2015年10月2日金曜日

02- 姫路市 政権批判で広場使用許可取り消しは違憲 と謝罪

 兵庫県姫路市が7月、安倍政権を批判するポスター掲示や発言があったことを理由に催しを中止させた問題で、市は「中止は集会、表現の自由を保障した憲法に違反していた」とし、主催した西播労連に対し30日、正式に謝罪しました。
 
 催しは西播労連が7月24日に開いた「駅前文化祭」で、「アベ政治を許さない」と記したビラを掲示したり、「安倍政治にノーと訴えましょう」との発言が続いたりしたため、市は駅前広場の使用許可を取り消し、催しを2時間で中止させました。
 このため西播労連側は8月、「中止させた行為は違憲」として、損害賠償など約220万円を求めて神戸地裁姫路支部に提訴していました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
兵庫・姫路市:政権批判で不許可、違憲でした
 集会打ち切り、謝罪
毎日新聞 2015年10月01日
 兵庫県姫路市は30日、安倍晋三政権を批判したビラや発言を理由にJR姫路駅前の広場で7月にあった催しを中止させたことについて「集会の自由を保障した憲法に違反した行為だった」と認め、主催者側に謝罪した。
 
 催しは西播地域労働組合総連合(西播労連)の主催で7月24日、市管理の「姫路駅北にぎわい交流広場」で開かれた「駅前文化祭」。政権批判のビラを掲示したり、寸劇などで「安倍政権はノー」と訴えたりした。市は「公共の広場の利用趣旨に合わない」などとして催しの途中で広場の使用許可を取り消し、催しは2時間で打ち切られた。西播労連側は8月、「中止させた行為は違憲」として、損害賠償など約220万円を求めて神戸地裁姫路支部に提訴していた。
 
 市は30日、西播労連側に市役所で直接謝罪。松本孝明・都市拠点整備本部副本部長は「庁内で検証したが、当日のビラや発言は中止するほどの内容ではなかった。今後は中止する際のマニュアル作りを進め、二度と過ちを起こさないようにしたい」と話した。西播労連は市の対応を受け入れて訴訟を取り下げ、谷口善弘議長は「同様の催しを再度、同じ広場で開きたい」と述べた。【加藤敦久】