2024年9月26日木曜日

26- ウクライナ - ゼレンスキーの「勝利計画」の茶番

「マスコミに載らない海外記事」に掲題の記事が載りました。
 辛辣なタイトルですが、26日付の別掲の記事や下記の記事になどに照らすと、やはり甘いというしかありません。
  ロバート・ケネディJr、ウクライナ戦争の真実を暴露(賀茂川耕助氏)9月21日)
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ウクライナ - ゼレンスキーの「勝利計画」茶番
                マスコミに載らない海外記事 2024年9月24日
                    Moon of Alabama 2024年9月21日
 8月27日、ウクライナのウラジミール・ゼレンスキー元大統領は、ロシアとの戦争を終わらせるための計画を近日中に提示すると発表した。

 火曜日、ロシアとの戦争は最終的には交渉で終わるだろうが、キーウは強い立場に立つ必要があり、ジョー・バイデン米大統領と大統領候補二人に、その計画を提示するとウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は述べた。
 三週間前、キーウがロシアのクルスク地域に侵攻したのはその計画の一環だが、経済面や外交面での他の措置も含まれるとウクライナ大統領は記者会見で述べた。
 2022年2月のロシアの全面侵攻によって始まった戦争について「この計画の主旨は、ロシアに戦争を終わらさせることだ。そして私はそれがウクライナにとって公平なものであるよう心から望んでいる」と、ゼレンスキーはキーウで記者団に語った。
…  ニューヨークで開催される国連総会に出席するため、9月にアメリカに行きたいと望んでおり、バイデンと会う準備をしているとゼレンスキーは述べた。

 この計画は大統領候補のカマラ・ハリスとドナルド・トランプにも提示される予定。
 この発表は、長期的展望を求めるウクライナ支持者の暗黙の要請に応えて行われたものと考えられている。
 その後計画の詳細が少しずつ漏れてきた。

来週アメリカのジョー・バイデン大統領に提示する予定の勝利計画に関する新たな詳細をウォロディミル・ゼレンスキー大統領は明らかにした。...
 「この計画に関する決定は主に彼(バイデン、編者注)次第だ。他の同盟諸国にも左右されるが、アメリカの前向きな意志と支援に左右される点もある。彼がこの計画を支持してくれるよう心から願っている」とゼレンスキーは述べた。...
 「この計画は10月から12月の間に採択される必要がある決定に基づいている。それで計画はうまくいくと我々は考えている」と同は述べた。
 これに先立ち、この計画はウクライナの防衛力を強化するための四項目と「戦後に必要となるもう一つの項目」から構成されているとゼレンスキー大統領は明らかにした

 「勝利計画」は、ウクライナの実際の行動計画ではなく、ウクライナの「欧米」支援諸国に対する要求リストだ。
 これら要求が満たされれば、ウクライナは戦争に勝利し、ウクライナの10項目和平案を受け入れるようロシアに圧力をかけられるとキーウでは理論づけられている。
 ゼレンスキーの顧問は次のように説明している

「勝利計画」は「ロシアが和平案と和平サミットを無視できなくなるような状況と雰囲気を作り出すこと」を狙っているとゼレンスキー大統領に近い情報筋がキーウ・インディペンデント紙に語った。
…  「何らかの和平交渉を行う段階に到達するには、ロシアが負けると感じなければならないが、問題は、まだその段階に至っていないことだ」と下院軍事委員会のジミー・パネッタ民主党議員がキーウ・インディペンデント紙に語った。
 先週末キーウでゼレンスキー大統領や他の政府関係者と会談したパネッタ議員は「この勝利計画の一部は、その地点に到達するため戦場状況をいかに整えるかというものだと期待している」と述べた。

 他の報道から、ゼレンスキーの「勝利計画」の要求に下記が含まれていることが分かっている。
  1.ロシアへの無制限の長距離ミサイル攻撃を許可する
  2.1991年の国境で、近い将来にNATOに加盟するようウクライナを招待する
  3.ウクライナの欧州連合加盟について直ちに交渉し、承認する
  4.ウクライナに高度な重火器を恒久的に供給する
  5.いかなる制限も付さずに「復興」のため数千億ドルの追加資金を提供する
 もちろん「勝利計画」の要求は法外かつ妄想的で、実現される可能性はほとんどないか、まったくない
 従って、この計画は拒否されるために策定されたとウクライナのゼレンスキー反対派は確信している。この計画が拒否されれば、ゼレンスキーがロシアとの和平交渉を正当化するために利用されるだろう(機械翻訳)。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、拒否を引き出して、ロシアとの交渉を開始するため、アメリカに「勝利計画」を伝える予定だ。
 この意見はユーリー・ルツェンコ元検事総長が表明した。
 ルツェンコによれば、前線の状況をウクライナ政府が常に同盟国のせいにするのはそのためだ。
 「長距離ミサイル「Jassm」「Atacms」「ストームシャドウ/スカルプ」の許可をアメリカが我々に与えようとしないからこそ問題が起きているのだと大統領府プロパガンダ機関全体が絶えずウクライナ国民の頭に叩き込んでいる」と元検事総長は書いている。

 従って、ウクライナではなく、ゼレンスキーの本当の勝利計画は下記のようなもののはずだ。
 ルツェンコによれば、ゼレンスキーは次のような計画に従って行動している。

武器と資金に関する新たな大規模な要件リストを我々はアメリカに提出している。
これが戦争の進路を変え、1991年の境界線に戻すことになるのではないかという控えめなな懸念を我々は抱いている。
我々は見捨てられており、ロシアの参加を得て世界フォーラムに復帰する以外には選択肢がないと宣言する。
交渉中、プーチン大統領からイスタンブール風の要求を我々は受けている。
これは国民投票の対象で、そのためには停戦が必要だと我々は宣言する。
我々は停戦協定に署名する。
我々は世界の大統領としての大統領選挙を実施する。できれば、民主主義が干渉されないよう、戒厳令を解除せず、軍の募集事務所が投票所を管理できるようにする。
 これを「ウクライナ政治と同盟国双方が容易に読み取れる身勝手な見世物」とルツェンコは呼んだ。
 ルツェンコが挙げたゼレンスキーの本当の計画は、巧妙に聞こえるし、普通の国ならうまくいくだろう。だが、ウクライナは少数の武装した冷酷なファシスト連中が全ての主要政治決定を掌握している国だ。彼らはロシアとのいかなる交渉や譲歩にも断固反対しており、そのような方向に進もうとする政府があれば打倒すると脅している。
 この連中を、ゼレンスキーが説得し、計画に同意させられるとは到底思えない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/09/ukraine-zelinskis-victory-plan-charade.html#more