「憲法9条を保持している日本国民」への平和賞を今年も申請した市民団体(「憲法9条ノーベル賞を」実行委)が5日、相模原市で記者会見をして、「安保法案が成立した今年こそ、国民を勇気づける賞が欲しい」と訴えました。
9条の平和賞に関しては、対象者を「日本国民」とする以外に、韓国など海外では「9条の会」や9条の受賞活動を一人で始めた鷹巣直美さんを推薦する動きも生まれました。それについて実行委の鷹巣さんは、「9条に光が当たるのが目的なので、他の団体が受賞しても喜びであり歓迎です」と話しました。
また今年は安保法が成立して事実上9条が形骸化するという問題が起きました。それについては、実行委は「ノーベル賞には活動の後押しの意味もあるので、逆に可能性が増したという意見もある」という受け止め方をしています。
ノーベル平和賞は9日に発表されます。
記者会見に関しては、神奈川新聞がより詳細に報じています。同紙は画面のコピーがブロックされていて出来ないので、下記のURLからアクセスして下さい。
憲法9条にもっと光を 平和賞発表前に実行委が会見(神奈川新聞10月6日)
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ノーベル賞:「今年こそ平和賞を」…9条・市民団体
毎日新聞 2015年10月06日
昨年に続き今年のノーベル平和賞で「憲法9条を保持している日本国民」の受賞を求める神奈川県の市民団体「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会」(相模原市)が5日、同市内で記者会見し、「安全保障関連法が成立した今年こそ、国民を勇気づけてくれる賞がほしい」と訴えた。平和賞は9日にも発表される。
1人で運動を始めた同県座間市の主婦、鷹巣直美さん(38)は「廃案を求め子供や母親が『戦争したくない』と声をあげた。声はノーベル委員会にも届いているはずだ」と語った。【大場弘行】