学校・病院攻撃 即時停戦を要求 国連安保理が公開会合
しんぶん赤旗 2024年7月19日
国連安全保障理事会は17日、イスラエルが軍事侵攻を続けているパレスチナのガザ地区を巡って公開会合を開き、約70カ国・地域の代表が発言しました。各国は相次いで、イスラエル軍が国連運営の学校なども攻撃していることを非難し、即時停戦を求めました。
ロイター通信によると、イスラエル車は17日もガザ中部を攻撃し、南部ラファでは戦車による作戦を実施しました。
ガザ保健当局によると、同日までの24時間にイスラエル車の攻撃で少なくとも81人が死亡、198人が負傷しました。
コートニー・ラトレー国連事務総長室官房長は安保理への報告で「ラファは廃虚となっている。ガザに安全な場所はない」と強調。即時の人道的停戦とすべての人質の無条件解放を求めました。
またほぼすべてのガザ住民が避難民になるなか、イスラエル軍は医療機関や人道支援施設への攻撃を続けていると批判しました。
「国際人道法に沿った効果的な人道活動に取り組める安全な環境」が必要だと訴えました。
地中海の島国マルタの代表は、避難民が集まっている国連運営の学校や病院への爆撃は「まったく容認できない」と発言。イスラ工ルが〝人道地域″と指定した場所でさえ安全が保たれていないと非難しました。医療の破壊などは女性や子どもを危険にさらしており、「国際法が求める民間人保護に逆行している」と指摘しました。
アフリカ西部の国シエラレオネの代表は、現状が続けば「トラウマを抱え、教育を受けられず、虐たげられた一世代をつくりだす危険がある」と懸念を表明。「恒久的な平和を実現し、不処罰を終わらせ、残虐な犯罪を行った者の責任を追及する集団的かつ即時の行動」を呼び掛けました。
欧州連合(EU)の代表は、ガザでの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の活動は「不可欠だ」と強調し「われわれは国連機関をテロ組織と決めつけるいかなる試みもきっぱりと非難する」と述べました。
米国の代表は、停戦実現に向けてイスラム組織ハマスに圧力をかけるよう呼び掛けるー方、イスラエルにはガザでの人道支援物資配布の障害の除去を求めるにとどめました。
ガザの学校空爆 深刻 10日間で6回
しんぶん赤旗 2024年7月16日
【カイロ=時事】AFP通信は15日、イスラエル軍がガザ北部ガザ市の学校を空爆し、少なくとも1人が死亡したと報じました。イスラエル軍が学校を標的にするのは10日間で少なくとも6回目。
国連施設 17人死亡
【カイロ=時事】イスラエル軍は14日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校に空爆を加えました。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、攻撃で少なくとも17人が死亡したと報じました。
今回の攻撃について同軍は、イスラム組織ハマスの戦闘員ら学校を隠れ家に使っていたと説明。民間人被害の軽減措置は取ったと主張しました。
ハマスは声明で、イスラエルが「民間人への虐殺を激化させている」と非難しました。昨年10月の衝突開始以降、UNRWAの学校は避難所として利用されています。UNRWAによれば、これまでに施設約190ヵ所が攻撃を受けました。
ガザ虐殺やめろ 東京・高円寺 若者らパレード
しんぶん赤旗 2024年7月17日
イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区での虐殺に抗議し、平和を求めるパレードが15日、東京都杉並区の高円寺でありました。ミュージシャンや演劇人など若い世代でつくる「高円寺反戦パレード実行委員会」が主催しました。
トラックの荷台に大型スピーカーの他、ドラムセットやギターを積んでステージとした「ライブカー」、DJ機器を載せた「DJカー」が走り、バンドやラッパーが出演。参加者は「フリーパレスタイン(パレスチナを解放せよ)」「虐殺はいらねえ」とコールしながら、大通りを行進しました。
ガザ出身のシアム・ハニンさんは「パレスチナ人は残酷な軍事占領や土地の盗難、民族浄化に耐えてきました」「尊厳をもって自らの土地で平和に生きる権利のために、私たちちは抵抗している」と述べました。
劇作家で主催のリリセさんは「現在、未来、すべての戦争にNOを突き付ける」と宣言。参加者は、日本のアジア侵略を否定する歴史修正主義や、グアムでの米軍基地建設に日本が税金を使っていることなどを批判しました。
ラッパーのFUNIさんは「世界中がみんなもう気づいちゃってんだよ、これっておかしいんじゃねえのって。でも、本当に傷んでいる人たちは声を上げることができないんだ。俺たちがもしその人たちの隣人ならレスポンス(⇒対応)をしなきゃいけない」とラップしました。
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。