2015年10月30日金曜日

30- シールズが野党の選挙協力を呼びかけ、統一候補は応援すると

 安全保障関連法制に反対する学生団体「シールズ」のメンバー4人が28日、都内の日本外国特派員協会で会見し、来年夏の参院選に向けて、野党の選挙協力を呼びかけていく考えを示しました。
 
 会見で、「来夏の参院選に野党の統一候補が出るなら応援する。野党は政策や立場の違いを超えて選挙協力をしてほしい」と訴え統一候補が出た場合、街頭や決起集会での応援演説など、個々の候補ごとに具体的な方法を検討するとともに、安保法反対運動に取り組む学者や母親の団体との連携も模索するとしています
 
 同法制が「成立」した9月19日未明、シールズの奥田愛基さんは「悲壮感はない」これからやることは世論の力で安保法制を使わせないようにすること。選挙に行こう!賛成議員を落選させよう!!」と叫びました。
 
 それの実践の宣言と呼びかけです。なお、シールズは参院選が終わったら解散する予定だということです
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体たらく野党を揺るがすシールズの参院選「応援演説」計画
日刊ゲンダイ 2015年10月29日
 民主党の抵抗で共産党が呼びかけた「国民連合政府」構想は漂流し、維新は大阪系議員ら造反組と残留組の分裂騒動でメタメタ。あまりにヒドい野党をみかねて、学生団体「SEALDs(シールズ)」が参院選に向けて本格始動だ。
 
 28日、外国特派員協会でシールズのメンバー4人が会見。来夏の参院選を見据えた今後の方針を発表した。
 
 今月25日に開催した「学者の会」との合同シンポジウムを再び12月6日にも予定し、以降、月1回ペースでシンポや街宣活動、デモを行う計画だという。投票率低下を改善するための投票所の設置運動にも取り組む。
 そして、この体たらくの野党を揺るがしそうなのが、「選挙応援」だ。来夏の参院選で野党共闘を呼びかけ、統一候補になった場合、シールズのメンバーが街頭や決起集会での応援演説に出向くというのである。
 
 「立憲主義、民主主義が揺るがされる緊急事態です。思想・信条を超えて野党が協力しなければ厳しい。シールズとして野党再編のデザインを描くことは考えていませんが、選挙に勝てなければ自民党の改憲草案が現実になる。このことを社会に向けて世論喚起することで、政治家を動かしたい」(メンバーの諏訪原健さん)
 
 国民的人気になった若者たちの選挙応援を喉から手が出るほど欲しい候補者は多いはずだ。シールズ関連の書籍は次々ベストセラーになっていて、今月21日発売の「SEALDs 民主主義ってこれだ!」は、アマゾンの政治カテゴリーで売れ筋ランキング1位(28日現在)になった。
 実際、民主党・岡田代表は27日の講演でシールズに対し「お互い尊重して、良い関係を築きたい」と連携に“色気”を見せていた。
 
「20代を中心とした若い世代は有権者の中でも支持を得るのが最も難しい層です。シールズ側から『応援したい』なんてチャンスですから、今回の活動方針を聞いて、野党は火がつくでしょう」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)
 
 会見では野党共闘がなかなか進まない現状への見解を問う質問も出たが、シールズメンバーは野党の批判は口にしなかった
 「彼らの方が大人ですよ。ある種、達観していて『自分たちが変わらないと社会は変わらない』というスタンスでした。野党は情けない」(会見に出席していたジャーナリストの神保哲生氏)
 
 岡田民主党も早く大人になってくれ。