耕助のブログに掲題の記事が載りました。
史上空前の戦争国家である米国が道徳的でないことは、イスラエルの蛮行を肯定していることからも明かですが、そうした非道徳性は国内においても蔓延しているようです。
では戦争で大儲けをしている米国は財政的に健全なのかというと、それも逆で国家財政は4500兆円もの赤字を抱えているということです(利子の年額は150兆円とも)。尤も日本も1000兆円を超える赤字を抱えているので、人数比で考えれば似たようなものですが。
日本が米国債を「現金化」することを米国が許していないことは周知の事実ですが、遅かれ早かれ、米国が借金を返済することは決してないということを世界は理解することになるとしています。
米国の崩壊はもう目の前まで来ていて、連邦政府の全職員が給与を支払われなくなり、生活保護費や社会保障費の小切手が届かなくなる形で米国は崩壊するだろうが、まだ取り返しのつかない状況には至っていない、と記事は結んでいます。
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米国が崩壊している5つの兆候
耕助のブログNo. 2265 2024年9月10日
5 Signs That The US Is Collapsing by Clark Barnes
米国は常に楽観的な国として有名である。世界史上最大の帝国に反旗を翻し独立を勝ち取ろうとした当初から、米国はいつも明るい未来を見据えてきた。
歴史を通して、数え切れないほど多くの人々がチャンスのある国と見て米国へやってきた。アメリカン・ドリーム、つまり「努力すれば成功できる」という考え方は米国の文化を貫く重要な要素のひとつである。
しかしあなたは今、どれほど楽観的な気持ちでいるだろうか? 米国が明るい未来に向かって前進しているように見えるだろうか? それとも、アメリカン・ドリームはいまにも崩壊し、悪夢に陥りそうな不安を感じているのだろうか?{1}
もしあなたがそう感じていて元気づけてほしいと思っても、残念ながら私は何もできない。まだ後戻りできない地点まで来てはいないが、この国が危険なほど不安定な状態にあることを示す証拠が至る所にある。
なんとかして状況を好転させることはできるだろう。しかし、今は悪い方向に向かっている。
分裂した国家
米国の州は今、あまりまとまっているように感じられない。実際、米国は1865年にリッチモンドが北軍に陥落して以来、これほど分裂したことはないかもしれない。米国の政治は恐ろしいほど党派的になっている。
数十年前、1950年代の黄金時代に共和党は連邦税を減税し、人々がより多くのお金を手元に残せるようにすることで繁栄を築こうとした。
民主党は連邦法を活用して人々の職場での権利を拡大することで、繁栄する国家を築こうとした。{2}
まあこれは少し単純化しすぎているが、両党ともほぼ同じような国を望んでいた。ただ、そこに至る方法について、異なる考えを持っていただけだ。実際にそれほど大きな違いはない。
現状はどうか。穏健派の政治家もまだ存在している(そして彼らは当選している。つまり、彼らの主張を支持する人々もいるということだ)が、全体的には政治的な議論は極端な方向に大きく逸脱している。
私たちは、無謀な借り入れによって成り立っている社会に生きている。常に問題を先送りし、世界が私たちにお金を貸さなくなる日など決して来ないかのように振る舞っている。
狂気じみた極端な考えには、理解しがたい政治的憎悪が伴う。ほんのひと世代前までは、自分と政治的見解を同じにしない人々は考えは間違っているが、基本的に善意のある人だと考える傾向があった。
今や、もしあなたが、絶えず変化し、ますます過激化する考え方とまったく同じものを持っていなければ、文字通り悪人になる。あなたは無慈悲で利己的だ。あなたは単に相手政党に投票した人ではなく、敵であり、滅ぼさなければならない。多くの人がこのように考えている社会はひどく壊れている。そして、それが今の米国なのだ。
暴力が新たな抗議手段
人々はかつて、プラカードと花束を持って抗議した。しかし今では、彼らは自転車用ロックやナイフ、銃を持ってくることもある。ほとんどの抗議は暴動に発展する可能性がある。
どんな社会でも時折不安定な状態が起こるだろうが、今はあまりにも頻繁にそれが起きていないだろうか?
警察が誰かを撃った場合、たとえ罪のない被害者を刺そうとした凶悪犯であっても、略奪と破壊の嵐を正当化する理由になる。
もし最高裁が誰かの気に入らない判決を下した場合、判事たちは自宅の外に怒れる暴徒を見つける。武装した狂信者たちは彼らを殺そうとする。
多くの抗議者が武器を持っている。自分や家族を守るために銃を携帯することは、長い歴史と名誉ある米国の伝統だ。しかし自分と意見が異なる人々を黙らせるために銃を携帯することはそうではない。
国は崩壊しつつある
米国は、文字通り、崩壊しつつある。米国のインフラは数十年にわたる投資不足に苦しんでいる。電力網は老朽化し、過負荷状態にあるため、EMP攻撃を受けなくても崩壊する可能性がある。6月に暑い2週間が続くだけで十分かもしれない。{3}
ただの吹雪でも電力網の大部分が機能しなくなる可能性がある。我々は100年以上も家庭に電力ケーブルを引いてきたのに、まだ雪の問題を解決できていないのだろうか?
現政権は、崩壊しつつあるインフラをどう立て直すかについてよく語るが、その大構想は電気自動車を国民全員に購入させ、すでに負荷に対応しきれていない送電網から充電するというものだ。誰もが米国のインフラが混乱していることは知っているが、誰もそれを本気で修復する計画を持っていない。
モラルも腐敗している
あまりに多くの人が、何の見返りも求めずに何かを手に入れようとしている。独占を狙うシニカルな企業も、地位を利用して金銭的利益を得ようとする腐敗した政治家もだ。
何千万もの米国人は、今でも誠実な労働に対しては誠実な賃金を得る(あるいは支払う)べきだと信じているが、恐ろしいほど多くの人々はそう考えていない。あまりにも多くの人々が、お金は稼ぐべきものだという考えを拒絶している。
多くの人々は、まったく道徳的規範を持っていないように見える。大都市の路上では麻薬常習者が麻薬を売買し、使用しているが、地元の政治家はそれを黙認している。地方検事は現金による保釈を廃止し、凶悪犯を刑務所に入れないよう努めている。
米国には3億4千万人の人々がいる。何が正しくて、何が間違っているのか、私たちが共有する考え方、つまり、皆が同意して従う道徳的基準がなければ、米国は非常に不快な場所になってしまうだろう。統一された道徳観がなければ、社会は崩壊する。
私たちは破産する
米国は依然として世界最大の経済大国であり、成長を続けているが、その成長の恩恵をほとんどの米国人は実感していない。賃金は停滞している。
学校や大学を役立つスキルを教える場所にしたり、労働者を安価な違法労働から守る代わりに、政治家たちは再選を目指して借金を重ね、そのお金を使おうとしているだけだ。
米国の国家債務時計を見てみよう。
現在、米国は31兆8000億ドル(⇒4510兆円 1ドル142円)以上の負債を抱えており、その額は急速に増え続けているため、時計の最後の5桁の数字はぼやけて見えない。
米国政府は、あなたが数字の変化を追うよりも速いペースで何万ドルものお金を燃やし続けている。
36秒ごとに100万ドル、まあだいたいそんな金額が消えていく。3万ドル以内に収めるにはストップウォッチのボタンを十分に早く押すことができなかった。
米国の所得税納税者は1億2800万人に満たず、政府が望むような支出をすべて賄うことはできない。
そう、一般納税者に代わって富裕層や1パーセントの人々、あるいは大企業に課税すべきだという意見もあるが、それは問題ではない。結局は一般の労働者である米国人のポケットからお金が捻出されるのだ。
大企業は法人格を持っているかもしれないが、実際には法人は人ではない。法人は、商品やサービスを他の人々、つまり一般の人々に販売する人々の集合体である。もし法人がより多くの税金を支払わなければならない場合、一般の人々は、価格の上昇や賃金の低下という形でその負担を強いられることになる。
政府は支出を大幅に削減しなければならないが、票を失うことを恐れて削減しない。だから代わりにお金を借り、奇跡的に世界が私たちに貸し続けてくれることを期待し、返済する必要がなくなることを願っている。
問題は、負債の利子さえも税金で賄えなくなる日が地平線の向こうに迫っているということだ。今後10年間で、利子の支払いに10兆5000億ドル(⇒1490兆円 1ドル142円)を費やすことになるだろう。その一方で政府は返済方法がわからないのにさらに何兆ドルもの借金を重ね続けるのだ。
遅かれ早かれ、世界は、米国が借金を返済することは決してないということを理解し、貸し手の蛇口を閉めるだろう。
そうなれば、最終的な崩壊はもう数日のうちに起こる。連邦政府の全職員が給与を支払われなくなり、生活保護費や社会保障費の小切手が届かなくなれば、米国は崩壊するだろう。
取り返しのつかない状況には至っていない、今のところは。しかし私たちはその状況にきわめて近づいている。
Links:
{1} http://tinyurl.com/bdcpsd2x
{2} http://tinyurl.com/yxyuc6m8
{3} https://tinyurl.com/2dcnufz5
https://www.zerohedge.com/political/5-signs-us-collapsing