24日、安全保障関連法に反対する若者中心の団体(PAG)などがJR高崎駅前で、安倍政権への抗議と同法の廃止を求める集会を開きました。
参加した約150人はその後周辺をデモ行進しました。
名古屋市立大では、飯島滋明・名古屋学院大准教授(憲法)の講演会:「自衛隊の戦争準備・米軍との一体化-安保法制に先行していたその実態は?」が開かれました。
第9条の会なごやなどの護憲団体が主催し、130人が参加しました。
また法政大学では25日、安全保障関連法に反対する「学者の会」と若者団体「SEALDs(シールズ)」が、「岐路に立つ日本の立憲主義、民主主義、平和主義」と題したシンポジウムを開き、会場には千人以上が詰め掛けました
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安保法の廃止求め150人が高崎駅前でデモ
東京新聞 2015年10月25日
安全保障関連法に反対する若者中心の団体「Peace Action from Gunma」(PAG)などは二十四日、JR高崎駅前で、安倍政権への抗議と同法の廃止を求める集会を開いた。
「民主主義は止まらない。賛成議員を落選させよう」などとする集会で、PAGの早水孝元さん(38)は「同法廃止運動の一翼を担っていきたい」と呼び掛けた。参加した大学教授などが「特定秘密保護法と安保関連法により国民に情報が行かなくなり、戦争につながりかねない」「中国を仮想敵国とする対応は間違い。紛争になれば両国経済は破綻する」「憲法違反だ。廃止するほかない」などと、参加した約百五十人(主催者発表)を前に主張した。
続いて横断幕やプラカードを掲げ、「平和がいいんだ」「そうだんべ」などと呼応しながら周辺をデモ行進した。
参加した桐生市の高校生(17)は「成立したことに怒りを感じる。自衛官の中にも嫌な人がいると思う。来年の選挙では反対する政党に投票したい」と言い、集会を見学していた高崎市の男性(30)は「同法は必要ない」と話し、デモに加わっていた。 (樋口聡)
自衛隊を分析し警鐘 名古屋で飯島准教授が講演
中日新聞 2015年10月25日
名古屋学院大の飯島滋明准教授(憲法)の講演「自衛隊の戦争準備・米軍との一体化-安保法制に先行していたその実態は?」が名古屋市瑞穂区の名古屋市立大であった。近年の自衛隊を分析し「日本は海外で戦争ができる国になろうとしている」と警鐘を鳴らした。
安全保障関連法の成立に危機感を持ってもらおうと、第9条の会なごやなどの護憲団体が主催。百三十人が耳を傾けた。
飯島准教授は、自衛隊による水陸機動団の編成や戦闘攻撃機、ヘリ搭載護衛艦などの配備は「攻撃を目的とする装備で専守防衛からの逸脱だ」と指摘。安保関連法を「戦争法」と断じ、「徴兵制や看護師などの徴用につながっていく。市民の働き掛けで廃止に追い込んでいくことが必要だ」と訴えた。 (立石智保)
安保法案で大学生、学者がシンポ 「憲法の危機を越えよう」
東京新聞 2015年10月25日
安全保障関連法に反対する「学者の会」と若者団体「SEALDs(シールズ)」が25日、東京都千代田区の法政大で「岐路に立つ日本の立憲主義、民主主義、平和主義」と題したシンポジウムを開き、大学教員と学生が「日本国憲法の危機的状況を乗り越えよう」と呼び掛けた。
会場のホールには千人以上が詰め掛け、席が足りなくなり床に座る人も。登壇者の訴えが熱を帯びるたびに、会場は大きな拍手に包まれた。
専修大の広渡清吾教授(法学)は「安倍(晋三)首相の言う積極的平和主義は、ことが起きるのを待って反応するのではなく、ことを仕掛けて状況を支配する態度だ」と指摘。(共同)