2024年9月11日水曜日

ガザ攻撃 大規模抗議デモ ロンドン 英政府に武器禁輸迫る

 イスラエルはガザへの攻撃をやめようとしません。戦争が終われば汚職の罪で収監されるネタニヤフには、そもそも停戦する意志はありません。そんな人間が行っている非道な戦争を、米英をはじめとする西側諸国の政治家たちは支持し援助し乃至は黙認しています。
 それこそが21世紀の4半世紀が過ぎようとしている今日、非人道で国際法違反の「大虐殺」・「戦争」が公然と行われている所以です。

 ロンドンで7日、反戦団体・反核団体、一般市民ら数万人がイスラエルに対しガザでのジェノサイドをやめるよう求めるデモ行進が行われました。英政府にイスラエルへの武器の全面禁輸も迫りました。複数の団体による大規模デモは、昨年10月以来、18回目となりました。参加者のヒバさんは「パレスチナの人々のために私たちの姿を見せ続けなければ。抗議を続ければ続けるほど、圧力をかけることができる」と語りました。

 シリアの中部ハマ県西部で8日夜、イスラエルによる空爆があり少なくとも14人が死亡しました。今年に入りイスラエルはシリアに60回以上攻撃を加えました。イラン外務省報道官は、「シオニスト政権(イスラエル)によるシリア領土への犯罪的攻撃を強く非難する」と述べました。

 イスラエルで7日夜、人質解放のためハマスと停戦合意を結ぶようネタニヤフ政権に求める大規模なデモや集会が行われ、商都テルアビブで約50万人が参加しました。他の諸都市でも約25万人デモわれ、あわせて約75万人となりました。これはイスラエル史上最大の規模です。ネタニヤフは停戦交渉でガザ南部の対エジプト境界へのイスラエル軍駐留を主張していますが、国民の約6割は駐留より人質解放を優先すべきとしています。

 しんぶん赤旗の3つの記事を紹介します。
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ガザ攻撃 大規模抗議デモ ロンドン 英政府に武器禁輸迫る
                       しんぶん赤旗 2024年9月10日
 ロンドンで7日、複数の反戦団体や反核団体、市民ら数万人がパレスチナ自治区ガザヘの攻撃を続けるイスラエルに対しジェノサイド(集団殺害)をやめるよう求めるデモ行進をしました。英政府がイスラエルに輸出する武器が国際法違反のジェノサイドに使われているとして、武器の全面禁輸も迫りました。夏の休暇期間明け初の大規模行動です。
 昨年10月に戦闘が始まって以降、ガザでの死者数は4万人を超えています。参加者は「ガザヘの攻撃を今すぐやめろ」「スターマー(首相)の手は血で汚れている」と書いたプラカードやパレスチナの旗を掲げ、イスラエル大使館まで行進しました。
 英政府が2日、イスラ工ルヘの武器輸出の一部を停止すると表明したことに関し、「対応が不十分だ」との声があがりました。英国の中東ニュース専門サイト「ミドル・イースト・アイ」によると、無所属のイクバル・モハメッド下院議員は、輸出された武器が罪のない市民の殺害に使われる可能性があると政府も認識しているはずだとして、すべての武器輸出をやめるよう求めていくと表明。
 「私の仕事は国際法の順守を確かなものにすることだ」と強調しました。
 複数の団体による大規模デモは、昨年10月以来、18回目となりました。国営トルコ・ラジオ・テレビ放送の英語版ニュースサイト「TRTワールド」によると、参加者のヒバさんは「パレスチナの人々のために私たちの姿を見せ続けなければ。(抗議を)続けれ続けるほど、圧力をけることができる」と語りました。


シリアで空爆14人死亡
                       しんぶん赤旗 2024年9月10日
【カイロ=時事」シリアの国営メディアは9日、中部ハマ県西部で8日夜、イスラエルによる空爆があり、少なくとも14人が死亡したと報じました。ロイター通信によると、化学兵器製造に関する軍事研究所が標的となりました。研究所にはイランの軍事専門家もいたとみられるといいます。
 イスラエルは空爆を行ったかどうかについてコメントしていませんが、在英のシリア人権監視団は今年に入りイスラエルがシリアに60回以上攻撃を加えたとしています。
 AFP通信によれば、イラン外務省報道官は記者会見で、「シオニスト政権(イスラエル)によるシリア領土への犯罪的攻撃を強く非難する」と述べました。


「人質解放、停戦を」50万人 テルアビブでデモ イスラエル最大か
                       しんぶん赤旗 2024年9月10日
カイロ=秋山豊イスラエルで7日夜、人質解放のため、イスラム組織ハマスと停戦合意を結ぶようネタニヤフ政権に求める大規模なデモや集会が行われました。
 主催者によると、商都テルアビブで約50万人が参加しました。地元メディア「タイムズ・オブ・イスラエル」は「これが事実ならイスラエル史上最大のデモだ」と伝えました。
 さらに他の諸都市で約25万人がデモを行い、テルアビブとあわせて約75万人となりました。
 ハマスに拉致された人質のうち6人の死亡が1日に確認され、ネタニヤフ政権が停戦合意を結ぼうとしないことに対し、大規模なデモやゼネストが行われてきました。
 ガザで死亡した人カルメル・ガトさんのいとこのシャイ・ディックマンさんは、テルアピブでの集会でスピーチし、7月に行われた交渉のなかではガトさんはもう少しで解放されるところだったとして「しかしネタニヤフがノーと言った」と述べました。
 ディックマンさんは「テロリストは彼女の頭にカラシニコフをあてて、(イスラエルによる)軍事圧力を感じたときに引き金をひいた。軍事圧力が彼女の死につながった」と語り、ネタニヤフ政権を批判しました。
 イスラエルのテレビ局が6日に伝えた世論調査によると、首相が停戦交渉で主張するガザ南部の対エジプト境界へのイスラエル軍駐留について、約6割の人が駐留より人質解放を優先す
べきとしています。